2024/01/10 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道「まれびとの道」」にテオドーラさんが現れました。
テオドーラ > 日も暮れ始めた時間帯の街道。
そこを小規模な商隊が護衛を連れて王都へ向けて進む。
もう少し日が落ち始めれは野営の準備を始めるかもしれないが、もしかすると依頼主が夜間も強硬して進むつもりなのか、商隊の速度は落ちる様子はなく。

「いい加減、野営の覚悟を決めればいいのにね。
夜間は夜盗でも魔物でも危ないって説明したのに」

そう隣に歩く同じ雇われ冒険者か傭兵か、歩く相手に声をかけては歩みは止めず。
日が暮れてから移動する商隊などカモだと護衛団のリーダーが告げていたが雇い主は聞くつもりはない様子。

この調子では夜通しに歩くことになりそう。
そう口にしては各自が明かりの用意を始めるのを見ては荷物から松明を取り出し。
まだ火は付けずに商隊とともに歩いて。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道「まれびとの道」」にクレイさんが現れました。
クレイ >  
 彼女の声かけに反応したのは近くにいた傭兵だった。

「ま、それだけ大事な品物なんじゃねぇの? 早く運べば喜ばれるとか。しらねぇけどさ何を運んでるかなんて」

 なんて適当に答える。
 たぶん仕事開始時から色々と気だるげというかだらけてたといった印象を与えるかもしれない。そんな傭兵。だけど武器だけはかなりの魔力を帯びているし、もしかしたら噂程度は聞いた事あるかもしれないが。
 そんな男は早々に歩くのを止め、近くの馬車。その荷物等がある後ろにサッと飛び乗る。御者からは見えない死角の位置。

「適当に気抜けよお前らも。いざって時死ぬからな」

 なんて周りにも話しかける。間違いなくこの中でもトップクラスに不真面目な態度であった。

テオドーラ > 「大した荷物は積んでる様子はなかったけど。
護衛の経費を削りたいだけもあるかもしれない」

返ってきた適当な答えにそう返しては目を向け。
その声の主は武器は立派ではあるが、だらけた雰囲気を見せていた傭兵。
ただ他にも似たような気配の冒険者などもいたのでさほどは気にしてはいない。
そんな男が御者の死角で馬車の荷台に乗った様子にはあきれた目を向け。


「他は知らないけど僕はそれなりに抜いてるよ。
それより、乗ってるのがばれると面倒になるよ」

周りに気を抜くことを告げる男を見てはそれでいいのかと。
しかしそんな姿に元々だらけた雰囲気を見せていた一部が、よりだらけたことにはため息を吐き。
しかしそれには何も言わずに周囲を警戒するようにして。

クレイ >  
「いいや、結構な品物なはずだぜ。だって俺がいるし。もしくは俺のせいで予算へったって可能性もあるかもしれねぇけど」

 なんて大事を言い放つ様子を見せてケラケラと笑って見せる。
 向けられる目線に関してはどこ吹く風。むしろ馬車に座って楽になった分スッキリした様子。
 乗った事を言われればハッと笑い飛ばした。

「別に問題ねぇよ……良い事教えてやる。街に到着するまでは俺達護衛の方が立場は上だ。あいつは俺達がいなきゃ自分の身一つ守れない。俺達が何しようがクビになんて出来ないし、品物に傷がつかない限りそれを理由に値引きも出来ないからな」

 だから仕事だけ最低限すれば怒られねぇよと。
 それこそやる気のなかった連中はなるほど等とうなずいているかもしれないが。
 話していたテオドーラの方に向いて。

「てわけで、どうよ。お前も休んだら。場所代は……そうだな、戻ってから1杯って事で。見つかった時の言い訳も一緒にしてやるサービス付きだ」

テオドーラ > 「あなたが?商人にはどんな品でも貴重品ですよ」

自分がいるから、そのせいで予算が減ったという男。
そんなに実力者なのかと疑うように見てしまい。
そんな男は馬車に呆れた目にも気にせず、馬車に乗ったせいで機嫌もよさそうに見え。

「それは知ってる。でも依頼料を削るぐらいはされるよ。
最悪は僕たちを放置で馬車を走らせる強行をやるかもしれないし。
そこまで理性的な依頼人ならいいけどね」

男の言うことに納得もできるが、依頼人がバカなら何をするかもわからない。
周りは頷いてはいるが、それでいいのかと思ってしまうのもあり。

「……なら少しだけ。一杯ぐらいなら」

男の言葉に少し考えて頷けば馬車に手をかけ荷台に上がり。
そして男の隣に腰を下ろして一息つく。

クレイ >  
「それでもグレードってもんがあるだろ。少なくとも俺1人で5000ゴルド位飛んでるしな。一般的な商人じゃ俺なんて雇わねぇ。貴族にコネがあるか相当な豪商かどっちかだと踏んでるぜ」

 一般的な平民20人分。もしくは20日分。それだけを1人に費やしたとなれば相応の代物があるかもしれないと。
 彼女の言葉にはケラケラ笑った。

「アハハ、そりゃ怖い。それされたら夜襲の怖さを再認識させてやらないとな。依頼料削られたら……ま、相応のケジメは取らせるが。やる事はやってんだし、無茶苦茶やったのは向こうだしな」

 横暴といえば横暴だが、命かけてるのはこっちなのだから当然とも言える。
 そもそも仕事はしっかりとやっているのだから文句を言われる必要はないがこの男の根底にあるわけだが。

「お、良いねぇ、これでサボり仲間だ。残念だったなお前ら。良い先輩に目付けられるのは大事だぜ、覚えておけよ」

 なんて選ばれなかった他の人達に笑って。

「てわけで、ようこそクレイの特等席へ。たぶんこの商隊で1番の安全地帯だぜ」

テオドーラ > 「積んでる荷物に興味は特にないし……あなたで500ゴルド?
そこまで払ってるなら品も…あなたってベテランだったりする?
見た感じ、依頼人はそのどっちにも見えなかったけど」

男一人に払われる金額を聞けばさすがに驚き。
それならもっと人数を雇える金額なだけに、運んでいる品は高価な物かと考える。
その理由の一つに依頼主の見た目が貴族のコネや富豪といったように見えなかったのもあり。

「護衛は襲われないのが一番よ、無駄に戦う必要がないならそれに越したことはないし。
削られたらその時はその時、それは依頼人の判断だから」

横暴な男の言葉にそれでいいのかと考える。
しかし依頼料を不要に削られるならそれも必要かと考え直し。

「僕は仕事中だよ。サボってはない。みんなも仕事はしてる」

ほかの者たちに告げるのを聞けば、彼らも仕事をしてるからと。
むしろ自分が馬車に乗ったことを少し悪いと思ってしまい。

「一番安全?そう願うよ」

特等席という男に視線を向け、安全だといいと願うと返しては座りやすい姿勢を探すように体を揺らせて見せて。

クレイ >  
「元々は戦場をメインに活動してる傭兵だ。一応魔王クラスの首も取った事あるぜ?」

 ベテランかと言われればそんな風に言ってイエーイと軽くピースなんて返したり。
 相手の容貌などに関して考えている様子なら後ろにもたれかかって。

「それなら急いでる理由は献上品だな。ほら、バックの貴族から大金貰ってるパターン。安全策に俺雇って、後は下級から中級冒険者で金を浮かせて懐へって所だろ」

 その上夜間も強行軍すれば宿泊費も抑えられると来たものだ。で、貴族には自分含めた一部の奴らの名前を上げてそいつら雇いましたといえば金の行方は怪しまれない。
 商人からすればいいことづくめだ。安全性に目をつぶればだが。

「俺だってサボッてる訳じゃないぜ。でも休んでるのは事実だからな」

 まぁだが周りからすれば彼女は良い先輩に目をかけて貰えたというより厄介な先輩に目を付けられた側だからむしろ同情の目が近いかもしれないが。
 座る場所を探すように揺らしている様子を見ればグッと腰を引き寄せて。

「普通にすわりゃいいだろうが普通に。別に外で変な気起こさねぇよ。そもそも鎧の上だし」

 金属の堅さしか伝わらねぇってのと笑って。

「そういえばお前は……んー……装備は立派だが、真面目過ぎるか。依頼料辺りの狡猾さも無いし。中級になったばっか、もしくは初級から抜け出しそうな貴族経由の初級冒険者って所か」

 どうだ、正解かと完全な予想を立てて。

テオドーラ > 傭兵と聞けば納得はできるが、魔王クラスの首と聞いてもそこは疑い。
そんなベテランならば、こんな護衛依頼をまず受けることはないと思え。
何よりピースをする軽い様子は失礼ながらそうは見えずで。

「献上品?それならあるかもしれない。
確実にそれは…失敗するパターンだよ」

一人のベテランとそれ以外、しかも強行軍で移動をすれば負担は一部にだけかかる。
結果的に経費は抑えられるがリスクもかなり高いと思えば呆れ。
安全性のない輸送ほどハイリスクに思え。

「今だとさぼってるようにしか見えないけど」

馬車に乗りはしたが失敗だったかと思えるほど、他の冒険者や傭兵の視線が同情に染まっている。
どうにも座り心地が悪いことに姿勢を直していれば、急に腰を引き寄せられ頬を赤くして。

「座り心地が悪いから。そんな事したらけり落とすよ」

上半身から腰回りこそ鎧ではあるが、下半身は動きやすさ重視で密着したデザインの衣服。
笑っている男をにらむように見返し。

「さあ、どうかな…」

そして自分の事を推測する男には、どうかな、と誤魔化すようにしか返さず。
態々正体を明かす必要はないと考えて。

クレイ >  
「何かあればな、だから言ったろ。ここはこの商隊で1番安全な場所ってな? 少なくとも俺は生存させてもらうし、近くにいるならまぁ、上手い事ついて来れば逃げられるんじゃねぇの?」

 疑いの目は気にしない。それを躍起になって証明する気も無ければ必要もない。
 さらに言えば疑われるのは織り込み済だ。それを信じられて広がればそれはそれで面倒になるのだから。
 だからと言って守ってやると言わない。というか相手も戦闘系の職種についている上に金も貰ってないのに守ってやる義理も道理もないという至極単純な理由。
 相手の目線に対してはハハハと笑い飛ばした。

「おうおう、怖い怖い。蹴り落されたら怪我しちまう」

 なんて冗談っぽく。そして手を放して両手を上に。
 だが相手が隠してしまえばチェッと軽く拗ねる様子で。

「人にはベテランかとか聞いてきといて隠すんだもんなぁ。まぁ良いけどさ」

 とか話しているが。目を細めて。遠くを見る。
 サッと手を上げ。

「商隊止めろ!!」

 声を出した飛び降りる。
 で、手を振る。
 その後にテオドーラを見る。

「おい、お前ついてこい。周りは警戒。最悪俺とこいつ遺して出発。リーダーには傭兵組のリーダーが不審な影見つけたって報告してこい。行くのはお前な」

 と違う男に声をかけてそいつにリーダーへの伝令を告げる。
 そう言えば少し離れた森の方へさっさと歩きだす。

テオドーラ > 「それが起きないのを祈るのは当然よ。安全なら悪くはないけど。
それはそれで問題はなくない?」

男の言いようからすれば対処できない数が来れば逃げるというように聞こえ。
うまく付いてくればという言葉に慣れているのかとみてしまい。
ただ守ると無責任に言わないことには感心し、そういう状況で守るなど言う相手ほど信用できないという経験談。

「当然のことだと思わない?」

怖いと冗談ぽく言っては手を話す男。
両手を上げるのを見ればそれ以上は何も言わず。

「ベテランなら解るんでしょ?」

男の言ったことはほぼ正解、なら隠してもわかっているような気がして。
しかしそんな男の様子が変わり、手を上げたと思えば商隊を止めたことに警戒し。

男が飛び降りた様子に夜盗か洋間が出たと考え。
男が自分を見てついて来いと言えば頷き。
一人が伝令に走り、男が森に歩き出せばそのあとを追いかけていく。

クレイ >  
「生き残りたいなら起きる前提で考えておくんだな」

 なんて、とはいえこれはあくまで生き残るのを前提にした考え。
 逆に言うと所謂英雄的な冒険者みたいに依頼を完遂するというのとは遠い考えである。

「ベテランだからって過去を読めると思うなよ。まぁなんとなくならわかるけど」

 なんて森へ歩きながらも冗談は言い放つ。
 そして森に足を踏み入れれば鼻をスンスンと鳴らす。

「……生臭いな。妖魔だな。害がある奴らじゃないと良いが」

 そこまで言えばテオドーラに近寄って。
 耳打ち。

「木2本以上距離を離さずに痕跡探してくれ。爪、牙、木についた傷や毛。なんでもいい。見つけた瞬間森から出ろ。俺が見つけたら立ち上がって腰を伸ばす。それが合図だすぐ逃げろ」

 ととりあえずは指示を出して自分も木や地面を見始める。
 先ほどまでの緩い雰囲気からは一変して文字通りのベテランの風格を見せるかもしれない。

テオドーラ > 「起きるって思ってるから、起きないのを祈ってる」

護衛依頼は大抵何か起きる、なので起きないのを気休め程度で祈る。
それで起きなければラッキー程度の考えで。

「その何となくで解るだけで十分だと思うよ」

男の冗談に大体当たっていた事もあり、判るのではないかと思っていて。
森に踏み入れれば視界も悪くなり、警戒を密にして。

「害がないのが少なくない?」

妖魔で害がないのは何種類か、そんなことを考えいると寄ってくる男。
耳打ちをされると黙って耳を澄ませ。

そして告げられた内容に小さく頷けば姿勢を低くして、告げられた痕跡を探し始め。
木二本以上離れないように、男が立ち上がらないかと何度も確認しながら地面や木を確認をしていき、こうしてみればベテランに見える切り替えに驚きながら。

クレイ >  
「たしかにな、でも……動物と一緒だ。害があったとして数や火にビビッてあの規模相手には攻めてこない奴らもいる。逆に言えば考えなしの奴らは相手の規模とか関係なく攻めてくる。それを調べる為の痕跡探しって訳だ」

 1番ヤバいのは前者で攻める選択をした奴ら。楽なのは攻めてこない奴ら。
 木2本は何かあった時にすぐに救助に迎える位置。だからその位置を徹底する。
 この状態で魔法を使って相手を刺激すればそれが切っ掛けで不必要な戦端が開かれる可能性もある。

「……あ、一応上も気を付けろよ。木に登って上から不意打ちかましてくる奴らもいるし。怖い話するが、上を見たら目がびっしり光ってたとかたまにあるしな」

 ここは奴らのテリトリーだ。それも注意しないといけない。
 流石に罠はないだろうが、上から不意打ちしてくる個体はあり得る。後は遠距離から矢や投石だろうか。
 だが語りながらも手は止めず痕跡を探すが。

「しかも足跡が無い。本格的に上にいる可能性があるぞ」

テオドーラ > 「それなら速度を上げて振り切るのも選択じゃない?」

男の説明はその一つ一つがその通りという内容。
ゴブリンのような妖魔でもなければ、規模を考えずに襲い掛かってくることは先ずない。
なので、現状襲われていないのでそれらは居ないと考えて。

「上?そうならもう襲われてると思う。
そういう悪趣味な話は聞きたくないけど」

足元の痕跡を探すが何も見つけることができず。
上にと言われれば視線を上に向けるも何も見つけることができない。

それを伝えるために男にと視線を向けて。

クレイ >  
「まぁな、妖魔ってわかった今ならそれも手だな」

 あの時点では見えなかった。つまり本隊から離れた先遣隊で進んだ先に本隊がいる可能性があった。
 でも妖魔にはそこまでの知能は無いしそれならありだったなと。
 さてさて、そうして探していたが当たりを引いたのはこっちだったらしい。木に張り付いた毛。獣とは思えぬほどに堅いそれ。天然の防刃素材ともいうべきそれが少量。

「んっんー」

 耳打ちをした彼女以外からすれば完全な隙にしか見えない動き。
 さっきまで痕跡を探すようにしゃがんでいた男は立ち上がると腰を伸ばすように軽く体を逸らせる。痕跡を見つけた合図だ。
 合図を出したら逃げろと伝えてあるので。もう合図は出したよなとばかりに腰を伸ばすように腰にやっていた手が動いて剣を抜き放つと。

「猿の妖魔だ。数は少ないけどな!!」

 こっちが多いから隠れたか襲う気が無かったか、しかし後ろを見せたら襲われるかもしれない。
 だから威嚇を込めて剣で盛大に毛のついた木。つまりそいつが上った木をぶった切る。大きな木が音を立てて倒れる。
 同時に自分も森から脱出

「ほら、退散退散! 威嚇はしたけど襲ってくるかもしれないからな」

 そもそも来ないかもしれないし、来たところで精々数匹程度だろう。
 どちらにしても商隊までたどり着いてしまえば奴らは逃げていくだろう。だからそれまでの競争だ。