2025/04/19 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にアシュラスさんが現れました。
■アシュラス > ――空き缶空き瓶、古新聞、路上に散らばるゴミに混じって冷たく荒れた路上に臥しているのは――大柄な男だった。
整備された街灯も存在しない暗い路地に薄く輪郭を示す姿はどうも意識がなく昏倒状態。
瘤になるまで打たれたらしい後頭部。
金目の物が一切合財奪われてうつ伏せに転がっていた。
四角い縁の眼鏡が少し歪んで顔面から外れ路傍に落ちて。
それはここいらではまるで珍しくもない有り様。
臥した男の側頭部にころころと転がってきた空き瓶がこつん、とぶつかり。
その軽い衝撃をきっかけに。
「――……ぅ゛…、」
小さく呻いて身動ぎ。随分と冷えた身体。
路上に転がっているせいだとゆっくりと理解すれば頭痛を押して緩慢に慎重に起き上がりながら。
「……ぃっ……僕、どうしたんやっけ……?」
ずきん、と痛む後頭部を抑えつつ。緩く瞬くも周りがほとんど見えない。
「……眼鏡……、眼鏡どこや……」
ぺた、ぺた、手探りでほとんど見えない暗い路上に這うようにして。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にアリサさんが現れました。
■アリサ > どうしても寝付けなく、危険極まりないが、外を歩いていると、宿に入る前にすれ違った、外見からは純朴そうな人が、小さな路上に転がっていた。
多分、物取りにでも襲われたのかもしれない。
「……」
私はその人、まだ意識が朦朧としている、私よりもかなり歳上の、その男の人の物と思われる、近くに転がっていた眼鏡を顔の側に置いておき、そして。
「……自分の宿代、食費すら危ないけど」
僅かではあるが、銅貨をその人の身体の下に、挟ませておく。
「……少しは良いことをした気分で、どうにか寝れるかな?」
そのまま、あの汚い宿に戻っていった。
■アシュラス > いつの間にか誰かが眼鏡を拾ってくれたようだ。
すんません、などと短く礼をして路傍で転がっていた眼鏡の男も眼鏡を手にすると、少し歪んだフレームに溜息をついて。
宿へ引き返していくらしい少女の背を一瞥すると踵を返して、やや覚束ない足取りで彼女の宿とは逆方向の家路へと向かうのであった。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からアシュラスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からアリサさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にアリサさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からアリサさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にアリサさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からアリサさんが去りました。