2023/11/12 のログ
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にラファルさんが現れました。
■ラファル > [お約束待機]
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にプリシアさんが現れました。
■プリシア > 「あの、あの…えっと、ありがとう、なの」
彼女が云う通りに可愛いものは大好き。
其れは普段プリシアの鞄の中身を見せて貰えば良く解る事だろう。
付けられる物には大体は可愛らしいワンポイントの柄等が付けてあるのだから。
勿論、鞄自体にも良く見てみれば付いているのが気付ける筈だ。
只、真っ直ぐに褒められると矢張りちょっと照れてしまうらしく。
そう返し乍、はにかみ顔を浮かべてみせる。
「うん、わかったの」
頷いてみせるプリシアだが、屹度彼女の云った意味では理解していない。
だが、何が如何やって進化するのだろう?と、言葉にはしないが何処か期待をしているのだった。
結局は其れに気付けない侭に終わりそうな気はするのだが。
そうしてプールに浮かぶ浮き輪に座り込むという、普段とは少しばかり違う使い方。
振っていた手を下ろし、ちょっと恐々とした様子でパチャパチャと両手で水を搔く様にして流れる水の上を移動する練習をしてみる。
近くで彼女も浮き輪を投げ入れ飛び込んだみたいだが、大きな水飛沫も立たない処を見ると綺麗に着水したのだろうか。
そうなっていれば揺れる波にバランスを崩しそうに為るのかもしれないし、そうなのだろう。
プリシアには、其れを確認する様な余裕は少しばかり足りない。
「う、うん、えっと…たぶん?」
やっと少し為れた感じに為った処で、彼女からの言葉に少々自信なさ気な返事。
直ぐ傍に投げられたボールが水に浮かべば、早速と練習の成果を見せる様に水の上を移動し、両手を伸ばしてボールを取れば胸元へと抱え込む。
「ラファルおねーちゃん、出来たの。
えっと、後は……んっ」
嬉しそうにボールを抱えた侭に彼女へと顔を向ければ、次は此方が彼女へとボールを投げる番。
両手で振り上げる様にしてから、彼女へと向けてボールを投げるのだが…
此処で見せるのはどちらの母方側と云えるのか、其の少しばかり人撚りも劣る運動神経。
同じ放物線を描くのだが如何見ても彼女撚りもかなり低め、パチャッと水の上に落ちたボールは少し距離を置いた場所に落ちるのだった。
■ラファル > 一緒に学校に行ってるし、プリシアとラファルは、実年齢は兎も角、外見的な年齢は同じくらいだ。
そう言う事もあり、授業は、同じ学年に配置されている、詰まるところ、一番プリシアちゃんの鞄の中をみたりするのはラファルだ。
因みに、ラファルは冒険者としても使っているランドセルだ、ごつくてかたくて四角く手いっぱい物が入る。
可愛さを求めてなかったりするのは、性格も有るのだろう。
そんな彼女が、可愛らしく微笑むのは、見ていてとても、とても、嬉しくなる。
可愛い可愛い、と撫でたいが、今はちょっとはなれているものである。
お姉ちゃんが居たら、誘拐するかなぁ、と思えるくらいに可愛い。
お姉ちゃんじゃなくても悪い大人が誘拐してしまうだろう可愛さだと思う。
「うむー!」
判った、と言うならば、ラファルは頷いてそこで終わる。
賭け違い、すれ違いのままに、流れてしまう、終わってしまうのだ。
その、進化が何処に行くのかは、屹度二人とも、判らないままに、終わるのは間違いない。
だって、二人とも追求しないから。
「そうそう、ぱちゃぱちゃ、するといいよ!
慣れたら、足を使えばもっと早くなるけど、後ろ向きに進むから注意ねっ!」
流れるプールだから、流れていく儘にプリシアが、どんぶらこ、どんぶらこ、と流れていく。
ラファルも自分の浮き輪に立ったままに乗り、腕を組んで流れていく。
プールだから、浮き輪が揺れて、クルクル回れば、腕を組んだままに、クルクル回りながら流れていく。
この辺りは、ストライダーで鍛えた平衡感覚を十分に使って、流されていくのであった。
「プリちゃん上手ー!」
そのうち、慣れて来たか、ボールの方にぱちゃぱちゃ動く彼女。
すごいすごい、とぱちぱち手を叩いて、彼女の上達を褒める。
彼女は、屹度鈍いのではなく動き方を知らないだけなのだ、と思うのだ。
一寸大きなボールは、プールで遊ぶようなので、取っ手が二つ付いている。
水に堕ちたときそれを掴んで浮くことができるように、と言う設計のそれ。
「おー……あー………。」
ぽいーんと、放物線を描いて飛んでいく。
両方とも、動くのは―――否、運動神経が悪いのは、基本的にリスの方だ。
もう片方の母親に関しては、言うのは悪いかもだけど、動きたがらないだけ、と言う物。
何もない所ですっ転べるほどに、どんくさいリスの方だとおもう。
それは其れとして。
水の上にパチャリ、とおちるボール。
なので、ラファルは取りに行く。
軽い体重、そして、スピード特化の個体のラファル。
気軽く、ぱちゃちゃちゃちゃちゃ、と。水の上を走る
足が沈む前に次の場所に足を置く、それだけの事を行うのだ。
ぱちゃちゃちゃちゃ、と水を蹴って水面を走り、ボールを取って、浮き輪に戻る。
「はい、ぷりちゃーん。」
何事もなく、ぽーん、とプリシアの胸に向かって、優しくゆっくり、投げる。
■プリシア > 因みに、彼女のランドセルを見た時に少しでも可愛らしくした方が良いと思い絵を描こうと試み様とした事は在ったのだが。
いざ行う前に試し描きを紙に行った処、上手く描けなかった為に断念した事があるのは苦い思い出か。
兎も角、今は折角の機会なのだから楽しむ事に励もうと思うのだ。
二人共が気付かない侭の擦れ違いは在ったものの、取り敢えずはプールで遊ぶ事が第一で。
プリシアの場合は遊ぶにしても先ずは慣れる事が先決と為る。
最初は両手で水を掻いての移動をし、彼女の教えてくれた方法も試そうとするのだが、如何やら後向きの移動は難しそうだった。
彼女の云う通りに移動するのは速かったから、此の移動方法は何れちゃんと練習して出来る様になろうと思う。
今の処は取り敢えず、両手での移動で頑張ろう。
「……?…あ、あれ…?」
さて、投げたボールは残念乍、彼女が居る場所には届かなかった。
落ちた位置はどちらかといえば彼女の方が近い。
一度取りに向かって、もう一度投げた方が…そう思った矢先に、不意に立ち上がる姿が見えた。
正しくは、水の上を移動してボールの元へとやって来ていた。
浮き輪にも集中していないといけないから、そんな彼女を確りと見る事は出来なかったからか、其の一瞬の出来事にキョトンとする。
プリシアからすれば、2人の間に落ちた筈のボールが気が付いたら彼女の手元にあった、と見えたのだ。
「あ、あわ…わっ…」
不思議に思っている最中に、緩やかな軌道を描き胸元へと投げ込まれるボール。
ポンッと柔らかに身体に当たって落ちそうに為るも、慌てた様子で両手を伸ばしてボールを抱え込む。
ちょっと吃驚した様子は、つい軽く広げてしまった小さな翼が示してしまっているだろう。
因みに尻尾も跳ね上げてしまうのだが、其れは水の中で見える事はなさそうだ。
ちゃんと抱えられた事にちょっとホッとし乍も、次は此方の番。
「ん、しょっ…」
今度はもう少し大きく振り被って投げてみる。
少しでも遠くに、少しでも彼女の近くに、と強く思い過ぎた所為か。
投げたボールの距離は伸びた、代わりに彼女から大きく横にずれてしまった。
■ラファル > 可愛くしたい場合は……ちゃんと相談してくれればいいのだ。
ラファルは自分ですることに興味がないだけであり、可愛いものが嫌いなわけでは無い。
だって、可愛いのが嫌いだったら、プリシアちゃんを好きになる事も無いのでもある。
可愛い姪をたっぷり可愛がりたい、お姉ちゃんぶりたい系ケダモノなのである。
プールで遊ぶことは確定、そして、一緒に遊ぶことが大事になるのだ。
彼女が慣れる事を優先し、一緒に遊ぶ事を楽しむことに全力なのだ。
ぱちゃり、ぱちゃりと手で、水を書いて移動するところを見守っていて。
足の方は、一寸ばかり試して直ぐにやめていたので、うんうん、と頷いた。
一つずつと言うのは、良い、学びも段階を踏んで、少しずつ一つずつ、と言うのだ。
「だいじょーぶ。」
にっこり笑いながら、手にしたボール。
プリシアちゃんに近かったけども、まあ、動いちゃったので仕方がない。
そう言うラファルの、速度が早すぎだ、せっかちだったのだ。
彼女に見える様に、ボールを持ち上げて見せて、にっこり、と笑った。
大丈夫だよーと。
「おとと?大丈夫?プリちゃん。」
あわあわしつつも、何とかボールを手にする彼女。
翼を広げている様子に、彼女に大丈夫だろうか、と目を瞬く。
彼女の様子、遅く放ったつもりだけど、もう少し遅かった方が良かったか。
でも、何とかちゃんと手にしているし、彼女も落ちてないので、大丈夫、かと。
「わー。」
大きく横に逸れて飛んでいくプール。
たーんと、浮き輪からジャーンプして、ボールをキャッチ。
そして、そのままプールにぼっちゃん。
ちゃんと握っているから、ぷかり、とハンドルを掴んで浮いて。
次の瞬間、ちょいや、と、自ら飛んで、浮き輪の上に戻る。
「いぇい。」
ぶい、とピースしてから。
もう一度、さっきよりゆっくりとプリシアの胸に向けて、優しく投げる。
■プリシア > 移動の仕方で色々と試していけば、矢張り手で水を掻く方法が一番安全との結論を出す。
さっきの通り、足での移動は早いけれども思い通りに進むのが難しい。
ゆっくりと進むのはプリシアとしても遣り易いのもあるからだ。
状況理解をし切れていなかったけれども、彼女がボールを手にしているのだから大丈夫だろうと。
大丈夫、と伝えてくれる彼女へとニッコリと笑ってみせた。
「うん、あのね、大丈夫なの」
彼女からすれば危なっかしいボールのキャッチだが、本人としては頑張って取る事が出来た、と思える。
何度かボールを投げ合ってみれば、単にプリシアの運動神経の無さが理由だろうと思えるか。
其れでも、どんな風にボールが飛んで行ってもちゃんと取ってくれる彼女だから。
あんまり投げるのが上手くなくても気にせずに遊べる事は間違いなかった。
ボールを受ける方と為れば、ちゃんと取れていてもおっかなびっくりな感じにしてしまうが。
其れを取り零す事が無かったのは、彼女の投げ方が上手なのがあっての事だろう。
そうしたボール遊びは余程に楽しかったのか。
気付いた頃には流れに流され、元居た場所に迄流れていたり、更に其の場所を過ぎてしまったり。
何かしらのタイミングで止めないと、何時迄も続けてしまいそうになっていた。
此の場でプリシアに欠けているのは運動神経で、其の体力は比べ様も無く高いのだ。
■ラファル > ぱちゃぱちゃしている、プリシアの姿は、とてもとても、可愛らしい。
流れるプールの上で、ゆっくり動くプリシア、流れる水と、動く流れるぱちゃぱちゃは、楽しそうだ。
可愛らしく流れる様子は、とても可愛くて、うんうん、と見つめる事になるのだった。
にっこりと笑う彼女に、笑い返して、V、と返して見せる。
「それなら。
大丈夫なら、ダイジョブか。」
ちゃんと確りとボールをキャッチして、彼女は大丈夫だというのなら、と頷く。
運動神経がないというのは、誤解だろうと、彼女をみる。
彼女の投げるボールは、結構大暴投では有っても。
ラファルの超運動神経は、プリシアの暴投ボールを受け止めるのは、可能だ。
気にしないで、投げてくれる彼女に対して、ラファルは上手に受け止める。
ときおり、水の上を走ったりするのは、まあ、愛嬌と言う物だ。
一投毎に、飛距離も伸びるし、ラファルの方に向かってくるのだ。
ちゃんと投げ方を覚えて投げると、ちゃんと飛んでくるようになるし。
何度も何度も受け止めていく度に、受け止め方も。
プリシアは、ちゃんと成長しているのだと、判る。
泳ぐこともそうだけど、彼女は一生懸命だし、覚えて学んで、成長している。
だから、ラファルとしても一緒に遊ぶのは楽しいし。
彼女の体力は、竜に繋がるものだから。
ラファルもまた、同じく体力を持っている。
寧ろ、運動を毎日してるからして、もっと体力にある。
なので、プリシアに付き合って、ぽいぽいと、ボールを投げて、受け止めて。
一緒に遊ぶ、くるり、くるり、と一緒に流れるのであった。
■プリシア > 流され乍のキャッチボールだが、浮いた侭で続けるのは難しい。
其の流れに因っては、浮き輪に浮いた自分の身体の方向が変わってしまうのだ。
だから、其の都度にパチャパチャと水を掻いて方向転換、其れもちょっとだけ楽しかったりする。
ボールが来る度に確りと胸元でキャッチして、彼女へと向かって投げ返す。
さっきの通りに向きが変わったり、自分の位置がプールサイドに当たりそうに為ったりしたら動いたり移動したり。
投げ方も変えてみて、最初は身体を大きく逸らせ、戻す勢いで投げていたりしたが。
抱えたボールを両手で突き飛ばす様に前へと押し出す投げ方もやってみたり。
片手でボールを支える様にして、もう片方の手で投げる様にしてみたり。
と、色々と試してみたのだが、此れは結局最初の投げ方に戻すのが良いとの答えが出たみたいで。
そうした楽しい時間は過ぎるのは早く感じるもの。
とは良く云われるのだが、実際に2人が遊んでいた時間は結構なものだった。
流水プールの距離的には、2周目を終える辺りだろうか。
普通の人の体力では1度2度の休憩を挟むぐらいの時間を遊び続け、ふと其れに気付いて手を止める。
「……あ、えっと、ラファルおねーちゃん。
まだ、遊んでても、大丈夫?」
ボールを両手で抱き締め乍、其処から顔を覗かせて彼女を見詰める。
時間としてみれば、まだまだ余裕も在る時間だろう。
同じぐらいの時間を遊ぶと日が沈み掛けそうな頃合と為ってしまいそうだが。
■ラファル > 流れて、流されて、キャッチボールを続けていく。
プリシアちゃんが、ぱちゃりぱちゃり、と修正する所、ラファルは、くるり、くるくる、と回っている。
プリシアの目の前で、クルクル、回転しているラファル、目を回してないけれども。
投げ返す彼女のボールを、ちゃんと受け止める。
時折、プールの中にジャポンしたり、水面ダッシュとか、空中ダッシュ、とか。
色々と楽しそうに彼女のボールに対して反応する。
人外なのは、まあ、此処は許してほしい、というか、実験の投げ方に付き合うと、時折明後日の方に行くから仕方ない。
最後に、最初の投げ方に戻り、安定する。
今はそれで良いと思うし、もっとなれたり成長すれば変わるんだろうなあ、と。ワクワク。
「ん、に?」
きゅうに、動きが止まって、プリシアからの言葉。
不意に視線を向ければ、確かに、時間がとても過ぎているようだ。
未だ、このまま遊べば夕方になるのだろう。
だから、ラファルは保護者に視線を向ける、リスが大きく丸、としてくれた。
大丈夫そうだ。
「んい、大丈夫だよ。
リスも、もう少し遊んで、帰りはみんなでご飯食べて帰るって。」
トゥルネソルは、普通の商家ではない。
帰りは馬車では無くて、ドラゴンの背に乗って帰る。
夕方に出ても、10分ほどで家に付く事も出来るから。
「気が住むまで、全力で、あそぼ!」
楽しいから。
もっと遊びたいから。
サムズアップして、プリシアちゃんと、思う存分に、プールで遊ぶのだった―――。
ご案内:「ル・リエーの水遊場」からプリシアさんが去りました。
ご案内:「ル・リエーの水遊場」からラファルさんが去りました。