2025/05/30 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にタレイアさんが現れました。
■タレイア > 貧民窟と他の区画の境に近く、特に人の出入りの激しさがある地域。
そこを更に一つ奥へ、狭く伸びた薄暗い裏通りの路面と、壁の間。
大きな敷物を広げ腰を下ろし、露天商めいた佇まいの黒衣が煙草をくゆらせている。
灰色の煙が狭い空へとねじれて吸い込まれ、くすんだ空気の中にまみれて消える。
体躯は180程度、格好もあって妙に体積は広く錯覚されるか。
魔力や気配に聡い者であれば此れが魔族とわかるやも知れないにせよ。
見た目だけであれば、それなりに人間の形をきちりと取っていた。
広げられる商品は装飾類や小物と、ついで薬、更には素材類。
手書きの値札が引っ掛けられている程度でどれもまた、怪し気で。
貴重な魔道具の部類も目利きが出来れば発掘できるかも知れぬ、が――
貧民窟での商売人にろくな者などいないのは、皆知ってのことであろう。
「どうです、薬か呪物に興味は?」
そうして近く通る人間があればのんびりとした声で、己の方に誘うだろう。
特段敵意も、嫌らしさも滲まない、むしろ紳士的とも言える態度と声色で。
■タレイア > そうして、誰ぞとの取引を終えれば露店も片付けてしまい。
また貧民窟の深くへと消えていく。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からタレイアさんが去りました。