2024/01/31 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 冒険者ギルド出張所」にケストレルさんが現れました。
■ケストレル > 「あっはは……ブランク解消の運動にしちゃ、ちょっとハード過ぎたかな……」
街道沿いに設えられたギルド出張所の裏手にて
上体の装備を脱ぎ捨ててインナー姿となった男が一人、切り株に腰掛けて肩で息をしていた
馴染みの平民地区のギルドから、この出張所付近に魔物が蔓延るようになったとの話を聞き、ギルド直接の依頼というかたちで請け負って赴いたのが昼前のこと
既に西の空に陽は沈み掛けだが、依頼はしっかりと達成していた
少し離れた林の中に掘られた穴の中に、大小さまざまな魔物の屍が積み重ねられているのがその証である
「思ったよりも数が多かった……こりゃ報酬もちょっと上乗せして貰いたいとこだけど……前払いで貰っちまったしなあ」
見事に貧乏くじだ、と自嘲気味に笑いながら、激しい戦闘の名残として湯気の立つ身体を外気で冷ます
肉体よりも精神的な昂ぶりが中々鎮まりそうになく、大きく息を吐きながら天を仰げば既に星が微かに出始めるのが見えた
■ケストレル > 「ふぅー……ようやく落ち着いて来たか」
体に籠っていた熱も冷め、刺す様な寒さを感じて身震いひとつ
足下に転がしていた装備をガチャガチャと身に纏い始める
昂ぶりが納まれば微かに空腹を覚え、王都へと帰る前に空きっ腹に何か入れて行こうかと思案する
「……けどなあ、一仕事終えたわけだしいつもの店で一杯やるのも魅力的……」
経験上、ここで何か食べてしまえば眠くなるのは目に見えている
ううむううむと唸りながらきっちり装備を着込み終えれば、装備同様に側に転がしていた大振りなショベルを手に取る
魔物の屍を埋めるためにという名目で借り受けたものだが、中々どうして使い勝手が良く手に馴染む
「穴掘り中に襲われた時は、まさかコイツで太刀打ち出来るとは思わなかったなあ……万能にも程がある」
噂では火にかければ調理器具としても使用可能らしい
眉唾だが、あながち冗談ではない気もするケストレルだった
■ケストレル > 「ま……とりあえず、斥候からの連絡は受けたし帰るかねえ」
長剣よろしくショベルを肩に担ぐと、空腹は王都に戻るまで耐えようと決意
ギルドへと一声かけてから、乗合馬車の停留場へと歩き出すのだった
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 冒険者ギルド出張所」からケストレルさんが去りました。