2023/09/24 のログ
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にエリビオさんが現れました。
エリビオ > 夏も過ぎて人気がなくなった夜更けの水遊場。
清廉にたたえたそこを隠すように囲まれた木々が風鳴り起こす静かな場所に足音がなる。
歩みは滴る血の痕となり、水場に近づくその影は、頭から真っ赤な血を浴びた少年。
月明かりを頼りに浮かび上がる真っ赤な顔に顰めながら掬い上げた水で顔を洗い。
血か汗か張り付く前髪を後ろに掻き揚げて腰を下ろした。
血痕は乾いて首筋に張り付き、煩わしいと引き剥がして唇が歪む。

「痛っ……これ、もう体を洗った方が早いな。」

重みを増した衣服を脱ぎ、月光に浮かぶ白い肌にも生々しい赫が張り付く。
それを掬い上げた水で清めてからそろりと長い足を忍ばせ。

「いった……」

傷口から染みる冷たい水に眉を顰めながら腰を下ろして、じくじくと開く傷口を優しく水をかけてゆく。

エリビオ > 傷を清め。
怪我に軟膏を塗り。
寒さに震えながら去っていた。

ご案内:「ル・リエーの水遊場」からエリビオさんが去りました。