2023/08/08 のログ
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にシシィさんが現れました。
シシィ > プールサイド、リラクゼーションスペースとして用意された区画。寝椅子やテーブル、程よい木陰など、寛ぐために必要とされそうなものが程よくパーソナルスペースを確保したうえで演出されている。

そのうちの一つに寝そべる女も、また、泳ぐためというよりは涼を得るために訪れているのかもしれない。
日焼けを厭う肌色ではないが、水着の上から薄布のストールを肩に羽織り、寝椅子にしどけなく身を預けている。

階層は程よく平民も貴族交じり合う場所。
似たような感情を抱いて訪れるものも多いのだろう、人では多め。
賑やかな声が届くのを耳にしつつ水の跳ねる音や、時折そよぐ風に涼を感じて静かに瞼をおろしていた。

サラ、と揺れる、葉擦れの音もまた、涼し気に響くのだから不思議なものだ。

シシィ > ───水の気配と、木陰と、風。

在り方は全く違うけれど、少しだけ懐かしいからか、いつも習い性の様に浮かべている淡い笑みが少しだけなりを潜めた。

ここは、砂漠というほどじりじりとした陽射しは感じないし。
代わりに度し難い湿度は絡みつくし。
───己自身もあのころとは全く違ったあり方ではあるけれど。
ほんの少しだけ揺さぶられる記憶がまだあった、ということを楽しむように目を伏せたまま淡く吐息した。

このまま少し、まどろみに身を揺らすのも悪くはない。
退廃的な場所である、ということはもちろん承知してはいるのだが。

シシィ > 「────……」

微睡みに、ゆらゆらと浮き沈みする意識をどこまで知覚しているのか己自身でも定かではなく。

───やや遅い午睡にその身を浸した。

ご案内:「ル・リエーの水遊場」からシシィさんが去りました。