2025/02/25 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にテンドンさんが現れました。
テンドン > 夜。貧民地区の陰りし一角、建物に挟まれた路地裏。
薄々とした提灯の明かり、荷車を引いて来ている屋台。
そよ風に揺れる暖簾の中、ぐつぐつ精霊の火で煮える鍋。
テーブルには端の欠けたドンブリが置かれている。
胡麻油で揚げたテンプラ。芋。海老。他山菜類。
魚の乾物と海藻で取った御出汁。魚醤を少々。
小麦粉に水を混ぜて捏ねた麺類。
天ぷらうどんを食べている。休み明けの仕事終わりに染みる滋味深さ…。

「うま……」

あったまる。心髄より。
でも実は仕事が完全に終わったという訳ではない。
今日の事務仕事の一部を持ち帰って来ているのだ。
書類を整理して書いておかないといけない。
家に帰ると眠過ぎて直ぐ寝てしまうため。
こうして外に居る内に片付けないといけないのだ。
御出汁やうどんをちゅるちゅる啜る傍ら。
がりごり目の前の紙面に筆を走らせて片付ける。
お尻の下に長く敷いている椅子が大分ぬくもりを吸っていた。

テンドン > 「うおおおおお」

終わり!!ぬるま湯同然になって出汁を吸ってぶよぶよになった天かすと一緒に残りの汁気を呷って啜る。ごびごびごび!
お代の貨幣をテーブル上に置いた。ご馳走様でした!
立ち上がる時に膝が痺れる!此処ずっと座ってたから!!
暖簾の内側で軽いストレッチ、腰ががっくがくだ。

「かえろ」

無の顔。寝たい。お布団君がボクを呼んでいる。
夜の闇の中にてくてく歩みが消えて行く。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からテンドンさんが去りました。