2023/09/15 のログ
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にマツリカさんが現れました。
マツリカ > 王都の水遊場。そのプールサイドで、一人の少女がもじもじと居心地悪そうに縮こまっている。
さらりとした真珠色の長髪に褐色の肌、それから仄かに膨らみかけの胸元はどれもが少女の女性を示すもの。
にもかかわらず、纏う水着は明らかに男性物のサーフパンツで、本来は上半身を覆う筈の布地は一切見当たらなかった。
誰が言い出したのか、男水着チャレンジと称されたそれは、女性に男性物の水着を着せて楽しむ悪趣味な遊びだ。

『ぁ、そうそう、お前の水着も用意しといてやったから、これ以外身に着けるなよ?あと、隠すの禁止だから』

同じ学び舎に通う主人たる少年から満を持したといわんばかりに差し出されたそれを、少女は仕方なく身に着けた。
しかし、少女に羞恥を強制した少年少女の集団は、着せてみたら大した事なかったと少女をほっぽり出す始末。
どこかに遊びに出てしまった彼らに付いていくのは愚策だし、かといって勝手に帰る訳にもいかない。
結果として、少女は衆目の視線が肌に突き刺さるのを感じながら、しかし素知らぬ顔で過ごすより他なくなっていた。
隠すのも禁じられているから堂々とするしかなく、乳房と下腹部の紋様の上半分をくっきりと露にしながら。

「っ……どこ行っても絶対注目浴びるから、無理なんですけどぉっ……!?」

売店で物を買うのもビニールチェアで寛ぐのもプールで涼むのも厳しい。
そんな状態で、ただそそくさと注目が集まりすぎない様に逃げ回る。