2023/09/06 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 冒険者ギルド出張所」にヴァンさんが現れました。
■ヴァン > 昼間の冒険者ギルド出張所。
打刀を携えた男は紙片を2枚、受付へと渡す。
「……今貼りだされている山賊の退治依頼を1件。昨夜ここで受注した奴を2件。完了報告だ。報酬は王都で受け取る」
退治依頼の依頼主は多くが村や町だ。領主に嘆願しても動きが遅いことを彼等は知っている。
騎士団や兵士達は悪党退治に向かうより戦場に行きたがるし、貴族達も同じ考えだ。
やむなく村長達は王都に依頼を出すが、その時利用するのはこういった出張所だ。出張所は定期的に伝書鳩を使い、王都とやりとりする。
情報量は周辺各地から集まる王都に及ぶべくもないが、速さはこういった出張所が有利といえる。
果実が熟し食べ頃になってから実をもぎとるように、男は山賊が拠点を構え、周囲の村々が彼等を看過できなくなるまで待ち――
依頼が出される頃合いに襲撃をかけた。殲滅した根城には提携している奴隷商人を向かわせ、中身の回収を委託している。
目についたものは予め回収しておき、回収物に関わらず定額を払うことにしている。
「さて……どうするかな」
夜通し行軍したせいで少し眠気はある。今からなら仮眠をとった後にもう1件ぐらい退治依頼をこなせるか。
店じまいして、飲む打つ買うのどれかを楽しむのも悪くない。
ともあれ、出ている依頼と酒場にいる面子次第か――。
■ヴァン > 依頼は――ケルベロスが出没したらしい。魔犬単体なら敵ではないが、数が多いと厄介だ。
酒も悪くはない。蒸留酒があるが、一人で飲むくらいならば王都に帰ってもいいだろう。
博打ができそうな相手はいなさそうだ。こういった場では単純なサイコロ賭博がいいが、頭数がいてこそ盛り上がる。
最後、女は――さすがにギルドの受付嬢を口説く訳にはいかない。相手はまだ就業時間中だ。
少しだけ時間をつぶして、それから考えることにしよう。椅子に座ると入口へと視線を向ける。
■ヴァン > 大人しく王都に戻ることにしよう。
目蓋をおさえ、軽く頭を振って眠気を追い払うと立ち上がり建物から去っていった。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 冒険者ギルド出張所」からヴァンさんが去りました。