2024/03/21 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道「まれびとの道」」に夏虎さんが現れました。
■夏虎 > 王都から各所へ、或いはその逆の経路が張り巡らされた街道は本日も平和だった。
商人やら旅人やらがちらほらと行き交っては歩いたり馬車へと乗って目的地へと向かっていく。
桃髪もそのうちの一人であり、所用で港湾都市から王都への帰り道のことである、
中継地点で馬車の乗り換えを行う予定だったのだが馬車がかなりぎっちぎちのすし詰め状態にも疲れたし王都へも歩けば半日も掛からない、天気もいいし歩くかと歩き始めて小一時間後――
「……俺って運悪いのかな……」
土砂降りに見舞われた。急に曇ってきたと思えば雨粒が肌に当たると痛いぐらいの大雨である。
近くにあった、宿場町の移動に伴って取り残された茶屋だかの廃墟に逃げ込んで一先ずは凌いだものの……
此処まで走ってくるのに頭の天辺から靴のつま先までびしょ濡れになるわ豪雨はいつまで経っても止まないわ。
滝は言い過ぎにしてもちょっとした川の氾濫ぐらいはありそうな轟音と、軋む廃墟の音を聞きつつ、
雨粒で真っ白に染め上がっている景色を眺めながらぽつりと零れる愚痴。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道「まれびとの道」」にクルルさんが現れました。
■クルル > (そんな中、雨に打たれた運の悪い冒険者は此処にも一人いた。
マントを何とか雨避けにしようとしたものの、
そんなん装備で大丈夫か?大丈夫じゃない問題だ、
くらいの勢いで雨に打たれた。
そんな矢先に廃墟が目に入ればこれ幸い、
とばかりに――――。
ドンドンドンッ!!!
と、けたたましく戸をノックした)
「誰かいるか?
いや、いても居なくても関係ねぇな、入るぞ!!」
(中に居る人が善良な一般人だったらどうする気なのか。
いや、逆でも困るんだけど。
バンッ、と無遠慮に扉を開いて中にずかずか足を踏み入れた)
「……なんだよ、居るじゃねぇか。」
(そして中に青年の姿を見止めれば、
少女は居るなら居るでそう言えばいいものを、
とばかりに部屋の中をずかずか進み、
びしょびしょに濡れた衣服を脱ぎ始める。
恥じらいが迷子)
■夏虎 > (降り頻る、雨粒の音、豪雨と強風に軋む、廃墟の悲鳴。一眠りするには五月蝿すぎるし身体も濡れて寒い中ふと。
何か音が聞こえた、か?
と戸の方へ向けた途端からかなりの勢いで戸がぶっ叩かれて肩が軽く跳ねた。
誰かの声もするし腰掛けていた椅子から立ち上がる、前に入ってきた女性に、)
「いらっしゃいませぇ~。
こんな大雨ん中ようこそ、
てまあ生憎俺も避難民」
(ゆるりのんびり右手を持ち上げて軽く揺らす。
身形、からして旅人か冒険者か。女性にしては高い背丈と靭やかな足運び、からして恐らく冒険者?
失礼でない程度に彼女を見遣りながらも、軽くおどけて店主は気取ったものの直ぐにネタバラシ。
そして視線はすぐに逸れる。いきなり脱ぎ始めたから。)
「あー。お茶はお出しできないけれど。タオルぐらいならある」
(手持ちの荷物の凡そも浸水していてタオルも濡れたし自分も顔を拭いたしでかなり水分含有量は多い、ものの。
無いよりはマシだろうと一度絞ってから目も顔も逸らしたままに手だけそちらへタオルを持って差し出した。)
■クルル > (もうこれ以上濡れるのは御免だとばかりに、
転がり込んできた一人の少女。
ちらり、と先客の姿を一瞥すると、
続いて室内を見渡す)
「さぶっ…、あー、さぶ…。
風も強いししばらくは此処で閉じこもるしかねぇな…。
……ってなんだ、アンタも避難民か。」
(てっきりこの店の店主…にしちゃあ、どう見ても廃墟な内装。
眉を動かした後にネタ晴らしされれば、軽く肩を竦めて、
お互いに災難だったなとばかりに。
上はさらし一枚姿になれば、
囲炉裏でもあればそこに向かってガウンッ、と銃声を一つ。
次の瞬間にはそこにぼんやりとオレンジ色の明かりを放って炎が灯るだろう)
「そりゃどうも…、って自分で使わねぇのか?」
(白い柔肌を惜しげもなく晒しながら囲炉裏に当たりつつ、
衣服を乾かそうと広げて置いておく。
そして差し出されたタオルと相手の顔を交互に見やった後)
「…サンキュ。」
(と、少女にしては素直な言葉と入れ替えにタオルを受け取って髪を拭き始める。
……いつもに比べてしょもっとしつつも、湿気のせいであちこちに跳ねている髪の毛を触りながら、
みーっ!!!と、忌々しそうに声を上げて)
■夏虎 >
「しばらくの間にここが潰れっちまわないように祈ろう。
そ、歩きで帰ろうと思ったらこの様でさ……」
(逸らしていた視線が銃声には流石に戻った。向けられた先が囲炉裏であるのに安堵の吐息を混じらせつつ穿たれた其処に炎が灯るのに、ほほう、何て感嘆の声が漏れる。
銃そのものをあまり見掛けないが魔導銃ともなれば殊に稀である。少なくとも自分の生活範囲内にはそうない品だ。
タオルを受け渡して空いた手と、銃声に反応して人差し指と中指で印を組みかけた手どちらも使ってぱちぱちと軽く拍手して。)
「ああ、いいよ、レディファースト」
(どうぞ、と頷き一つで、返せとも言わずに一先ず自分も上着を脱いでネックレスを外し適当に机にでも広げておき。
長さもあれば量も多いだろう彼女の金髪があちこち跳ねるわ猫みたいな声上げてるわ、
悪いとは思ったけれど軽く笑気を零してしまってから謝意に手を立ててから)
「こう。おぐしをね。火にちょい近づけて。タオルと両手で挟んでぐーっと伸ばして」
(謝罪の代わり、と、お節介も少々に身振りも加えて、こんなかんじで……
と、癖が完全に無くなるわけではないが多少マシにはなるだろう髪の乾かし方の軽いレクチャー。)
■クルル > 「そうだな…。
ま、潰れなければ一晩くらい過ごせるだろ…。」
(いざとなれば一晩過ごすことも覚悟しつつ、
カチャリ、と銃声を放った銃をホルスターへと戻す。
アンタもどうぞ、と、囲炉裏の傍らを開けつつ、
暖を取るなり衣服を乾かすなり、すきに使えと)
「………。」
(軽く笑気を零す男性にジトリと視線を向ける。
癖っ毛がコンプレックスなわけじゃないが、
こういう時とことん辛いのは癖つよ毛の持ち主ならだれもが通る道だろう)
「……ん?」
(火に近づける……。
そういわれればチリチリ、と焦げた。
近づけすぎた)
「あぢ……。」
(むぐぐ…こう…か…こうか…。
少女は苦心しながらもだもだとやってる)
■夏虎 > 「一晩続くかな。続くかも。ぁー。潰れませんようにぃ……」
(足から靴を引っこ抜いてついでについでに靴下も。
初対面の女性の前で……ううん……? とは、迷ったものの、生心地に身体の冷えと相談後には結局は、
タートルネックも脱いでしまえばシャツ一枚となると濡れた衣類が張り付いて筋肉質な体躯が顕になる。
火とお隣のお誘いに謝意を述べれば火に当たらせて貰うとやはり温かくてほっとするもので。)
「いやほんと申し訳ない。つい。つい……あー……
良ければ。触っていいなら、やろうか?」
(ぶきっちょか? てかこんな長くて綺麗な髪してるのに手入れあんまやった事無いのか……!?
噴き出してしまったことに謝るのもそこそこ。
髪の手入れにかなり苦戦しているのを眺めれば、入り乱れる感想。
このままだと、それはもう癖が酷くなるわ、毛先どころか結構な量が燃えそうだわの有り様に、
勝手に触れるわけにもいかないしお節介も過ぎるので遠慮がちだが手を上げては立候補。)
■クルル > 「潰れたらその時はその時だな…。
まぁ、でも即席のテントよりは丈夫だろうし、その心配は…。」
(ない、と思いたいものである。
そう思いながら、どうぞ、と、傍らを指し示す。
お互いに薄着になってしまえばもうあとは恥ずかしがる必要も無かろう。
ほふ…、と息をつきつながら、もがもが、と自分の髪の毛相手に格闘)
「…いえいえ…、こっちこそお見苦しい所を。
……いいのか?じゃあ、できればお願いしても?」
(ぶきっちょと言ってしまえばそこまで。
普段からあまり手入れらしい手入れなんてしていないのだろう。
慣れていない様子。
だが、さすがに初対面の人間に頼んでいいのかと思ったのだが、
暫く悩んだ後にすっと青年へと、無防備な背中を向けた)
■夏虎 > (話している最中も、強風が一際強く吹き付ければ、窓枠が吹っ飛びそうな勢いで軋み廃墟全体も嫌な音を立てている。
雨風凌げているし雨漏れがないのも、いつからこうして放置されているかも分からない木造建築の割に大したものだが……
天に祈る他ないもののお天道様がご覧の通りの有り様なので不安は募る。
潰れませんようにぃ~……! と、再度、両手を合わせてお祈りした後。)
「お節介が過ぎて尚更申し訳ない。
あ、ああ、申し遅れた、夏虎いいます、こう見えて北方人」
(ド派手な髪色に目の色に顔の作りと格好も、ぱっと見は北方のそれでないが手を合わせたり立てたり所作はそんな具合。
自己紹介を交えながら、頷き一つ、背中を見せた途端に羽交い締め……何て事もなくタオルを受け取ると。
頭皮近くはタオルを被せて掌の熱を伝えるようにゆっくりと撫で付けて、下に行く毎、頭皮を引っ張らないように指で上のほうを挟んで下のほうはタオルで包んで伸ばすように撫で付けてタオルに水分を含ませては拭き取っていく。途中、途中、絞ってタオルの水気を取ってはその繰り返し)
「こんな感じでねー」
(火に程々に近づけて。縮れてしまった毛先も解しながら手慣れた仕草でやっていっている。)
■クルル > (ガタンガタンッ、と窓も屋根も軋む音がする。
本当にいつから放置されているのかもわからない建築物、
よく保ってくれているなぁとしみじみ思った)
「潰れたら仲良く脱出するしかなかろうな。
ま、その時はその時…。
…ああ、ご丁寧に、俺はクルルだ。」
(北方の人間という言葉には少しばかり目を丸くする。
なんというか、そこまで北方の人間に知り合いが多いわけじゃないが、
確かに目の前のド派手な髪に顔立ちをした人間はあまりそうは見えなかった)
「……ん…。」
(ふわふわ、とタオルが頭皮近くをやんわりと撫で付け、
毛先の方はぱむぱむ…、と優しく伸ばすように、
手慣れた動きに、そして身体が温まっていく感じに、
ほふ…、と白い素肌をうっすら桃色に染めながら目を細める)
「……んんぅ…。」
(とろん。
心地よさから蕩け始めた。
少女の髪は次第に柔らかく、そして指通りの良さを青年の手に伝え始める)
■夏虎 > 「暫くの間よろしくね、クルルさん。
ご覧の通り、いやお聞きの通りか、王国語は大抵喋れるから大丈夫だよ」
(発音も詰まりもなければ訛りもないので北方人をただ騙っている王国人にすら見える節すらある。
見えないよねー? 何て言っては自覚はありありなので驚いたような様子には頻り頷いて笑って、)
「不过、我不太会用艰涩的表达方式。
難しい表現はあんまり得意じゃないけどね。て言った」
(その王国語と同じぐらいに流暢な北方の言語をすらりと口にしてからウィンク。
もう少し伸ばせば腰まで届きそうな長さの金髪を上から下まで丁寧に乾かし、
絞るほかには火に近づけてよく温めたりもしたタオルでじっくりと……
時間をかけていけば次第に癖も落ち着き手触りもよくなったきた髪に、うん、と一つ頷き。)
「はい、終わり。ほら、クルルさん、寝ちゃ駄目だよ。身体もちゃんと乾かさないと」
(もう一度タオルを絞る。きつく、生地が破れそうなぐらい思い切り力を込めると水をしっかり絞って火に翳しもう一度温める。
それを首に軽く掛けてやってから、蕩けた感じで、ともすれば眠りそうな様子にぽんぽんと肩を叩く。)
■クルル > 「こちらこそ…、王国語が喋れるなら何より。
俺、あちこちウロウロはしてたけど、そこまで学が無いもんで。」
(見えないよねー、という言葉には、うん、と全くためらうことなく頷いた。
少女の独断と偏見、どう見ても王国民に見えますよ、と)
「んにゃ…。
いや、こりゃきもちぃ……、お兄さんマッサージとかもできるのな…。」
(これでも食っていけそう、と、ふにゃふにゃと声を漏らす。
じっくりと乾かされた金髪はふわり、と青年の指先を擽る)
「ん、ああ…ありが…と……。」
(そう言いながら慌てた様子でくるり、と振り向いた。
その拍子にか、元々緩んでいたのか、
サラシがはらりとほどけて地面に落ちる。
さすれば当然、それに隠れていた緩やかな山二つが男性の前に曝け出され…)
「………失敬。」
(お見苦しいものを。
と、恥ずかしがるというよりそちらの気持ちが先だった様子で、そっと両手で胸を隠した)
■夏虎 > (格好が北方風であったとしても。格好が北方風の王国人に見える大きな要因の桃髪まで揺らして遠慮ない発言にしきり頷く。
地元はもとよりこの土地でも似た色合いを見掛けることのほうが珍しい髪を軽く撫で付けてから、)
「按摩さんほど上手には出来ないけれど治療の一環でする事は偶にね。本業は薬師でさ」
(大通りで薬屋やってるので宜しく! 何て、此処ぞとばかりのアピール。
鍼治療、マッサージ、云々は出来るにしてもこれで金取る気はさらさらないので、
勿論ロハだと人差し指と親指でゼロを作っては軽く揺らしておいた)
「はい。どういたし……まし……」
(ふり向いた、拍子に解けるさらし、大ぶりではないが形のいい乳房に、視線は逸らそうにも吸い寄せられた。
隠される一歩手前か、隠された一拍後か、逸らすにはかなり遅いタイミングで目線が気不味そうに右へ。)
「いや。いや。こちらこそ。見苦しくなんてぜんぜん。
良いもの見せてもらって……俺が金払わにゃいかん流れだよね寧ろこれ……」
■クルル > (服装なんてものは後々どうにでもできるものだ。
自分が身綺麗にしておけばある程度見れるようになっているのと同じ。
どこでも見かけられるであろう自分の毛色とは違う男性の髪の毛を見ると、
不意に、半ば無意識に手を伸ばしてくしゃりとその髪を撫でつけようとし)
「へぇ、なるほど。
それじゃあ後で色々見せてもらおうかな…。
これでも生傷絶えない身でね…。」
(王都に戻ったらのぞかせてもらおう。
先日マッサージであんあん言った身として、
とてもとても気持ちよくならせていただきました)
「……ぷっ。
金?この程度の身体に金払ってたらいくらあっても足りないだろ。」
(くしゃり、くしゃり、と、胸を隠す手と逆の手が青年の頭を撫でる。
タオルを首から下げてしまえば、かろうじてギリギリ、隠さなきゃいけない所は隠れてくれる。
ならば少女の両手はからかうように男性の頭に伸びて)
「お兄さん面白いねぇ、…なんか美味しそうに見えてきちゃうわ。」
(ニヤリ、と、少女の口の端が持ち上がる。
寒さからかぷっくりと膨れた突起が辛うじて隠れているまま、
少女は男性の髪の毛を楽しそうに撫でつけているだろう)
■夏虎 > 「それはそれは。鎮痛薬、軟膏、湿布、色々あるから是非どうぞ?
お得意様になって頂けると大変嬉し、ああいや。複雑なところかなぁ……
薬師さんて儲からない方が良いけど稼業だからそう強くも言えないし……」
(商売繁盛のためなら人情なんて何のそのといった感性してれば儲かるのだろうが、
其れをやっちゃあお終ぇよの精神なせいで貧乏商人である。
そんなところをふと覗かせながらも、伸びてきた掌に、うん? と首を傾げたものの避けもしないので手が触れれば、雨に濡れている、以上に艶が感じられるだろう。
くしゃりと少々乱雑に撫でたところで張りもあるため軽く乱れるぐらいじゃ勝手に戻る。
視線は戻すが、腕よりも頼りない、タオルで隠れちゃいるもののいっそ無防備に近い胸元からは何とか引き剥がして顔の方に頑張って向けつつの、)
「何を仰るクルルさん。
思わず目線引っ張られてまじまじ見ちゃったよ」
(自分の身体に頓着ないのかぞんざいな物言いに肩を竦めてから。
美味しそう。何て物言いに肩が跳ねては揺れて肩も揺れれば喉も鳴った。くつくつ、と笑って、可笑しそうな笑気が絶えず、)
「なーにそのいじめっ子的な笑い方ぁー」
(ニヤリ笑いに両手を此方も伸ばせば、その顔に触れて、
くしゃくしゃ髪を撫でたくるお返しとばかり頬を挟んでぐにぐにと揉み返してみようか)
■クルル > 「そうだな、湿布とかはありがたいかもなぁ。
外傷はまだ自力で癒せても、疲れとかはどうにもならんから。
じゃあ、これから俺がお得意様になれるように頑張ろうかな~。
っつ~ても、俺の財布だから大したこと無かろうが。」
(クックック、と喉の奥で笑いながら、男性の髪を今度は撫でる側に回る。
戯れれば戯れるほど、ひらひらとタオルは揺れて、
それに隠れている胸元はチラチラと垣間見える。
それでも隠れているからと判断しているのか、
それとも今の戯れを愉しんでいるからか、
少女はクスクスと笑いながらにゅ、と腕を伸ばしてその頭を抱き込もうとし)
「あらお上手。
こんな貧相な身体で良ければいくらでもご覧になってくださいな。」
(ぺろり、と自分の唇を舐めながら、
美味しそう、と漏らした男性の様子をじっくりと眺めやる。
ぱちん、と時折囲炉裏が爆ぜる音をBGMに、二人が戯れる声が響く)
「うにゃ…。
あんまりにも可愛い顔なさるから、つい?」
(ぐにぐに、と頬を揉み返されながら、
ぐい、と顔を男性のそれに近づけると、耳元で柔らかく囁く)
■夏虎 > (ひらり、ひらり、ちらり、ちらり、
これ見よがしとでも言わんばかりのチラリズム。
それと……
いたずらっ気たっぷりの顔とに視線が交互して、
んくふふふっ。なんて喉と笑気で収まらずについに口から笑い声も零れ出る。
撫でれば撫でるだけ、手入れをよくされていると思わせる艷やかな髪の感触が掌に。
頭を抱え込まれると、腰を軽く折り曲げてはどうぞとばかりで、
生来ではなく鍛え込んだのが伺える撓りのある首が抱き込んだ腕に包まれて。)
「あらまあ。気前もいいときた。お顔も身体も気前もいいときた。
俺が年頃の男の子だったら惚れちゃうよ。クルルさんてば罪な女~~~」
(耳に届く濡れた音と間近にある唇に、呆れた、とでも言わんばかりの物言いだが、
表情は先程からずうっと面白そうなままで声も笑気に震えっぱなしである。)
「まあ。まあまあ。どっちかっつーなら可愛い顔付きだし。なんならカッコいいはクルルさんに軍配上がりそうなのは否めませんがぁ……こいつめー。ふふふふっ」
(ぐにぐに、と揉み、引っ張る真似もしてから少し遊んだ掌は離れるが。
彼女からは離れずに背中や腰にぐるりと回してから、抱き締める。
ぎゅうっ! と、筋肉の張り巡った腕を力強く窄めるものだから結構強め。)
■クルル > (はらり、ひらり、ちらり。
男性の目の前で揺れるタオルの裾。
そしてお互いの口から零れる笑い声が、いつの間にか雨音をかき消していた。
柔らかい感触の髪の毛を心地よさそうに撫でながら、
少女は鍛えられたその首を抱き込み、
ちゅ、と柔らかくその額に口づけを落とそう。
つつつ、と指先は髪の毛を撫でて、やがて首筋を撫でて、肩、胸板と、なぞっていく)
「何をおっしゃるうさぎさん。
見ての通り、俺はムチムチぼいんってわけでもなければ、
幼さ全開の触らにゃそんそんな身体ってわけでもないよ?
お兄さんも口がお上手。」
(面白そうな笑みを浮かべたまま、
はみ、とその柔らかそうな耳朶を食んで見せようか。
それが叶えば、ちゅ、ちゅ、ぺろり、と、柔らかい舌先が耳朶の形をなぞっていく)
「クックック…、確かにかわいらしい顔立ちだな。
んっ、ふふ、最初からこうして置けばよかったかな。
この方があったけぇや…。」
(ふわさ、と、タオルが床に落ちる。
触れ合う胸はお互いに包み隠す物の無い状態、
とくんとくん、と、心地よい心音がお互いに伝わって)
■夏虎 > (囲炉裏の音が大きく。彼女の吐息に声音がやたら大きく、聞こえるのは、さて……
意識的な話か、外の雨音に風音が本当に弱くなっているのか、若しもそうなら、
外に出る準備をしたほうが良いのだろうけれど今は其れがとんと視野の外に放り投げられてしまった。
形のいい唇の造りは薄いのに触り心地は柔らかい口付けに、擽ったそうな可笑しそうな笑い声がまた上がる。
彼女の手指が降る、度、彼女の手指が擽る、度、此方の指も腕も目一杯伸びて周り抱き締める力はより強く。)
「ムチムチぼいん、良いね。幼さ……は、俺には魅力がよくわからんけど……
女の魅力は二つだけじゃないと思いまーす。女の人の数だけ魅力があるっつっても過言じゃない。
クルルさんの均整の取れた身体つきだってそうだよ、絶対そう」
(お上手と誂われる通りよく回る舌。逐一褒めようか? 先ず髪なんだけど綺麗は当然として手触りが、云々。本当によく回る舌であった。
耳を食まれると、肩が僅かに跳ねて息が詰まり言葉も詰まる、舌先がなぞる程言葉も途切れ途切れだが……)
「ん、ふふ、で、えーっと、どこま、で、話したっけ。ああ、そう、お手入れ要らずでこの質感はほん、と、天性っていう、かー?」
(途切れても、詰まっても、吃っても、
延々と褒め殺す勢いで喋っている始末だ。
暖かい、のは、本当にそうでこくりと頷き。平素よりは早鐘を打つようになった鼓動も胸板の張りや腹筋の割れ、筋肉質な硬さと軟さも同時に伝えながら。
お返しと言葉が漸く息継ぎあたりで止まったと思えば、口紅を引いているわけでもないが桃色の唇をぱくりと開けば彼女の耳朶を食む。もぐもぐ、と、歯は立てず顎だけ動かして咀嚼みたいな真似をして。)
■クルル > (パチン、と時折囲炉裏にかろうじて残っていた炭が爆ぜる音がする。
くつり、くつりと、少女は穏やかに微笑んでいる。
本来ならば外の様子を伺うべきだろうに、すっかり意識の外である。
お互いに顔立ちはまず整っていて、神の手触りもとても心地よい。
触れ合う肌の感触もまた、撫でる指先が止まらぬほどだ)
「クックック、そうかい?
ってことはお兄さん、結構女好きだね。
お兄さんの体つきも素敵じゃないか、均整がとれていて、それでいてがっしりした感じ、好きだよ。」
(ちょい、と少女の右の指先が男性の唇に触れる。
本当によく回る舌だことと、愉快そうに笑い声が漏れる。
青年の息が詰まるのを見れば、これまた愉快、とばかりに何度か甘く歯を立てて)
「……、やめやめい、恥ずかしくなっちまう…。
んゃ……っぁん……。」
(褒め殺す勢いでしゃべる青年に、うっすらと白い目元が桃色に染まる。
暖かいを通り超えて、むしろ熱いのかもしれない。
そしてお返しとばかりに耳たぶを食まれれば、
ピクリ、と肩を跳ねさせた少女は青年の足に自分の足を絡めていく。
膝頭がするり、と青年の下肢を撫でていかんとして)
■夏虎 > (炭が真っ白くなりはじめ火種もそのうち失せれば室内はまた冷えた空気が入り込み始める。けれど。
二人して身を震わせる羽目には遭わずに済むだろう、人の体温は人の身体を温めるには十二分で、
暫くの間は離れる気が外への気掛かりと同じかそれ以上には無いだろうから。)
「そうですとも、間違いない、あー……女好きなのも間違いない、これはちょっとお恥ずかしい……。
有難う。人手不足でさ。仕入れやら何やら一人でこなすうちにまぁ身体鍛えるのに嵌った結果です」
(彼女の指先が唇に触れるとそこでようやっと褒め殺しが止まる。
反応を逐一楽しむような楽しげな笑気に、むむむ、とは不満そうな声音も零すが、本当に不満なわけでないのは笑みのままの口元でお察し。
甘噛にさらされる耳はこりこりと良い歯ごたえに、加えて、赤くなってきた熱も唇や歯に伝えていく)
「ふふっ。クルルさん。かっこいいけど。かわいいとこもあるぅー」
(恥ずかしげな言葉と目元の朱色に視線を寄越しては今度はこちらが少し意地悪いこという番だった。
ふぅ。と、耳に吐息をふきかけたり、唇でたっぷりと食んだあとには、ぬらり、舌先を出しては耳孔に押し込んで。
膝が下肢を滑ると膝で迎えて足を絡めながら、抱き締めた手指が腰から下に降ろう、としたところで、)
「奥にさ。寝転がれるぐらいのスペースあるからそっち行こう?」
(ここからでも僅かに伺えるが奥には、畳が敷いてある。軽く掃いて乾いた上着でも敷けば寝転がって寛げはするだろう。
火元はそこにはないが温かさなら互いも居るし。と、視線で促して)
■クルル > (ふ、と吐き出す吐息が次第に色づいていく。
二人分の体温が寄り添いあっていれば、十二分に温かい。
すり、すり、さわ、さわ、ちゅ、ちゅ、と、柔らかい肌が触れ合う音が静かになった室内に響く)
「クックック、だろうと思った。
んっ、そういうことなら格安で手伝わせてもらうよ?
もちろん、お兄さんの腕の良しあしによっては宣伝もしておくからさ。」
(つつつ、と指先が青年の唇をなぞる。
柔らかい指先が、これまた柔らかい唇を、く、と突いて。
少女はくつくつと楽しそうに笑い声を漏らしていた)
「なんだとぉ、この野郎。」
(む、とワザとらしく眉を寄せて見せると、はみ、とまた耳朶を食んだ。
ちゅ、ちゅく、と次第に濡れた音が響きだした頃、
少女の吐息は、ふ、ふ、と甘みを帯びだしていく)
「……ん。」
(やがてお互いに足を絡めながら、つう、と指先が下肢に伸びようとしたころ、
じ、と青年の目線と少女の目線が絡み合う。
そしてこくん、と頷けば、二人連れ添って奥へと歩いて行くだろう――――)
■夏虎 > (雨に濡れた肌が漸く人肌ぐらいの温かみを取り戻して、更に、更に、温く、熱く。
口付けのようにも間近で吐息を絡めていれば彼女にアテられてか彼女でアテられてか、
ふぅーーー……と零した吐息がすっかりと熱くなっている。)
「あ。助かる。冒険者ギルドに依頼出すには結構お金が……
ああ勿論それなりに色は付けさせて貰うけれど」
(斡旋料とか。紹介料とか。組織を通すとなると出費が多くなるのが悩みのタネにこの申し出は有り難かった。
取り分がこれくらいで歩合はこんぐらい宣伝してくれるならどれぐらい、云々の、商談は……後回しにして、)
「この野郎なのでどんどん言っちゃうかな! っんふふ。クルルさん。かっこよくてかわいいなんて素敵だねぇ」
(耳を噛まれて、舐められて。耳を噛んで、噛まれて。吐息も絡めていれば唇同士を絡めるのも時間の問題だ。
終いには、重ねて、水音をちゅくちゅくとより際立てて、少し離せば互いの距離につつっと唾液の橋が掛かる。
これから、もっと、この橋は太くなる、これから、もっと、絡め合う熱は高くなる、それは、)
「ん♡」
(連れ立った、奥の間で。二つ返事に嬉しそうに口元がまた締りを悪くしながら、離れて、いや。手ぐらいは離れずに連れ添って、奥の間へ――)
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道「まれびとの道」」からクルルさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道「まれびとの道」」から夏虎さんが去りました。