2025/03/08 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にエレイさんが現れました。
■エレイ > ──ある日の夜。
男は人気の少ない夜道を、傍らにいる女性に肩を貸しながらえっちらおっちらと歩いていた。
傍らの女性はだいぶ酒に酔っているようで、殆ど男にぶら下がるようにしながら千鳥足でなんとか歩を進めている。
「……こう激しく酔っ払ってしまってはもつわけもない。とりあえずここに入って休もうず」
ちらりと女性を横目に見遣り、その酔い具合を見て苦笑を漏らす男。
度を越して飲みまくったのか、あるいは極端にアルコールに弱かったのか、それとも何か他の要因か──それはまあさておき。
男は安宿の前で一度足を止めると女性にそう提案し、返事を待たずにその中へと入り込んでいって。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からエレイさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にホロウさんが現れました。
■ホロウ > 姿が見えない身体というのはとても便利である。
こうして普段なら入り込めない貧民地区にもお忍びで入り込める。
――…それも安全にである。
平民地区だと稀に、富裕地区だとかなりの確率で、
幽霊に対して結界に近しい防備がされているのだが、
残念(ラッキー)な事に貧民地区では稀の稀。
なのでこうして人間のふりをして地面を歩いてみたり、
通りすがりの人間に珍獣でも見るような視線を送ったり、
何なら脛を蹴って逃げることもできる。
普通なら貴族がそんな場所に行くな!と言われるのだろう。
でも、幽霊である自分には関係ない、関係ないのであった。
さて、なんぞ面白いものでもないだろうか?
面白いことでも起きていないだろうか?
足音もなく、気配もなく、幽霊の少年は貧民地区を歩く。
ただ霊感が強いもの、魔力が強いもの、その手の職業の人間には、
青白く不安定な人間?が歩いているように見えるだろう。