2023/12/30 のログ
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にプリシアさんが現れました。
■プリシア > まだ上手ではないものの、泳ぐ事が出来る様に為った。
だけど、もっと上手に泳げる様に。
向上心も高い彼女は、時々時間を見付けては此の場所に訪れていた。
勿論頑張って練習をするだけではなくて、練習を終えた後は色んな場所で遊んだりはしているのだが。
そんな彼女が今日も水遊場に現れるも、今居るのは水着販売をされている階層。
予定外の時間が空いたのでやって来たのは良いのだけれども、其の予定外があってか水着の事をすっかりと忘れていたのだ。
ズラリと並ぶ水着の数々、質素な物から派手な物、可愛らしい柄で飾られた物があり。
露出の少ない物から、其の逆だったり、此れが水着なのかと首を捻る様な物も見られた。
只、彼女の場合は少々事情が在り、サイズが合っても其の全てが着用出来る訳ではない。
其れが此の水着のコーナーに来てから、色んな水着を見ている内に、其の種類を見ているのが楽しく為ってきている幼女の背中から窺える。
パタパタと楽しそうに揺れる小さな翼と尻尾、彼女がドラゴンだからだ。
色々と水着が在るのは知っていたが、こんなに多くの種類が在るなんて想像もしていなくて。
本来の泳ぐ為の水着探しの目的が、色んな水着を見て回るものへと変わってしまっている様だった。
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にキズナさんが現れました。
■キズナ > 冒険者ギルドからの依頼で比較的簡単なものを選んでいたところ、
『ル・リエーの水遊場の見回り』というものを見つけたのがここ2、3日前のこと。
その指定された日にちが強だったということでやってきたはいいものの、
キズナの顔は少し浮かない顔をしていた。
「いや、お仕事だから仕方がないのはわかるんだけどさ、
これどっちかって言うとアルバイトの仕事だよね…。」
ただ見回って、危険なものがあったらちょっと注意するだけでいい。
説明された依頼の内容通りだったら、完全に冒険者向けのものではなく、
本当にその辺の、学生でもできるようなアルバイトみたいなものじゃないかと、
突っ込みを入れたのはつい30分前のことである。
とはいえ『一度受けてしまった仕事はちゃんとやれ』との教えもあるので、
まあ真面目にしますかと意気込んだのも30分前。
そして現在、当の本人はというと————。
「はーっ、おいしっ」
絶賛さぼりの真っ最中であった。
そのあたりを歩き回りながら、一応『お仕事してますよー』という雰囲気を出しつつ、
その手には売店で見つけたドリンクのカップが握られている。
「————っと、おや?
へー、珍しいね…、あれはトカゲ系の子かな?」
そしてその視線の先に、何やら物珍しいものを見つけた。
好奇心、その一点のみでプリシアのほうに近寄っていく。
■プリシア > 水着選びから、水着観賞へと変わってしまっている幼女。
販売されている水着から、貸し出しをしている水着迄。
そうしたもの全てを見て回ろうと考えたの為らば、矢張り結構な数が在って時間も掛かるだろう。
そうしている最中、背後から近付いて来る誰か。
気配を感じる様な訓練もしていない、能力もない。
そんな幼女は、其の誰かに気付く事もなく水着観賞を続けていた。
自分に合ったサイズの水着だけでも数は其れなりに種類は多い。
手に取ってどんな感じになるかと身体に当ててみたりして、まだまだ楽しんでいる様だ。
■キズナ > 気配を殺しているわけでもないが、敵意を向けるわけでもない。
ただ、好奇心からちょっとだけ、お話をしてみたいと思っただけである。
どうやら、水着を選んでいるようだ。
保護者と一緒に来ているのかな、とも思ったけれども、
周りにそれらしい姿は見えない。
だとしたら待ち合わせというところだろうかと、一考した。
「(まあ、迷子だったら大変なんだけどね。)」
だが、見た感じそんな悲壮感を感じない。
それどころか、すごく楽しそうに水着を選んでいるように見える。
だとしたら迷子という線は完全に消去してもよさそうだ。
だったら、ここはひとつ————。
「そっちの水着じゃ、君のその小さなしっぽが入らないと思うな。
それよりもさ、こっちの水玉の水着のほうが似合うんじゃない?」
と、手に取って見せたのは水玉模様の子供向けのもの。
足の付け根の部分にフリルがあしらわれており、全体的に白と水色で
統一されている、行ってしまえばありきたりなものだった。
ただ、どうやらミレー族でも着用できるようなもののようで、お尻のところに
丸いしっぽが通る穴があけられている。
二個っと笑顔を向けて、その水着を差し出してみた。
「あー、でもこういう水着はお嫌い?」
■プリシア > 色々と考え乍に近付いて来た彼女。
そんな彼女に気が付いたのは、声を掛けられて水着を差し出されてからだ。
キョロキョロと周りを見ても他の人は居ない。
自分に声を掛けているのだと解って、自分に合った水着を選んでくれたと直ぐに気付いた。
差し出された水着をジッと見てみる。
水玉模様でフリルの付いた可愛らしい水着で、確かに翼も尻尾も邪魔に為らない為の穴が開いている。
其れを見てから、チラッと上目使いに彼女を見上げて。
「あ、あの…えっとね、ありがとう、なの。
プリシア、水着選んでたんだけど…忘れてたの」
最初の目的を忘れてしまっていた事を思い出してか、ちょっとばつの悪そうな表情を浮かべ、それを説明するもしどろもどろと為ってしまう。
でも、其の水着が嫌いなのか如何かを聞かれると。
「ううん、そんな事はないの。
プリシア、この水着、可愛いと思うの」
フルフルと首を横に振り、ニコッと笑ってみせるのだ。
■キズナ > 怖がらせてしまっただろうか、無理もない。
いくら自分が平均よりも身長が低く、敵意がないとしても、
突然話しかけられれば、誰だって驚くというもの。
けれど、水着は気に入ってくれたようだ。
それは何より、とこちらも笑みを浮かべて対応する。
プリシアという名前を聞いて、軽くうなずいて見せた。
どうやらこの手の子供にはよくある、自分の名前を言ってしまうタイプ。
かわいいなぁ、と内心ほころんでしまうわけで。
「そっか、それはよかったよ。
ふむ、プリシアちゃんっていうんだ、私はキズナっていうの、よろしく?」
まあ、職業などは語る必要もないだろう。
なかなか露出が高い…基、身軽な恰好に背中には弓矢を背負っているのだ。
何を生業にしているのかは、一目瞭然だろう。
もっとも、プリシアにその知識があればなのだが…。
「水着を選んでて忘れてた…?
あれ、もしかしてやっぱり、お母さんか誰かを探してたの?」
だとしたら迷子センター?のような場所に連れて行かなければならないのだが。
説明がうまくできないのなら、ゆっくりでいいので話してもらおう。
少しずつ、硬じゃないかという予想を立てながら質問していく。
■プリシア > 説明がちゃんと出来なかったのは、怖がったから、ではなく。
着る為の水着選びをするつもりが脱線をしてしまった事を気にしてのもの。
其れに彼女が気付くのかは、又別の話だろうが。
「うん、プリシアは、プリシア、っていうの。
えっと…キズナ、おねーちゃん…分かったの。
あの、よろしく、なの」
そして、先に自己紹介をする彼女へと、笑顔の侭にそう答えてから。
ペコリと小さく頭を下げてお辞儀をする。
そうした様子を見れば、幼女が彼女の格好を気にしている様な事は感じ取れないだろう。
そうした知識に欠けているのか、拘りが無いだけなのか、如何思うかは彼女次第と為るのだろうが。
「うん、そうなの…?
ううん、プリシア、今日は1人なの。
泳ぐの練習して、遊ぼうかなって思って…」
先の言葉には頷いて答え乍も、次の質問には小さく首を傾げて。
少しだけ考えを纏める様に間を空けてから、今日此処に来た目的を彼女へと説明する。
説明をしつつも身振り手振りを加えてしまうのは、癖みたいなものだろうか。
■キズナ > やっぱりかわいいなぁ、と思ってしまう。
元々子供は好きだし、それがア人だろうがミレーだろうが関係ない。
心の中でちょっとだけ、浮かれてしまっている。
「へー、一人で泳ぐ練習をするのにここまで来たの?」
ここはそういった水泳教室も兼ねているのだろうか。
てっきり普通に泳ぎに来たのではなく、ここで運営されている
水泳教室に来たのだろうかと考えてしまった。
しかし、ここでそんなものをしていると聞いたことはないし、
遊びに来た、というセリフも相まって、おそらく泳ぎの練習を兼ねて
遊びに来たということか、と納得した。
「でもさ、プリシアちゃん。
一人で水の中に入るのはちょっと危ないと思うな?」
何か事故があったときに困るだろうし、
やはり誰かがそばで見守っていたほうがいいと思う。
今日は一人でここに遊びに来たというのも心配だ。
よし、と一つうなずいて見せて。
「じゃ、私も一緒に遊んじゃダメ?
どうせ暇してたし、私もプリシアちゃんと一緒に遊びたいな?」
と、目の前のプリシアに頼んでみた。
■プリシア > 「えっとね、プリシア、まだ、泳ぐの上手じゃないの。
だから、練習、なの」
彼女の質問に、此処に来る理由も含めて説明し。
頑張る、の意思表示の様に、グッと胸元で両手を握ってのガッツポーズをしてみせる。
が、そうした後の、彼女の言葉にちょっと考える様な小首を傾げる仕草。
泳ぐ練習は溺れるかもしれない事を考えて、浅い場所にしよう、とは考えている。
其れでも、自分の心配をしてくれている彼女を見ると、そうとは云えなくて。
そんな中で、次の言葉を考えている時に向けられた申し出の言葉。
「あの、えっとね、練習…してから、だけど、良いの?
プリシアも、キズナおねーちゃんと一緒に、遊びたいけど、練習もしないと、だから」
一緒に遊ぶのは望む処ではあるものの。
其の前に泳ぐ練習をするつもりで、其の練習の間に待たせるのは悪いな、と思っての言葉。
如何しよう?みたいな様子で、彼女をジッと又見詰めるのだった。
■キズナ > 泳ぐことが上手になるというのはいいことだと思う。
川遊びに、このあたりなら海もあるからそこで遊べるようになれば、
きっと楽しいこと請け合いだろう。
もっとも、今の季節を考えると難しいか。
それはまた、次の年の楽しみにしておこう。
「大丈夫だよ、私はこう見えて泳ぐの得意だから。
だからさ、私が泳ぐのを教えてあげるっていうのはどうかなって思うの。」
もちろん、プリシアが断るのであればそれでもかまわない。
どのみち、溺れそうになったら助けるつもりでそばで見守るつもりだったし、
浅いところで泳ぐということなら、こちらもそれ相応に考えるつもりだ。
「ね、どうかな?
もしいいって言ってくれたら、気に入った水着を買ってあげちゃうよ?」
■プリシア > 泳げる様に為ると便利、其れは誰しも思う事だろう。
幼女も其れを聞いて、泳げる事を目指し始めたのだ。
其れも彼女が持った向上心からのものと云えるものか。
「キズナおねーちゃんが、泳ぐの教えてくれるの?
……あの、良いの?」
彼女の申し出は嬉しい、嬉しいけど、暇だから遊ぶと云っていた彼女に手伝わせて良いものなのか。
そんな気持ちが在ってのものだろう、ちょっと不安そうな瞳が彼女へと向けられた。
快い彼女の承諾が受け取れたの為らば、そんな不安も無くなるものか。
「え、でも、キズナおねーちゃんに、悪いかなって…
あの、でも、本当に良いのなら、キズナおねーちゃんに、お任せしたいの。
良さそうな水着、選んでくれそうだから…って思ったの」
そして、次に出たのはそんな言葉。
最初に水着を楽しんで見ていた自分に、ちゃんとした可愛い水着を選び出してくれた。
其れなら彼女が買ってくれる水着だから、彼女に任せてみようと。
可愛らしいデザインとの意味で良いものとなるか、泳ぐのに適した水着としてか、それとも彼女の趣味と為るのか…
其れは彼女が好きに選択をすれば良いのだろう。
■キズナ > やっぱりかわいい、そしてすごくいい子だと思った。
自分の手を煩わせまいと考えている仕草も可愛いし、
不安そうな眼をしてみてくると思わず頭に手を置きたくなる。
「うん、私は全然かまわないよ。」
などと、腕を組んで胸を張ってみた。
おそらくそんな快い快諾のおかげで、その不安も消えてしまうのだろう。
プレゼントする水着は自分が決めてもいいと言ってくれた。
あまりセンスに自信があるわけではないが、できるならプリシアに一番似合うものを
送ってあげたいと思う。
「(水泳の練習ってことだけど、それだけじゃもったいないよね。
かといって子供っぽすぎるとあとあと難しいし…ああでもさっきの水玉、
結構可愛かったのよね…うーん悩む…。)」
出来る限り似合うもの、そして何よりも次の夏まで
ちゃんと使えるものをとかんがえつつ、選んだ水着はやはりどこか子供っぽいもの。
フリルがついているのはおそらく意識してのことだろうが、
白と水色が半々であしらわれた、いわゆる『スクール水着』タイプのものだった。
「(あの人はおしゃれとか全然しなかったからなぁ…。
でも、プリシアちゃんならこれは似合うはず…)」
「お待たせー、これなんかどうかな?」
と言って、まずは試着してもらおうと持ってきたのだった。
もちろんしっぽの穴も、ちゃんと開いてある。
■プリシア > 彼女の答えを聞けば、一転してパッと表情を明るくする。
コロコロと変わる表情を彼女へと見せ乍、次は彼女が選ぶ自分の水着。
人の物を選ぶのは案外難しいものだ。
其れを知ってか知らずか、悩む彼女の傍らで答えが出る迄は大人しく待っていた。
待つ事に慣れているのもあれば、彼女に時間が掛かる事への不安を感じさせない様に。
そうして待っていれば、彼女が選んだのはフリルの付いたスクール水着らしい代物で。
「あ、うん、大丈夫なの。
えっと…着てみても、良いのかな?」
其の水着を受け取って、先ずは試着をしてみてからと。
そう伝えれば、キョロキョロと試着室が何処に在るのかを探してみる。
其れが見付かれば、彼女が見付けて教えてくれたとしても、取り敢えずは其方へと向かうのだろう。
■キズナ > 子供らしくいくらでも表情が変わるのもいいものだ。
小さい女の子はやはり、こういうところがいい。
「(うんうん、子供はやっぱりこのくらい愛嬌がないとね。)
あ、うん。あそこで試着やってるみたいだから着ておいで。」
とはいえ、やはりサイズなどが違ってもいけないので、
一度は着て見せてほしいものである。
そもそも、こういった水着は試着が前提になっているはず、と
勝手に自分い思っているだけなのだが。
そしてもう一つ、早くプリシアの水着姿を見てみたい、という意味もある。
「(そういえば、私も水着買っておかないと…。)」
考えてみたら、自分自身が水着を持ち合わせていなかった。
今回はそもそも依頼という名前のアルバイトでここにいるのだから、
そんなものを持っているはずもなかったのだが。
プリシアの試着が終わった後で、自分も水着を適当に見繕うことにしよう。
まあ、そこまでこだわりがあるわけではないので、
サイズが合えばそれで以下、などと軽く考えていた。
■プリシア > 「分かったの、キズナおねーちゃん」
試着室を教えてくれる彼女へとコクンと頷き。
水着を両手で胸元に抱える様にして試着室へと向かって行く。
其れを後ろから眺めてみれば、嬉しそうにパタパタと翼を尻尾を揺らしているのが見えるか。
カーテンを閉じ、ゴソゴソと着替えを始める。
服を脱いで水着に着替える、只其れだけの事だが、普通に着替えるのとは違って少しばかり時間が掛かってしまう。
脱ぐ際にも、着る際にも、翼や尻尾の事も考えなければ為らないからだ。
そうした事迄を考えて待っていられるなら、畳んで纏めたドレスや下着を手に、水着姿の幼女が姿を現すだろう。
着替えの遅さに心配して様子を見たりするのなら、又違ったものを見る事と為るだろうが。
■キズナ > プリシアが向かっていく間に、自分は会計を済ませておく。
依頼の合間の出費となってしまったが、必要経費(自腹)ということにしておこう。
それよりも、プリシアの笑顔が何よりも大事だ。
「さて、と…。」
後は着替えるのを待つだけだ。
尻尾があるのはわかっているし、着替えるのもそこまで手間取らないだろうとは思った。
ただ気になるのはあの背中の翼だ…。
「(そういえば、あれがあると着替えとかどうするんだろう…。
背中から通すのかな、それとも…。)
ねえ、プリシアちゃん、大丈夫?
もしよかったら、お姉さんが手伝ってあげようか?」
などと、途中で声をかけたりもするけれども、
滞りなく着替えは完了し、水着姿のプリシアが現れるだろう。
「……あ、ヤバ。」
可愛すぎてやばい。
フリルがついたものを選んで大正解だったと思うし、虫を自分をほめてやりたい。
速く泳ぎに行きたい、むしろこのまま抱きしめたいかもしれない。
しばし呆ける年上?のお姉さんが、その場にいた。
■プリシア > 今試着した水着が幾らだったのか、其れは彼女だけが知る事であろうか。
試着室で着付けた幼女には、其れを知る由は無い。
「うん、大丈夫なの。
えっとね、もうちょっと、もうちょっとだから…」
其の時の機嫌の良し悪しで勝手に動いてしまうが、自分の意思で動かすのが普通だ。
翼に関しては、通す時には折り畳んで抜けた後に戻すとすれば、邪魔に為ったりしたりはしない。
同じ様にすれば尻尾も穴に通せる為、其処迄が出来れば着付け完了だ。
「キズナおねーちゃん、どう?ちゃんと、出来てる?」
着替え終わって試着室を出た後に、彼女へとそう聞いてから、彼女の前でクルリ一回転と回ってみせる。
機嫌良さそうな様子なのは、相変わらずパタパタさせている翼と尻尾を見れば解るだろう。
そうした後に彼女を見れば、何か呆けた様子を見せていて。
「……えっと、キズナおねーちゃん?」
そんな彼女の前に立ち、不思議そうに彼女を上目使いに見上げて覗き込む。
■キズナ > 値段に関しては、彼女の懐が多少痛くなったというところ。
金銭感覚に疎いわけではないものの、やはりそれなりの金額になったので、
冒険者としての仕事は少し頑張らないといけないだろう。
だが、そんなことはどうでもいい、些細なことだ。
子供ならではの体型については何も思わないが、もともと素材がいいということもあり、
水着を着たときの破壊力は抜群だった。
目の前で回って見せてくれる彼女のそのしぐさも最高であり、
何をとってもかわいい、いい子だという感想しか思い浮かばなかった。
「……はっ。」
上目遣いで見られてようやく我を取り戻した。
可愛すぎてやばい、このままお持ち帰りしたいと思うものの、
そこはやっぱり我慢だ、うん。
「ご、ごめんごめん、ちょっとぼーっとしちゃった。
うん、すっごく似合ってる、かわいいよ?」
ありきたりな返事だけど、そう返すのがやっとで…。
「それじゃ、泳ぐの練習にいこっか。」
さすがに今日中に完全にマスターする、というのは難しいかもしれない。
だけど、少しでも上達する手助けになれば…。
■プリシア > 何か色々と考えを巡らせている彼女ではあるが、幼女に其れを知る事は出来ない。
大丈夫か如何か心配そうな視線を向け、其れを受けた彼女が気を取り直す。
呆けていた状態から脱すれば、もう大丈夫かなとニッコリと微笑み。
「ううん、大丈夫なら、良いの。
……あ、あのね、その…うん、ありがとう、なの」
大丈夫だと自分に伝えてくれる彼女だが、似合っていると褒められたなら。
ちょっと照れたような、はにかんだ笑顔を浮かべてお礼の言葉を伝えた。
「あ、うん、分かったの。
それじゃあ、その、よろしくお願いします、なの」
後は彼女の水着を用意するのか如何かだが、向かう時と為れば、彼女の手を取ったりするのだろうか。
練習の時間の後は、2人で一緒に遊ぶ時間。
今日中に確りと泳げる必要に為る事もないのだから、程々に時間を使えば大丈夫だろう。
其れを何処迄の目標として定めるか、遊ぶ時間をどれだけ取るのか、何をして遊ぶのか。
其れ等を決めるのは彼女であろう。
■キズナ > 「持って帰っていい?」
さらっととんでもないことを言い出したわけだが。
可愛すぎてそろそろ限界も来そうだし、早く遊びに行って時間をとることにしよう。
そういえば今更だが、翼やしっぽは水につけても大丈夫なのか。
それと、どのくらい泳げるようになりたいのかなど、気になることはたくさんだ。
とはいえ、遊ぶ時間を多めに取り、
練習の時間はほどほどに、というところにしておこう。
そして後日に、依頼中に遊んでいたということで、
しっかりと減俸されてしまったのは言うまでもない…。
ご案内:「ル・リエーの水遊場」からキズナさんが去りました。
ご案内:「ル・リエーの水遊場」からプリシアさんが去りました。