2024/02/05 のログ
■テレサ > 最初からという言葉にそうだっただろうかと思い出そうとし。
続けられた説明になんとなく納得をしてしまい。
疲れていたのではといわれると、それはないと小さく首を振り。
何にしても気が付かなかったことを情けなく思って。
「そういう所は…本当に多いよ。
そういうの恥ずかしいから……言わなくていい」
冒険者と答えると感嘆の声を溢されての言葉に恥ずかしくなってしまい。
その馬車に響く声に乗客の視線が強くなれば、僅かに頬を赤くして身を小さくしてしまい。
「わからないよ……?うん、知らない」
自分よりも弱いと言う言葉にわからないと小さく、そして噂とはと気になり。
そうして語るといっては木箱に膝を乗せリズムを刻みだし。
小気味いい音に視線は男に集まり、一礼の姿に退屈をしていた乗客はみな視線を向け。
そして始まる語りに皆が耳を澄ませてい聞き入り。
語りの中に刻まれるリズムもあり、何故か話がよく響くように聞こえる気がして。
そんな言葉を聞いていれば不思議な気持ちになっては小さく首をかしげてしまい。
皆が聞き入る男性の言葉と目を奪われる動き。
冗談の混じる話はふられた客から様々な反応があるが、誰も彼もが怒るわけではなく、まるで話の一部のように見えてしまうようであり。
そして語られる本題、それはこの国にいればよく知ることであり、運次第ではその光景を見る、実際にひどい目に会うこともなくはない。
その言葉に何人かは頷き、馬車が利用されると聞けば首をかしげたり不思議そうにする姿がちらほら。
そして揺れがという言葉にまさかという言葉や不安な姿を見せる乗客たち。
その中で自分はまさかと思うほうであり、しかし先ほどまでよく揺れていた馬車の揺れは少なくはなっている。
その事にもしかして…と思ってしまって。
■セドリック > 「いい顔ですね、やはり愛らしい女性の恥じらう顔は絵になりますよ」
うんうんと満足げな頷きの後、そうでしょう? と周囲へ確かめるように顔を向ければ頷いている人もちらほらと。
彼女は美しく愛らしい女性、それが周囲に知れ渡らせることこそが、この素振りの真の意味。
そうして語り部として噂話を紡いでいけば、リズムが声を、言葉を彼らだけでなく彼女にも染み渡らせる。
隣にいる彼女が首を傾ければ、にこりと柔和な微笑みを浮かべるだけで物語は進み、順調にことも進む。
魔法でもない音だけの技に導かれる意識と視線、それが今の空間と重なるように物語は歩みを止めない。
「さて、噂の主人公は一人の少女……彼女も街から街へ渡る最中、乗合馬車を利用したそうです。周囲にはまばらに客の姿、女性は彼女だけ」
たたん、たんとリズムを刻みながら、重ねた言葉は現状に重なる。
数名程度の客、密室にいるのは無数の男と一人の少女。
まさに今の彼女がいる環境にそっくりではあるが、薄っすらと笑みを浮かべたままタタンと再び木箱を叩いて、物語は続く。
「彼女も無用心ではありませんでした、剣術の心得があり、そこらのならず者なら一刀両断。その柔肌に触れることができるのは、心赦す男性のみ、そのはずだったのです……が」
タン! と場面の転換を示唆するような大きなリズムが一つ。
ガタリと馬車が同じくして揺れると、全く揺れることなく道を進み出す。
先程までの大揺れが嘘のように変化すると、今度は両手で自身の顔の前、左右に手のひらを広げて並べると、中央へと引き寄せていく。
両開きのスライドドアが迫り合い、閉じるような仕草。
その後に両手を木箱の上へ下ろすと、しゃっと何かが走る小さな音が重なった。
「御者の覗き穴にカーテンがかかると、馬車は密室。最早誰も見ていないのです。男達は一人、また一人と立ち上がり、少女へと近づいていくのです。馬車が揺れれば彼らも近づけませんが、馬車はゆっくりゆっくり、揺れること無く走り続けるのです」
先程の物音に目を向けたなら、まさに言葉通りに御者の覗き窓がカーテンで閉ざされていた。
外の景色もゆっくりとなり、ガタゴトと小さな凹凸を乗り越える馬車はほとんど揺れず、立っていても問題ない状態。
男達は無言のままカーテンの方を見ているが、まだ立ち上がるものはいないだろう。
彼女の腰にある得物、そして冒険者という戦いに身を置く仕事柄、仮に束になって掛かっても勝てない。
命を天秤にかけている以上、状況を整えるにはまだ足りない。
「さぁ少女も身構えます。来れるものなら来るがいい、この剣を恐れぬのならと、すらり、剣を引抜かんとしますが……ここでは抜けない。いえ、抜くのが不利だと悟ったのです」
そう告げると、すっと天井を指差していく。
乗合馬車という構造もあってか、詰め込めるだけ詰め込む作りで快適度などあまり考えられていない。
あの大揺れもその一つだが、低い天井は少々圧迫感を与えてしまう。
だが、天井が低いということは剣を縦に振り回すことは出来ないのと同義。
横薙ぎや突きもあるが、戦いに慣れるほどに慣れた動きに流れやすく、無意識に縦に振りかねない。
それを示すように、指差す手を平手にし、剣のように横に振り、袈裟切り上げ、振り下ろしとしようとする。
その時に見せる振り下ろしの仕草、それがぐぐっと引っかかったように降りない。
剣を振ると危うい、そんな示唆を彼女に染み込ませようとしながら、男の誰かが言った。
その続きは、と。
「少女は剣を諦め、格闘戦で身を守ろうとするのです。ですが……それも危うい、拳は剣に比べて短く、届かない。一人を倒せても、二人三人を同時に穿つことは叶わず。ならば蹴ろうとすればどうか、嗚呼、スカートがめくれてしまう。その下のショーツを見られる羞恥に耐えきれず、足を振り上げても力が出せない」
拳の語り部の時にはボクシングの構えを見せ、ゆっくりと拳を突き出すものの、反対の手で手首を押さえる仕草を見せる。
それは殴れば捕まえられると、示すかのよう。
今度は手で人の足を模し、指先を振り上げる蹴りの仕草をすれば、第2関節同士を重ねるようにして、足を引っ込めてしまい、蹴れずじまい。
それでもと蹴る仕草を作れば、反対の手で飛びかかる動きは、まるで男達に取り押さえられるかのよう。
こうなるだろう、こうなってしまうかもしれない。
そんな未来を暗示する催眠を染み込ませんとすれば、一人、また一人と男達が立ち上がりだした。
■テレサ > 「……悪趣味」
満足そうな言葉に小さくそう返して視線をそらし。
先ほどよりも視線を感じるよう空気に視線は窓の外に向けて。
しかし語らいは、リズムは耳からしっかりと聞こえてしまい。
ある意味この国はよくある話ではないかと思ってしまうが、男性の微笑と物語を止めることはなく。
音と言葉による行為、魔法を使わないそれは察するのは難しく、そして物語は進み。
「噂の主人公…?」
男性がリズムとともに語る言葉に思わず口にし。
噂話では物語みたいだとふと思い、馬車内に視線を戻せば今気が付いたが乗客は男性ばかりであり。
続いていく話、本当に自分を主役にしているのかと思うよな当て嵌まることばかり。
そして場面が変わるかのように大きなリズム、そして馬車も同時に揺れ。
その後は馬車は揺れることなく進み続け、そして両の手をつかったジェスチャーも交えた語らいは聞くものの興味を引き続け。
その両手が降ろされると同時に小さな音、その音に何かと思えば御者ののぞき穴は布で覆われていて。
馬車の動きは先ほどよりもゆっくり、揺れない程度にいつの間にかなっており。
言葉の通りに立っても問題ないぐらいとなっているが、誰も立ち上がらないことに偶々だからと言い聞かせえるように息を吐き。
もちろん語らいの通りになれば容赦なく剣を振るい身を守る。
後で問題になるかもしれないがそれはそれと考えることにし、剣の握り手に手を添え。
だが続く語らい、抜くことの危険性を説明するような言葉に視線だけを巡らせれば、剣を抜き振るうにはぎりぎり、僅かに狭いかもしれない馬車内。
それならば殴るしかないが、狭い馬車内ではどこまでやれるかは未知数。
そんな考えを知らずに続いていく語らいは最悪と言える内容でしかなく。
「もういい……話は終わり」
これ以上は危険ではと思い静止を告げるも、ほかの客の続きを訴える言葉に消されてしまい。
どうすればいい、どうなると説明をするような動作を見ては立ち上がり始める男たちを見ては拳を握るしかなくて。
■セドリック > そんなに悪趣味ですかね? と言わんばかりに首を傾げていたが、物語は止まらない。
覗き穴が塞がれたのは、本当に偶然のことで、後に道端に死体が転がっていたのを隠すためと御者は語るだろう。
誰も立ち上がらないでいたが、それも彼女に危険がないと思わせるまでの合間だけ。
剣を振り回せない、徒手格闘も難しい。
そんな状態だと言葉が両者に信じ込みを促していけば、男達は言葉の業に乗せられて立ち上がり、徐々に彼女を取り囲む。
終わりと話を切り上げようとすれば、客がこちらに問いかける声の方が大きい。
嗚呼、聞こえませんでした、後でそう答えよう。
表情は一切変えず、心のなかで悪い笑みを浮かべながら男の方へと視線を向ければ、手遊びは続く。
「さぁ、少女を捉えんと悪漢達は襲いかかります。まずは正面から来る男にパンチ、小さいながら鋭い拳は一撃で男を下がらせるのです。ですが、そう、下がるだけ。悲しきかな、打撃では意識を刈り取れない」
自らの顔に拳を当てるようにして、殴り飛ばされる素振りを見せる。
顔を後ろへ流し、肩を右から左と順繰りに回してたたらを踏む仕草を示すが、顔をゆっくりと前へ戻していく。
痛いが耐えられると示す言葉と仕草は、男達には耐えられるという思い込みを、彼女には倒せないという暗示を促さんとしていく。
「しめしめ、これなら獲物にありつけるぞと男達は近づきますが……少女は覚悟を決めて、その御御足をぐるり、振り上げるのです。靭やかな足は剣に負けずとも劣らずな鋭さ、しかし、彼らの止まった時の中、全てしまうのです。少女のスカートの下に秘めた花園を。嗚呼、恥ずかしい……堪らず足を下ろそうとした少女は、哀れ殺到する男達に押し倒されてしまうのです」
指人形で足を振る仕草をするのも先程と同じだが、しかしという瞬間、とんと指先で木箱を叩く。
そのさきの言葉をより染み込ませるための所作であり、彼女へに特に染み込ませようとしていた。
振り上げてけろうとした瞬間、ほんの少しだけ、体が硬直してしまうようにと。
自らスカートの下の景色を彼らに晒すようにしてしまうだけの仕草、そして、羞恥に力を失うという未来。
彼らには目の前の少女を貪れるという下卑た未来を示すと、はてと顔を上げていく。
彼らに気付いてなかったかのように瞳を瞬かせると、とんと指先で木箱を小突いて問う。
「皆さん、どうされました?」
催眠の合図、男達が一斉に飛びかかるためのコードとなる一言。
それと同時に、自身はただ喋っていただけだというアリバイ作りめいたものだが、彼女がどう思うことやら。
ただ、一斉に飛びかかると同時に、言葉は彼女に行動の強制を薄っすらと促す。
パンチ、蹴り未遂、押し倒されという流れ、それに飲み込まれてしまうかは、あくまで彼女次第。
■テレサ > 悪趣味すぎると睨みつけるが物語は続く。
あまりにタイミングよく覗き窓が塞がれた事、後に理由を聞けばなんとも言えず。
あくまで物語、そんな事は大きないと判ってはいるが物語の通りに剣を触れず、素手でも難しい。
それでも一人二人は倒せるだろうとは思っていたが、男達が立ち上がり自分を囲むようになれば警戒を強め。
静止は無視されたか聞こえなかったのか続いていく物語と手遊び。
「いい加減に……冗談になってない…」
男性の大袈裟な動きと説明のような言葉。
しかしその動作はまさにパンチを当ててもそうなると示すような動作。
もしそうなったらと顔には出さないが焦りが募っていき。
狭い馬車内、筋力ではどうにも出来なくても蹴りながら確かに倒せる。
しかし物語の通りに倒せはしてのその中をさらしてしまうことになり。
それを想像すると恥ずかしさを強く感じて、それが出来るかわからなくなってしまい。
もはや乗客たちは男性の物語の通りに今にも襲ってきそうな気配。
どう見ても止まる気配がないことに迎え撃つしかないと覚悟を決め。
男性の言葉とともに一斉に飛び掛かってくる男たち。
その先頭に対し鋭い蹴りを放ち意識を奪うがそれまで
蹴りに靡くスカート、その内の白いレースに飾られた下着は露となり。
複数に見られたという羞恥に動きはぎこちなくなり、その隙に残りの男たちに押し倒され、飲み込まれてしまって…。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 乗合馬車」からテレサさんが去りました。
■セドリック > 【中断します】
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 乗合馬車」からセドリックさんが去りました。