2024/02/17 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 旧道」にアーディスさんが現れました。
アーディス > やれやれ、結局昼過ぎちまったか……

(溜息を一つ吐いて、血塗れの剣を振るって腰の鞘に納める。

流石に見たままだけでは悪いだろうと、塩漬けになっていた依頼を引き受けたのだ。
街道より少し離れた旧道に目撃証言があり、その通りに調べはしたのだが……

塩漬けである以上、当然ながら時間が経過している。
つまるところ、状況が悪化している可能性が極めて高い訳で。

繁殖していた魔物を見える限り殺害し、今に至る。
これで報酬は据え置き、塩漬けにもなるし好んで依頼を受ける奴も居まい。)

ま、運が無ぇのは毎度の事か。 ツキなんてのは感じた試しがありゃしねぇし。

(暫く休むか、と思えば適度な岩があったのでそこに腰かける事にした。
身体を動かすのは嫌いではないのだ。)

アーディス > (これで安酒一杯分にもならないのだから恐れ入る。
実際に内容と食い違っていても危険手当が増える、なんていうのはただの幻想だ。
慈善事業ではないのだし、それは当然なのだが。

魔物の繁殖等に詳しい訳ではないが、こういった割に合わない依頼は実際のところは請けた側の責任だ。
今回は判っていて引き受けた訳だが、きちんと準備していなかったらどうなるのやら。

正直、考えたくはない。

逆に言えばその程度には割に合わない依頼をこなしてきたのだから。
何と言うか、我ながら要らぬ苦労ばかり背負い込んでいる気がして一人で笑った。)

まぁ、そういう星の元に生まれたんだろうよ。 なぁ?

(誰に言う訳でも無いがそんなつぶやきを一つ。
部位証明用の革袋は持ってきている、後はこれを切り取れば終わり。
切り取れば――切り取る数が多すぎて嫌になった。 げんなりする。

それでも一応やらねばならないのだから仕方がないのだが)

クッソ面倒臭ぇ……

(通りがかった誰かに手伝って貰う?
安酒一杯にもならない金貨を更に分けて手伝う様な人間などいない。

それに、である。
この手は、大事なものを絶対に取り逃がす
そういう風になっている。

判り切った事ではあるが、それはそれでいつもの事。
寧ろチンピラ騎士風情にはお似合いと言えばお似合いか。)

アーディス > (討伐証明は確か、歯を一本。
懐から短剣を出すと、魔物の口に短剣の刃を突っ込んで掘り出す。
別に金に困っている訳ではないが、ただでさえ安い報酬なのだ。
貰えるものは貰わねば癪である。

そんな事を自分では考えながら動いている訳だが。
傍から見ればその動きは不気味にも見えよう。

全く同じ歩数で。
全く同じ角度で。
全く同じ圧力で。

討伐した魔物の歯を取っては入れている。
まるで同じ映像を繰り返すように、出来の悪いホラーじみた動き。

人間がするには異常としか言いようのないその動き。
それを何も考えた様子も無く淡々と続けている。

それはさながら機械の様にも見えよう。
同じ動作を繰り返す機械、反復で修練したものとは根本的に違う。
無意識的な動きだった。

そしてそれは討伐した魔物の死骸にも言える。
全く同じ歩数、同じ足幅で行ける距離でしか、魔物の死骸は無い。
明確に異常極まりない光景が、そこに広がっていた。)

アーディス > (半径20m以内に12体の魔物。
そこを直線で結べば等間隔、かつ全く同じ部位を斬りつけて殺害する。
どれだけ小型であっても困難な事をやってのけた後で。)

さぁて、帰るかぁ

(ぼやいた言葉を一つ向けると、都市の方へゆっくりと歩きだして去っていった)

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 旧道」からアーディスさんが去りました。