2024/02/13 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 冒険者ギルド出張所」からバランガさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 旧道」にリーアさんが現れました。
リーア > 「これで全部ですね」

あまり使用がされる事がない旧道。
こんな道でも使用する者は一定数はいたりする。
そんな場所に野盗が出るという話、それの確認、遭遇時には討伐という依頼を受けて足を運び。

そして運が良いのか悪いのか、そこで狼数匹に襲われるという事態。
ただ所詮は狼なので難なく駆除することもでき、血の付いた穂先を振っては血を払い。

「これだと……流石に出てこないですよね」

少なくとも血の匂いがする場所に出てくる物好きは居ないはず。
稀にそんな隙を付くモノもいたりするが一部の例外と考え、この場を離れて別の場所で張ってみようと決めてその場を離れるように歩き出す。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 旧道」からリーアさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 乗合馬車」にニュアさんが現れました。
ニュア > 夜、メグメールを出発した馬車は、郊外に差し掛かる。路はよく揺れた。

馬車は十人程の乗り合い、幌の張った外の見えない板張りの体面座席に窮屈に利用者が座している。
娘は───もしかしたら少年やもしれぬ。体躯のシルエットを隠す外套、目深に被ったフード。
彼女は、奥まった座席で発光石を置いた陶皿を傍らに、暇潰しのスクロールを眺めることをしている。

「─────────…、───…」

否。眺める振りをしている。
夜間出発の馬車は格安だ。夜盗や魔物の出没も無いとはいえず、必然的に顔ぶれも如何わしい。
故に、迂闊に寝たらどうなるかわかったものじゃない。
ので、───取り敢えず、話し掛けてくれるなという偏屈なオーラを前面に押し出しながら、
パーソナルスペース皆無な旅路と相成っているのである。

「───……、 …」

眠気は無い。だけど、少々飽いている。我慢我慢。翌朝には目的地であるのだから。

ニュア > お世辞にも快適とは言えない乗り心地。朝には娘の慎ましい尻だって、ガチガチになっているだろう。
己だって路銀さえ許せばもう少し心穏やかに過ごせる馬車に乗りたかった。
先日、奮発して薬の材料を大量に仕入れてしまったから、───ジリ貧なのだ。

「──────… 眠くなんないからイイけどさァー…」

ひっそりと独り言ちる。
揺れすぎ問題というやつ。眠るにも快適さが圧倒的に足りてない。
故に、こうなりゃ到着迄起きててやれとという心算。
発光石の灯す燈で、長い睫毛に蔭が煙る。繊細な白面は薄明の許、陰鬱ですらあるかも知れない。

どれ…、とばかり、僅か双眸を持ち上げて、馬車内を一瞥してみようか。
そろそろ大鼾も何処ぞより聞こえてくる。
フードの内側より少しばかり人間観察してもいいだろう、と。