2023/08/30 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自由記入」に竜胆さんが現れました。
■竜胆 > メグメールに、竜胆は足を踏み入れる、狼犬グリムもおらずに、完全に一人。
竜胆を知る者から言えば、珍しいと思われるだろうけれど、それは今、関係の無い事だ。
オープンバックのプリンセスドレス、背中が大きく開いているその場所からは、翼が揺れていて。
竜の尾が、ドレスの下から地面を叩いている。
「―――この辺で、宜しいかしら。」
いくつかの気配はある、それが、盗賊なのか、それとも興味本位で付いてきた冒険者か。
それ以外の何かなのかは―――大事な事ではない。
必要なのは、この場所、この広い場所なのである。
竜胆は中空に手を伸ばし、魔法を発動、空間魔法を使い、一冊の魔導書を取り出す。
それは、本物の魔導書、それが一つのマジックアイテムとなっていて、常時、魔力が循環している。
これがあれば、魔法を全く知らない者であっても、魔力を持たぬものであっても、開く事さえできれば、魔法が使える。
「書き上げた、魔導書の試し打ちには、ね。」
楽しみですわ、とくつくつ、と喉の奥を震わせながら。
魔導書を片手に、半眼に、意識を集中し、魔法を使うための魔力を練り上げる。
■竜胆 > 別に、魔力を練る必要は無いのだけれども、魔力は溢れているのだけども、そこはそれ、集中するに越したことはない。
魔導書から魔力を借りる事もなく、自前の魔力を展開していく。
魔導書がひとりでに開き、バラバラバラ、と頁が捲れていく、魔法を使うための鍵詞を紡ぎあげる。
『無限光照らせし十の神聖
魔書を繰りて四詞神諱を駆動せしめよ!』
魔力が流れる、魔導書として使うための準備が出来上がってくる。
さて、さて、と舌なめずりしながら女、紅い髪の女は、金色の竜眼で周囲を見回す。
獲物を狙う竜の目は、さて、適当な何かを―――。
「あれに、しましょうか。」
ふと見れば、ポツンと一本立っている樹齢ン百年はするだろう、大きな樹木。
大きければ大きい程、的としては申し分は無いのだ。
「「雷光は光輝き雷鳴となれ、雷鳴よ吠えて轟き雷霆となれ、雷霆よ刺さりて犇めき穿て雷撃!」」
二重呪文
一度に二つの呪文を放つ、魔導師としては上位の技術。
雷と、水の属性を組み合わせた魔術を作り出し、それを、木に。