2023/08/20 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 冒険者ギルド出張所」にエリビオさんが現れました。
エリビオ > 太陽が中天を通り過ぎて山の裾にかかりそうな時刻。
茜色に帯びた陽光を背に、その長身より巨大な亡骸を曳く。
この地住み着いたか紛れ込んだか、野生の獣化魔獣かすら判別つかぬ亡骸は、討伐対象のもの。
体中から汗滲み一張羅のマントを襤褸切れにした有様で派出所まで運んできた。
力なく一切動かずに地を見ていた瞳は、近づいてくるギルド関係者を見て初めて視線を動かした。

「討伐してきたよ……確認お願い。」

魔獣の亡骸に凭れかかり、肩で乱す息を整えようと胸を上下させる。
魔獣の特徴を確認している間も立ち上がる力はない。
白い色さえつきそうな荒い息を零し、額についた血を拭い。
血塗れた手指を無心に舐めあげてゆく。

「……思ったより不味くないね。」

咥内に広がる鉄錆めいた血は魔獣のもの、返り血を手で拭っては舐め上げるを繰り返していく。

エリビオ > 肩を叩かれて正気に戻る。
手渡された金貨袋を受け取り大きく背を伸ばして出張所を後にした。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 冒険者ギルド出張所」からエリビオさんが去りました。