2023/10/16 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道「まれびとの道」」にササリさんが現れました。
ササリ > 門から出てのすぐのエリア、街道の始まりの土地。
馬車が通り過ぎることもあれば、止まることもあり。
また、徒歩で始まる旅を志す冒険者が踏み出す場所でもある。

そんな小さな広場の端に、小さな机と椅子が一つ。

「ん-。………南側には黒い靄が見えます。
 あんまり良くないことが起こる前兆ですねえ。

 ………とりあえず、どうしても行くというならば、一度南西に進路を取ることを勧めますよ?」

若い冒険者たちを前に、んむむ、と水晶玉を覗き込む褐色肌の女。
匂い立つような色香を漂わせながらも、明るい陽射しを受けながら出張占い。

外部であれば許可はあっさりと出してもらえたわけで、ひとまずお仕事の第一歩である。

ササリ > 「はい、それではお気をつけて。………きっとうまくいきますよ。」

笑顔でお客さんを見送る。まあ目は見えないけれども。
一応、「ちゃんとした魔術師です。」といえば、そこそこの信頼感を担保してもらえる。
占いと魔術はまあ、ある意味近いといえば近いのだ。

「いやあ、でも、やっぱり幕くらいは張るべきでしたねー。………野ざらしの机と椅子だけだと、お客さんが来るまで待っていてもなかなか。」

なかなか。通る人通る人、じろじろ見てくるのは慣れたものだけれども。
しゃべらずにミステリアスに微笑んでおけ、と昔誰かに言われたっけ。

ふふふ、とミステリアスに微笑んでみる。ミステリアスなのか能天気なのかは、見る人によるかもしれない。

ササリ > 「うーん。」

涼しい風は吹いてくるのだが、直射日光を浴び続けると銀色の髪がぽっぽと温かくなってくる気がする。
これ以上浴びていたら、銀色の髪まで焦げてしまうかもしれないなあ、なんてぼんやりと考えながら、それじゃあそろそろ、と椅子を持ち上げて。机も脚を取り外して、板と棒に収めていく。

「………ふぅ。」

胸にぺらりとかかっている布で汗を拭えば、周りにいる人はギョッとするが、そこのところは大丈夫!
見えないようにカバーしているはずです。これぞミステリアス。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道「まれびとの道」」からササリさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 冒険者ギルド出張所」にリサさんが現れました。
リサ > 王都で受けた依頼を出張所で終了の処理を終える。
ここがあるお陰で王都に戻らずに依頼の終了を申し出ることができるので大助かり。
報告し報酬を受け取れば直ぐにかかれそうな依頼が無いかと探しに向かい。

「んー…討伐と採取が多いんですね。
どっちも今からだと大変ですし…」

報酬はそれなりに良いのだが時間が掛かりそうなものばかり。
受けても良いが如何しようかと考え込んでしまい。
他の依頼が無いのかと見回すも似たようなものばかり。

受けるか受けないか、どうしようかと依頼の前で悩んでいたが視線を受けてははっとし。
邪魔になっていた時が付くと何度も頭を下げて依頼の前から退き、併設の休憩スペースに足を運んで何処かに座れる場所を探すように見回して。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 冒険者ギルド出張所」にリッカさんが現れました。
リッカ > 少女が依頼張り出し板から離れ、休憩スペースとの間にいこうとしたちょうどその時。
ばーんっと元気にやかましく扉が開かれ、何だお前ってくらいチビな子供が出張所へと入ってくる。なんだか雰囲気だけでやかましい。

「えーっと!うけつけさーん!受付さん!
伝票、これですっ!ええっと、依頼の薬草とー……。悪さしとったゴブリンの鼻とー……」

わっちゃわっちゃ。受付で受付るだけなのに動作が喧しい。まるで「でかい尻尾でもついているかのように」落ち着かないワサワサした動作で。

「はい!受付ありがとです!あ、ここで寝てから帰ってええです?」

変わった、地方訛りのイントネーションで、受付のカウンターに両腕をかけて。それだけで背伸びになるようなチビだ。

「はーい!ほんなら寝る時は番号んとこでねますねっ!」

わっちゃかわっちゃか。歩くだけで擬音がなっているような訛りのチビが休憩スペースへと足を運び……。

「! おつかれさまです!」

まだ席へとついていない少女に気がつくと、元気よく。ぺこっとお辞儀をしながら挨拶。
先輩冒険者だ!と目を輝かせながら、礼儀正しく。

リサ > 待ってる間に仕事の新しいのが出てくれば、鳴ければ休んでから帰ろうかな。
そう決めて休憩スペースに向かおうとしたのだが、勢いよく開く扉の音にびくりとして足を止め。
何だろうと扉を見れば子供という見た目の少年が元気よく入ってくるのが目に着く。

その少年が受付に向かえば賑やかに仕事を終えた事を報告している姿をつい眺めてしまい。
その姿は失礼かもしれないが大きなワンコがじゃれついて異様に見えてしまう。

その言葉使いや勢い、元気な様子につい視線が外せないままについ見続けてしまい。
少年も休んでいくんだと思い、こちらに向かってくるのに気が付くと通りやすいように少しだけ脇によけて。

「うん、お疲れさま。
君、凄く元気がいいね。それに幾つも依頼を同時にこなしたんだね」

初対面の自分に元気よく挨拶を返してくれる姿に笑みを見せて、お疲れ様、と返し。
礼儀正しい姿に可愛いなと見てしまいながら、先ほど聞こえた内容に、凄いと本心から言葉をかけて。

リッカ > 「はい!元気が1番です!! えへ。元気なんで、頑張れる分は頑張ってこなしますっ。
…………。 あ、わ、ぉお。 ……お疲れ様です……♪」

体が資本。元気が1番とは言うが、その2つしかないようなわんこちびっこ。走り回って鼻を利かせて、採取や退治に大忙し。そうでもしないと地盤無しで王都に放り出された身は大変なのだった。

そして、真っ直ぐなお疲れ様の言葉。その先の言葉も、自分を褒めてくれているって感じて。ほわ。とほっぺを赤くして。
照れて照れて。今尻尾を出していたら体が動くくらいふっているだろうなって思いながら、もう一度ぺこりっ。にやけている。

「へへへー……。あの、先輩さんもお仕事終わったよって受け付けたところですか?これからご飯とかです?」

聞きようによっては、もしこのちびが大人なら、社交的な振る舞いを通り越してナンパの入り口だ。
けれど子供にそういう意図はなく。単純に御飯食べるのかな。これからまたお仕事なのかな。先輩冒険者への純粋な興味である。
本心と本心で、ふわりふわりと。
……身長差が身長差なので、お顔がちゃんと見えるように少し離れ気味なのはご愛嬌。お姉さん相手だと、近いと胸で顔が見えないのだ。

リサ > 「そうだね、元気が一番だね。
そうそう、頑張れる分をわかってるのは大事だよ」

元気が一番、頑張れる分は頑張るという言葉に何度か頷く。
少年の言葉に大事なことを自覚していると判れば笑みを返し。

小さいのに頑張って、しかも礼儀正しい姿はつい褒めたくなり、その言葉に頬を赤くするのを見れば可愛いと思い。
頭を下げて照れている姿に、今度はつい口から「可愛い」と零れてしまい。

「私も終わったところだよ。次の依頼も考えたんだけど良いのが無くて。
んー…そうだね、それも良いね。よかったら一緒にどう?」

少年の問いかけに終わった所で次の仕事を悩んでいたのを口にし。
食事かと聞かれれば、少し考えてそうしようと決め、少年に一緒にと提案。
これが大人ならばナンパと取るのだが、少年ぐらいの年齢ならそれはないと思い。
少し離れ気味なのは初対面だから警戒されているのかな?とそう考え。
勢いで食事に誘ったのだが受けてくれるか少し心配となり、どうかな?と心配そうに少年を見つめて。

リッカ > 「はいっ。無理はダメですっ」

いくら種族として肉体が強くとも、限界はあるというもの。人間だって、偉丈夫や大賢者でも無理のラインはあるのだろうと子供ながらに感じる。
走るのはいい、コケるのもいい。でもコケ方は大事だって齢九つにしてなんとなくわかり始めている。洒落にならないコケかたもしたのだ。

そして、先輩お姉さんのぽつっとこぼれた言葉に、顔は真っ赤だ。お辞儀していたとはいえ、上げねばならぬ。
顔を上げたら真っ赤ちびっこのできあがりである。

「……………」

頑張れ心臓がんばれがんばれ、ホンマ頑張れお願いやから。と自分の心拍を無理やりおちつけようとして。不自然にまばたきの多い2、3秒。

「あら。ええのんないんですねえ。それは僕としても残念……。
わう。はいっ。声かけたん僕ですし、お仕事終わりってことでお肉食べましょ、お肉」

一応礼儀だけは叩き込まれている故に、年少だろうと自分が行ったからには出そうと。
自分が食べたいという理由も大いにある。大いに。

少し離れている距離は、チビからすると相手のお顔を真っ直ぐ見るための誠意。
警戒心があるなら入り口の向こうからガルルと言っているが、そこはまだ気づけ無いのが子供の浅はか。「胸で顔が見えません」なんて言えばそれこそまずいことになるし、OKなスレンダーな人にきかれてももっとまずい。色々浅はか。

「すみませーんっ。二人分でがつっとしたお肉料理おねがいしまーす!」

勝手に肉料理と決めたなら、あとは奥の厨房へと声を。
いわゆる「良すぎる」ものはこういう場には有りようがないのだから、てきとうでいいのだ。

リサ > 無理は駄目という言葉にその通りと笑う。
どうしても冒険者は新米のころは無茶をしてでも稼ごう、評価を上げようとする者が一定数は居る。
若くして冒険者になった人ほど多いのだが、少年はそうではないことにしっかりとしていると見て。
こういう少年はきっと将来は大物になるのかなと思ってしまい。

「あ…えっと……恥ずかしかったよね。
そのね、揶揄ったとかじゃないんだよ、本当にそう思ったから」

つい溢した言葉を聞かれてしまったのか、顔を上げた少年の顔は真っ赤。
その事にやっちゃったというように頬を掻き。
言い訳になっていない言い訳を口にしては慌ててしまう。

「採取と討伐はあるけど…今日中に終わらないと思うのしかないからね。
明日に残ってたら受けてみる?
いいよ、それじゃお肉料理にしようね」

少年に残っていた依頼がどんなのかと軽く説明し。
お肉を食べようという言葉にそうしようと頷き、自分が先輩だし御馳走しようと考えて。

そして少年が一緒に食事を断らなかったことにほっとして。
離れている理由をもし告げられでもしたら、顔を真っ赤に染めて慌ててしまうので知らぬが花であり。

そして少年が厨房へ注文を通せば席は何処にしようかと見回し。
休憩スペースの一角に開いていたテーブル席を見つけては、あそこにしようと提案。
断られなければ手を繋いでその席に向かって、向かい合わせで座ることにして。

リッカ > 「え。あ。い、え。そういうんは、えと。褒めてくれたんが判るから嬉しいしはずかしぃぃいいぃ……」

感情には種族柄さとくって。だからわかって。だから嬉しくて。だから恥ずかしくて。
嫌っていう感情は全然ない。それは所作にも言葉にもでている、はず。
ちょっと視線を下に向けて、言葉は発したいけどもごもごってして。両手は指と指を合わせていじりいじり。
ちょっとだけ大人へ踏み込み気味の、そんな歳の男の子。「可愛い」は嬉しいも恥ずかしいも両方たっぷりだ。

「ふん、ふん。今日からやとちょっとお外でるんも遅めですからねえ。
はいっ。明日まだあったら、いってみましょっ。
はいっ!お肉、おにく~♪」

二人共が自分が払うと思っている、礼儀と善意とがっちゃんこ。

きっと聞かれでもしないかぎりは距離に関してはいわないのだろう。きっと。

手を繋いで、休憩スペースへ。手を引かれていくことの本能的な嬉しさで笑顔。
向かい合ってテーブルに座って。

「あ。えと。僕の名前、リッカっていいます。呼び捨てで呼んだってくださいっ」

これから一緒に御飯を食べる。きっと明日は一緒にお仕事をする先輩お姉さんに、自分の名前を。にし、と口を横に開けた、真っ白歯が犬歯が目立つ笑顔で。

リサ > 「そうなんだね。今の姿、凄く可愛いって思っちゃう」

嬉しい恥ずかしいと口にする少年の姿は本当に可愛く見え。
迷惑や怒っている様子もないのでよかったと微笑ましくみてしまい。
指と指を合わせ視線を下げている姿は少し揶揄いたくもなるはそれは我慢。
それよりも可愛いという気持ちが強くて。

「今の季節は野営は出来ればしたくないよね。
多分だけど残ってると思うから、その時はね?
お肉を食べて元気になろうー」

お互いに支払おうと考えているとは思わず。
一寸先輩とお姉さんぶりたいと思っている訳であり。

年若い少年と手を繋いで歩くのはある意味目立つが特に冷やかされるわけでもなく。
休憩スペースに向かいテーブルに座ると大きめの胸が少しだけ強調されるようになり。

「リッカ君…リッカね。私はリサ、好きに呼んでいいよ。
リッカは冒険者を初めて長いのかな?依頼の報告も慣れてたみたいだけど」

先に自己紹介をしてくれる少年に名前を名乗り返し。
犬歯の目立つ笑みに笑みを返して名乗り返し、料理が来るまでの間、少し話そうと提案してはそんなことを訪ねていく。

リッカ > 「う。うーー。お姉さん褒めるん上手やから、うーーーーぅー……♪」

唸るような声……を出そうとしても、嫌じゃないから唸ったりできない。
だからうわーうわーって照れて照れて。
けれども、冒険者しててまっすぐに褒められることなんてそうそうないから。
だから、嬉しいでいっぱいの真っ赤ほっぺ。

「ですよねえ。寒いんはそんな好きやないですし。
ぜーんぶハケることはないでしょうしねっ。
お肉でいっぱい元気元気っ」

きっと、お姉さんのメンツはどうするべきか九歳にしてなやむのだろう。

テーブルの上にふわと、大きめの胸。視線がぎょっとそっちにいっちゃうけど、無理やりそらして。
だめ。そういうのは怒られるからダメ。嫌われるからダメ。男子が胸に目が行く理由もまだよくわかっていないのだった。

「はい、リッカですっ。リサさん……。リサさん、リサさん……はい!覚えましたっ
うーん、はじめてからはまだ半年くらいなんですけども。
色々『してみたい』と『せなあかん』がまざって、できそうなのいっぱい取ってるんです」

期間と、どれくらいお仕事を。そういうのなら沢山おはなしできる。
リサさんには、聞いてもいいのかなって思うことはあるけど、たぶんまだダメかなって思ったり。
お肉がくるまで、ちゃんとリサさんのお顔をみて。柔らかいのも好きだけど、相手のお顔をちゃんとみるっ。

リサ > 褒めるのが上手と言われるとそうかなと首を傾げ。
しかし少年がそう言い、照れた姿を見せているのでそうなのだと思い。
冒険者をしていれば依頼は達成して当然という依頼主も居るので褒められるのが少ないのかも。
嬉しそうに頬を赤くする姿にそう思うと自分は誉めてあげたくなり。

「暑い季節は良いけど寒い時は私も嫌かも。
討伐はともかく採取は残ってることが多いから。
そうそう、元気になって明日も頑張ろうね」

まさか自分のメンツを考えられているとは思わずに微笑ましく少年を見て。

しかし椅子に座ってから視線を逸らされた事に何かあったのかと空舌先を見ても何もなく。
まさか胸を見て驚いたとは露とも思わず。

「よろしくねリッカ。
半年には見えないけど……才能が凄くあったのかな。
んー……それは良い事だけど、あんまり一杯そうやってると誰も受けない依頼とか押し付けられたりするよ。
だから受ける依頼を選ぶ方がいいかも」

期間を聞くとまだそんなそんなに短いのかと驚き。
出来そうなのをと聞けば、少年に依頼を受けるコツなどをアドバイスするように話し。
そして聞きたいことがあったらと笑顔で少年に聞きやすいようにと告げ。
顔をきちんと見て話しをする姿に好印象を持って。

リッカ > 「暑いんは、風通しのええところ居ればええですもんね。寒いんはどうしょうもない……高い防寒具は無茶苦茶高いしかさばるし……。
あ、やっぱり残りやすいんですねえ。地味でも大事やのになー。
はいっ。明日も一緒に元気ですっ」

薬草や染料のためのあれこれ。地味だけど大事な仕事だ。名は上がらないけど、名を上げる気はまったくない。
そういうお仕事のことを考えて、やわらかい肌のことを頭からえいえいって追い出そうとする。なんで見てしまうんだろう。胸。

「はい。よろしくお願いしますっ。
えへへへ。ちょっと体質的に無茶苦茶元気やから、むっちゃハイペースでいけてます。
ほあ…………そんなことあるんですか。押し付け……押し付け……?どんなんやろう……」

人の悪意には、顔を突き合わせてなら敏感に判る。政に関わる古狸の腹芸だって、鼻で毛並みで見破れる。
けれど、そうじゃない書面で回ってくるものは気づきにくい……。

「んーー。ほんなら、力仕事が得意なんでそういうのを選ぶほうがええですかね?魔物や野生動物をえいやーってしたり」

お顔とお顔をちゃんと合わせて、うんうんと冒険者の真面目なお話。まじめです。目は下にさげません。

リサ > 「でもある程度身を隠せる場所じゃないと危ないよ?そういうのは手が出しにくいし、火をおこしたりマントでしのぐしかないよね。
派手な依頼を受けたいって人も多いよ、だからどうしてもね。
うん、いい返事」

地道な仕事程、人気がなく。多少危険でも討伐などの派手な依頼は名声もえれるからと。
そう説明をしていると少年の視線、それが胸に向くことがある事に気が付く。
しかし大袈裟に反応をして困らせてしまうもの、これが大人ならばそうするが少年ほどの年齢にするのは過剰と思えば頬を少し赤くして知らないふりをするしかなく。

「それでも何が起きるか判らないよ、だから無茶はしない方がいいし、ハイペースも事故の元だからね?
報酬が安いのに採取が難しかったり、納期の割に量が多かったり…後は割に合わない討伐もあったりするよ」

ギルドとしてもずっと依頼が残るのは避けたく、そういう依頼はお人よしに押し付けられる場合もある。
そういうものほどなんで儲ける冒険者にくるからと説明、というか経験談であり。
依頼書をよく見ると判ると避け方も説明し。

「力仕事が得意なんだ。だったら……そういう討伐も良いかもしれないけど、鉱石の採掘とかもいいかも」

それも力が必要だからと、力仕事の依頼にある物をあげ。
真面目に話を聞いてくれる少年には真面目に話していき。
そうして話している間に肉の焼けるいい匂いが流れてきて。

リッカ > 「野原のどまんなかに何もせんとごろーん!ってしとったら食べ放題ですもんねえ。
うーん、やっぱり火ですよねえ。一人やのおて誰かと一緒にがええですよね。火の番とか大事。
派手さとかは僕べつにええんですよー。ふふー。お仕事とりやすい。
……えへへ。元気はよぉ褒められてました」

地道であることは基本的には美徳であることと、元気であることは絶対的な美徳であることは、このちびっこ覚えているところであった。
……あれ。リサさんの頬が……。……。…………。だってリサさん涼しそうな服だから……。きづかれてるぅ……。

「ふ、む。不自然さがある条件はアカン……。『普段のやつ』をちゃんとこうやって知ってると、そういうのも防げそうやし。そもそも押し付けられそうになったら逃げるんもええですよね。そんなん逃げられる条件が悪いんですし」

ギルドとしても、一人獲物に逃げられただけで騒ぎ立てるのもきっとしないと。そこは野生直感。
なんでもかんでも受けるのはだめ。ちゃんと選ばなきゃだめ。いい人ばっかりじゃない。うん、うん、と頷いて。頷いて。

「おお。鉱石。そういうんも絶対得意ですっ……そっかあ、力持ちやとそういうんもできるかぁ」

すごく、灯台下暗し。力をもっていると、戦う方向に行っちゃうのが子供。そうかあ、と何度も呟く。
力の使い方、一つ覚えて。ぐぎゅうぅとおなかがなって。

リサ > 「野盗でも魔獣でも襲ってくださいになるよね。
野営は出来たら複数、無理なら小さな洞穴でもあれば少しは安全かも。
派手じゃなくていいの?
元気は一番の資本だから」

派手さを望まないという言葉に、地道と元気の大切をまだ半年なのに判っていることに感心し。
小さくても男の子なんだと判れば誤魔化そうとするがどうしても頬は赤くなり。

「ちゃんと見ると判るけど、納期と採取量、討伐対象と種類を報酬と合わせてみると判りやすいかも。
そうそう、解ってると引っかかりにくいかな。後ね、厄介ごともあるけど純粋にいい仕事を回してくれることもあるからね?」

なんでも受けてくれる相手には厄介な仕事を回されはするが、それをねぎらうようにいい仕事を回してくれることがある。
そればかりは自分で判断するしかないのでアドバイスはできず、少年の勘を信じることにして。

「あれも結構重いから。得意なら一度受けてみるのも良いかもしれないよ」

力持ちにできる依頼も多いと少年を見ていればもっと説明をしたくなってしまう。
しかし聞こえたお腹の音と、運ばれてきた肉料理に、先に食べようねと笑って。

リッカ > 「やっぱり長くかかるんは、みんなでいくんがええんやなあー……。ふんふん。洞窟。先客に注意ー。
はい。そりゃ、かっこええんは憧れますけど……僕別に英雄とかやないですしー。
元気にやれるんが1番ですっ」

また、犬歯の目立つにかーと笑顔。詩人に語られるよりも、誰かが知ってるだけでいいって思う。
……でもでも、こうして先輩お姉さんの胸に目が行っちゃってることは知られたくはない……。二人共、ほっぺがほかほか。

「ちゃんと。いつもの調子でハイハイって受けてたらあかんのですね。いつもを知って、気をつける。うんっ。
……いい仕事も?」

かくーんと首を傾げて。理由を聞けばぐるーんと首が戻って。
持ちつ持たれつ、なんて大人の事情をドンドン知っていく、いままでゴーゴーだった子。

「石おもたいですよねえ。僕の頭くらいでも戦争でカタパルトどーんってくらいですし。力自慢なんは解ってもらってるから、受けてみますっ」

ふんす、ふんす。とっても楽しみにその機会をまつのだ。
えへー、と照れ笑いをして。二人でいただきます。