王国内に広がる平野や丘陵地帯全てを含めてメグメールと呼ぶ。
意味は喜びヶ原である。
「まれびとの道」という街道が通っており、この道を歩いて行けば別の地域や諸外国に行くことも可能。
街道には様々な旅の者がおり、冒険者などにも出会うことができるだろう。
街道にはあまり魔物はでないものの、絶対というわけではない。時折魔物が出て人が襲われることもある。
行商人や、人や奴隷を運ぶ荷馬車の往来も多い。
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Time:21:22:26 更新
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道「まれびとの道」」からラヴィニアさんが去りました。
■ラヴィニア > 一枚、二枚、三枚、空腹に負けて止められない止まらない。
一枚だけ、二枚だけ、残りは交渉用に交渉用にといいながら、
最後の一枚までしっかりと食べ終えたのちに歩き出す。
王都に向けて、できれば途中で何かあるかもしれないから。
確か冒険者ギルドの出張所?とかいうのがあるらしい。
■ラヴィニア > 海水を一舐めできれば、出来ればたぶん領域に帰れる。
その海水を触媒に扉を作って抉じ開けて、できるはず。
塩と水、でも、それを海水と定義できれば……………。
すくっと立ち上がる。
ひとまず、王都の方面に向かって歩こうと立ち上がると、
本当に本当に最後の食料に手を付ける。
ズボンのポケットにある財布。
小さな革袋を取り出すと中に手を入れて硬貨を取り出し、
それを口に放り込んでかみ砕いて咀嚼を始める。
これは人間に出会った時の交渉用であるが、仕方ない。
人間と出会う前に倒れたら元も子もないのだ。
無表情、感情のない人形のような顔で硬貨を食べる。
食べ終わったら歩き出そうと決めて、最後の晩餐を。
■ラヴィニア > メグメール喜びヶ原街道「まれびとの道」。
夜空には薄雲のせいで弱弱しく見えるが星は輝き、月も眩く。
昨晩から歩き通しでやっと人の匂いのする場所まで辿り着く。
地面を見れば轍があり、人々の行き交った痕跡が存在し、
明確に今も使われていると分かるその街道を歩く小柄な人影が一つ。
昨日で最後の食事である皮の胸当ても食べ終えた。
水分は雨水を飲んで何とかなり……何とか我慢する。
それでももってあと少し、魔物が飢えと渇きで倒れるのは大変恥ずかしい事。
何とか覚えのある場所へ、人のいる場所へ、辿り着かねば。
「……み、ミず……でき、レバ……海水。」
海の香りは僅かにもせず、水の匂いもほとんど無し。
地面を視線を落とせば無数の足跡があり、これを辿るとしたら多くが向かう方か、多くが来た方か。
知能まで弱体化した状態では深く考えることもできず、「……ぅー……。」と唸ることしかできず。
明かりもなく、地面にしゃがみこんでいる。
はた目から見ても怪しい状況だが、そんな事は気にしてられるほど余裕はなかったのだった。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道「まれびとの道」」にラヴィニアさんが現れました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道「まれびとの道」」からジェイクさんが去りました。
■ジェイク > 王都から離れる事、数刻。近隣の村落に通じる街道。
普段から人の往来が多い道を遮るように柵が設けられ、
脇には幾つかの天幕が建てられて、簡易的な陣営の趣きを為していた。
街路に立ち、通行する馬車や通行人を差し止め、積み荷や身分の検査を行なっているのは王都の兵士達。
曰く、最近、山賊や盗賊の類が出没するために検問を敷いているという名目であるが、
実際は隊商からは通行税をせしめ、見目の良い女がいれば取り調べの名を借りて、
天幕でしっぽりとお楽しみという兵士達の憂さ晴らしと私腹を肥やすための手段に他ならなかった。
「――――よし。次の奴、こっちに来い。」
でっぷりと肥った商人から受け取った賄賂を懐に入れて、隊商の馬車を通せば、
列をなしている次の順番待ちの通行人に近寄るように告げるのは一人の兵士。
何よりも厄介なのは、彼らが紛れもない王国兵士であり、市井の民が逆らえない事だ。
そして、その事を理解している兵士達は、国の為ではなく利己的に民を食い物にしている最低最悪な屑揃いであった。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道「まれびとの道」」にジェイクさんが現れました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 旧道」からラヴィニアさんが去りました。
■ラヴィニア > ごくんっ
最後の一切れを飲み込むと、けふ、と皮臭い息を吐く。
さてこれで食べれるものはゼロに等しい。
最悪道にでも生えている雑草でも食べるか、と小柄な人影はどこかへと消えていく。
■ラヴィニア > バリ、バリバリバリ、バリバリ、ゴリ、バリバリ
メグメール喜びヶ原旧道。
行き交う人々の足に踏み鳴らされて道となっていた街道の面影は今はなく、
道だったそこは草木で覆われ荒れ果て獣道と然程変わらない。
旧街道の道を覆うように生い茂る木々の葉のせいで、
月明かりも射さぬその旧街道の道を明かりも持たずに歩く小柄な人影が一つ。
そして旧街道に木霊する不気味な音はその小柄な人影より、響いていたのだった。
それは小柄な人影が少年が最後の食事をする音である。
今夜頂いているのは皮の胸当て。
金属のショートソードはとうの昔に食べ終わり、
金属と木を張り合わせたバックラーも食べ終えて、
残りはこれ皮の胸当てしかなく、仕方なく、仕方なく食べている。
柔らかくなるまで煮るまでもなく、端からパンでも食らうように喰らいつき、かみ砕いて咀嚼する。
その不気味な光景に近づく魔物も野生の動物もいない。
当の本人はそんな事は気にする様子もなく、
無表情のまま若干美味しそうに喰らいながら荒れた道を少々歩きにくそうに(たぶん)王都に向けて歩いていた。
――…この道を歩いていけば王都にたどり着く、たどり着くはずなのだ。
海水のない領域は方向感覚すら狂う。
食事で何とか持たしている魔力も徐々に尽き、
そろそろいい加減人里にでもたどり着かないと色々と危ない。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 旧道」にラヴィニアさんが現れました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 旧道」からメイさんが去りました。
■メイ > 使用者の少ない旧道。
以前は迷ってやってきたのだが、今回はそうではなく目的をもって足を運ぶ。
といっても依頼の片隅に残っていた、「旧道に出没する狼駆除」という依頼の為ではあるが。
「…4,5……6……多分ラスト」
現れた狼に向け、容赦なく、モーニングスターを振るい数を減らしていき。
もし逃げるならば無理には追わず、向かってくるなら確実に仕留めるというスタイルで数を減らす。
逃げた個体は少なくともどこかに去るか、しばらくは戻ってこなくなるので一時期でも狼が見られなくなれば依頼は達成になるという考えで。
「数的に何処かから流れてきた群みたいだし。残ったのは何処かにいくよね」
大きな群れでないので流れの群れと判断し、数が減るほどの痛い目に合わせれば逃げていくはず。
そう考えて周囲に気を配り、何かの気配を感じなければ倒した狼の牙を抜いて討伐の証とし。
それが終われば次は周囲を一回りして他にいないかの確認。
道に面した草木の陰に気を付けながら、他に狼や危険そうなものがいないかと確認して歩く。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 旧道」にメイさんが現れました。