2024/04/23 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 旧道」にルクスさんが現れました。
ルクス > ザッ、ザッ、ザッと歩く音が響く。
メグメールの旧道にて最近魔物の報告が多いことから出された依頼。
野生動物系の魔物も多いが、魔法生物の類も複数見られているという。
黒髪の青年はその依頼を見て、魔物を狩っている最中だった。

鉄槍で魔物の一匹を刺殺し、心臓をえぐり取る。
周囲に魔物の体液がぶちまけられるが、この魔物の体液に毒性はない。
とはいえわざわざにおいがつくものを浴びるつもりもなく、すぐに離れる。
槍の先には抉り取った心臓が未だ貫いているのにどくどくと脈打っていた。

「やれやれ……不死身の類までいるとはな」

困ったように槍の持ち主がその心臓を眺める。
こういう心臓から再生し、死ぬことがない魔物の類はそういない。
こんなものまでいるとは、何らかの陰謀があるのかもしれないと考えざるを得ない。
ギルドに報告しなければならないことが今回はあったという事実が青年のやる気をそぐ。
ただ魔物や野生生物の間引きをすればいい簡単な仕事だと思っていたのだが。

「そっちはどんな塩梅だ?」

そう声をかけるのは同様に依頼を受けた同業者か騎士団などか。
男でも女でも、仕事である以上は付き合いは必要である。
だから相手を特に選ぶことはなかったのだが……。