2025/02/18 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からキールさんが去りました。
ご案内:「貧民地区 修練場」にノア = セシルさんが現れました。
■ノア = セシル > 元は衛兵の詰所跡か、外周を囲っていたであろう塀や扉も 風化により崩れたまま 放置されている修練場。寂れてしまった今も 中には、砂袋や人型のカカシが残っていて。傭兵や冒険者等にとっては、無許可で使用出来る修練場として 密かに知られている。
そんな修練場を ふらりと訪れ、ぎし… と重く軋む扉を押し開ける。中に誰も居ない事を確認すると、脱いだケープを傍らに放り
「 ………………… っ、 …… 」
吊り下げられた砂袋を、ひと蹴り。女が想定していたよりも揺れぬ砂袋に、更なる連撃を繰り出す。それなりに型は美しく ぎこちなさも無い、素早く滑らかな動きであるものの… 筋力が足らないのか 上手く力を乗せれていないのか、対象物へ大したダメージを与える事が出来ていない。
■ノア = セシル > 大きく振れる事も無く、平然と吊り下げられた砂袋。対して女の息は上がり始め、しん と冷えた空気に白い息となって広がる。これでは一体、どちらが攻撃しているのか分からない。
「 ───── ── ッ、 !! 」
悔しげに尖りかけた唇を きゅっと引き結ぶと、腰を捻り 頭の高さまで一気に脚を振り上げる。繰り出すまでの速さ、フォーム、共に悪くはないけれど…
「 ……………… っ、 ── ! 」
思い切り蹴り上げた衝撃で 軸足がずれ、よろけてしまったのは女の方だった。じとりと細めた 野良猫のように鋭い目元を、不覚にも ちょっぴり潤ませて… まるで、少しは手心を加えろとでも言いたげに砂袋を睨み付けた。一方的に攻め続けている筈が、動かぬ相手に完全劣勢。
ご案内:「貧民地区 修練場」にホウセンさんが現れました。
■ホウセン > その人外が、貧民地区を訪れる頻度は低くない。
生業の為、はたまた遊興の為。
昼餉の前に用事が済んでしまったから、やや手持無沙汰という状況。
平素の姿で出歩かない理由もないが、たまには人らしからぬ術も使わねばとか。
腕が錆びるなんて耄碌とは、今のところ縁は無いから気分的な問題なのだろう。
そうして毛並みの良い黒い猫が一匹。
縄張りの見回りという風情で、朽ちた鍛錬場に小さな小さな音と共に舞い降りた。
「――にゃあ。」
猫の身体だ、音もなく着地することも、鳴かずに気配を殺すこともできようが。
妖仙の一方的な評価では、そこまで勘が良くない女に見落とされぬようにと、わざとの存在アピール。
お上品なお座りポーズの美猫が、まん丸お目目を疲弊の見える鍛錬者へ向けており。
格好よく決まらなかった醜態に、目撃者がいたのだと知らしめよう。
■ノア = セシル > 「 ─── ─ ッ、 もう っ… ! 」
これならどうだ と繰り出した回し蹴りも、残念ながらダメージが多く入ったのは女の脚の方。涙目に痛む片脚を浮かせ ぴょんぴょん、と跳ねた先 ──
「 ………… 、 ? 」
微かに聞こえた愛らしい声、滲む視界に其の声の主を捉えると脚を止め。貧民地区を縄張りとするには 珍しく毛並みの整った、品すら感じる佇まいの黒猫へ。其の正体に気付く事もないまま歩み寄り、目の前にしゃがみ込んで
「 ……… 何よ、見てたの ? 」
返事など返ってくる筈も無い生き物に、じとりと声を掛ける。表情こそ不服そうではあるものの、其の愛くるしい存在に触れたいと 白い指先を伸ばしながら。
■ホウセン > 傍目で見ていると、我流でここまでできれば上出来の部類に入るだろうとか。
翻って、正統的な体術の教えを受けていないのが見て取れる動きとの評価だ。
小さく跳ねるのに合わせて、律儀に頭を上下に。
猫の習性に引き摺られ、動くものに視線が誘因されるという訳ではない。
…訳ではないのだが、跳ねるのに合わせ、ぱいん♡っと揺れる何かに目が向きがちなのは否めぬ。
人慣れしているように、或いは天上天下唯我独尊というように。
人間が近付いても、寧ろ、近付くことを許してやるとでも言わんばかりのふてぶてしさ。
態度の大きさは、変身前の正体と通底するものがある。
「うなぁ…?にゃうん…」
応える筈のない猫が、答えたと錯覚してもおかしくないタイミングで一鳴き。
延ばされた指に、警戒も威嚇もしないまま、好きに触らせてやる大盤振る舞い。
頭でも喉でも顎先でも。
何処も彼処も柔らかく滑らかな黒い毛が高密度で生え揃っており。
毛皮でできた上等なコートであるとか、細緻を極めた布であるとか、それに類する手触りを手指に返すのだろう。
もっとも、もししつこく触るようなら、ぷにぷに肉球での猫パンチの素振りが始まる訳だけれども。
■ノア = セシル > 返ってきた鳴き声を、返事と捉えて会話は続く。勿論翻訳なんて出来る訳もなければ、其の解釈も女の勝手に。
「 ……… そ、盗み見なんて悪趣味なヤツ。 」
尤も、女も放置された修練場に不法侵入している立場な訳だが… そういった事情は棚に上げ、うりうりと指先で額や顎下を撫でる。目の前でしゃがみ込めば 短い丈から其の中の薄布も見えようが、相手が猫なら気にも留めず。逃げずに触らせてくれるのをいい事に、調子に乗った指先は 心地好い柔らかな毛並みを堪能し続け… しまいには、ぺちぺちと 可愛らしいでしかない攻撃を喰らうこととなり
「 なぁに、お前も弱っちぃじゃない。 」
等と、自身にも勝てなさそうな猫パンチを手の甲に受けながら。くすりと笑み、白い指先を猫じゃらしのように揺らして揶揄う。
■ホウセン > 確かに盗み見はしている。
眼前にぽっかり空いているシークレットゾーンとか、その先の布であるとか。
その対価として好きに触らせていたという助平丸出しの等価交換という訳でも無し、
流石にちょっと触り過ぎじゃろうとなれば報復行為。
誘われるのを察すると、揺れる指先にぺしぺしぺしっと三連撃。
これがヤサグレ野良猫なら爪を出しての攻撃だっただろうが、その辺りは心得たものである。
ちゃんと爪を引っ込めてのお遊び猫パンチ。
右、左、そして右と幾度か挑発に乗ってぺしぺしぺしっとしていたのだが。
「なぅ…!うにゃあ…!」
何だかとても微笑ましそうな生温かい視線を感じると、一鳴き。
さっと重心を下げ、しなやかな体のバネを使って地面を蹴り。
とん…と軽い衝撃は女の肘の辺りで。
間を置かず肩口にもう一度、仄かな重み。
女自身を踏み台にして、都合三手。
ちょーんっと、色味の薄い頭の上にお猫様降臨の図。
台座にされている側からは見られないだろうが、何よりも雄弁なドヤ顔である。
屈辱にプルプルするのも、バランスを崩して尻もちをつくのもあり得そうな話だけれど。
■ノア = セシル > 繰り出す猫パンチは、爪も立てぬ むにむにのぷにぷに。これ程まで大人しく懐っこい猫ならば、誰もが其の愛らしさに悶え、連れ帰り飼ってしまいたいと思うもの。女もまた例に漏れず、緩やかな笑みを浮かべ 指先にて戯れていたけれど ──
「 ── ッ、 !? なっ…… ──── !! 」
飛び掛かる黒猫を躱す事も出来ないまま身体のバランスを崩し、手のひらと膝を地面に付けば あっという間に “台座” の出来上がり。
「 ちょっ、と…… 降りなさいよっ 」
そんな体勢で片手を上げ 頭上に鎮座する相手を追い払おうと試みるも、強く叩いてしまう事のないよう直接触れられもせず。黒猫の目の前で 手をひらひらと動かす様は、まさに先程と立場が逆転した光景だった。
■ホウセン > 元より茶目っ気の塊のような妖仙である。
強かに痛めつけるような真似を、さして心躍るものとは捉えていない。
何しろ、いつでも指先一つでなし得てしまうのだから。
そんなこんなで、”一緒にするな”という示威行為の成否は御覧のとおり。
どちらが上かなんてささやかなマウンティング合戦は、黒猫に軍配が上がったらしい。
幾ら身軽といっても、猫一匹分の重みが頭上にあるのは負担だろうから、
数十秒程度、優れたバランス感覚に任せて占領を続けた後、とん…と地面に降りる。
「これに懲りたら、見目で判断…否、油断する悪癖を直すことじゃな。」
猫の口蓋や声帯が、構造的に不可能な人間の言葉を紡ぐ。
黒い猫は、一度黒い毛玉に、黒い影の玉に、鍛錬場の床に落ちた一つの影に。
そこから黒い円柱のようなものが伸びあがり――少年の姿を形作る。
毛並みの良い黒猫同様に、毛並みの良い美少年の姿に。
造形はどれもこれも一級品なのに、悪戯っぽく細めた目が完璧さと引き換えに人間味を与え。
「察するに護身の彼是を身に着けようとしておるようじゃが、一撃で埒が明かぬなら一目散に遁走する術をこそ学ぶべきじゃろうな。」
言外に、ままならぬ砂袋相手に試行錯誤していた様を、余すところなく見ておったぞとの宣言だ。
ちっこい背丈の癖に、ででーんとした腕組みポーズを相まって小生意気さ八割り増しであろう。
■ノア = セシル > 黒猫が頭の上から飛び降りれば、其れを相手の慈悲ではなく 自身の手で払い除けたと解釈するくらいにはおめでたい頭。そんな女の頭では “人語を喋る猫” に、理解が追い付く筈も無く
「 ……………… は、 ? 」
何とも気の抜けた、情けない声が漏れる。やがて黒い毛玉、影、柱と姿を変える光景を、其れ以上声も発せぬ半開きの口のまま見詰めていれば
「 …………………………… エロガキ、! 」
正体を表した姿に心情を包み隠す事も無く、名前を呼ぶよりも先に 酷い呼び方が口をついた。腕を組み此方を見下ろす貴方の前で、手のひらと膝を付いた まるで土下座の一歩手前な格好をしている事に気付けば、慌てて上体を起こし ぱんぱんと手のひらの汚れを叩いて
「 どおりで生意気な猫だと思った… 」
なんて、其の愛くるしいふわふわに随分と絆されていた癖に、女はかつての生意気さを取り戻し ツンと視線を逸らした。
■ホウセン > ドッキリ、大成功である。
姿形は兎も角、態々鳴き声まで猫真似にしていたのは、ひとえにこの瞬間の為といっても良い。
その達成感の前には、悪し様に呼ばれたことなんて瑕瑾にすらならず。
ふふーんとしたドヤ顔は、黒猫のそれにも近しい。
「戯け。
猫なんぞ、小生意気なぐらいが愛で甲斐があろうというものじゃぞ。」
だから、生意気なんて評されても上機嫌そうなツラ。
寧ろツンツンさが増せば増すだけ、機嫌が上向きになろう。
未だ立ち上がれていないのであれば、元の身長差の逆転現象は続き、黒く大きな瞳が見下ろしたまま。
「して、誰彼かを蹴り倒そうなどと物騒な研鑽をしておるようじゃが…
今更蹴とばしたい者でも出来たのじゃろうか。
口より前に手が出るという話はあろうが、更に一段飛ばしで足が出るとは…いやはや。」
物騒なことじゃのうと、細い眉をしかめる。
…のだけれど、口元の緩みを隠していないから、おちょくる気が透けて見えてしまおうか。
”痴情のもつれ”、”金銭トラブル”、”ストーカーの登場”、”憂さ晴らしに一般人を襲撃”。
ちっちゃく細い指を折りながら数える、妖仙フィルターを通した鍛錬の動機付けになりそうな彼是。
三つ目までは世間様的にギリギリ理解できる範囲だとして、四つ目は。
これまでの小競り合いを元に、脚色に脚色を重ねた女のイメージを暴走させたような――言い掛かりだ。
■ノア = セシル > “勝てぬ相手ならば戦わず、逃げる選択を取るべきだ” と説く妖仙の言葉。女も其れは十分理解しているものの、少しでも抵抗する力を身に付けたいと思っての事。揶揄いの色を隠さぬ妖仙が愉しげに細い指を折りながら挙げる “体術を磨く理由” には、当て嵌るものはなかった。
「 そんなんじゃないわよ、ただ… 」
白い人差し指で真っ直ぐ、憎らしい程整った妖仙の顔を差し。じとり… 琥珀色の目を細めた表情で 言葉を続ける。
「 こういう訳のわかんないヤツに、いつどこで遭遇するかわからないでしょ。だから、少しでもできることは多い方がいいと思ったのっ 」
そう言うと ゆっくり立ち上がり、膝に付いた汚れを払い。今度は此方が見下ろす形で、変わらぬ姿を改めて見遣る。
「 人をからかう趣味、相変わらずね。 」
■ホウセン > 跳ね返りっぷりと気の強さが服を着ているような女である。
少なくとも、そう見せようとしているらしいのは間違いないだろう。
だからこそ、おちょくれば噛み付いてくるのも予想の範疇で、
だからこそ揶揄っているという悪循環なのだが。
ぴんっと伸ばした指で指し示されると、一拍遅れて己の指も自身に向け。
全く心当たりがないというモーションすら、嚇怒の焚き付けに一役買うかもしれぬ。
「揶揄っておるのではなく、一応忠告のつもりぞ。
それに言うたであろう?
初撃で事が為せなんだのなら、一目散に逃げる算段を立てよと。」
にぃ…と、紅をさしている訳でもないのに、艶々の唇を吊り上げて。
ちょっとばかり不安を煽るように。
幸か不幸か、この小さな商人の”もう一つの貌”を知っている女になら、
こんな微かな匂わせであっても、服と背中の間に氷柱を突っ込んだぐらいの悪寒を与えられるだろうか。
そう、全てはこの見目麗しいお子様の気分次第なのだと。
「特に、儂のようなものを想定しておったのならば。
敗因は、選択肢の多さを望んだが故に、最適解に辿り着くまで時間を浪費したこととなろうか。」
こまっしゃくれた講釈を垂れる、少女の声と聴き間違えそうな、声変わりを迎えていないお子様ボイス。
”敗因”なんて、今後の顛末を匂わせる不吉な言葉選び。
今は昼間…だが、この隠れ鍛錬場に人影はなく。
人ひとりが消えようとも、誰に知られることもない。
■ノア = セシル > いつかと変わらず、妖仙を相手に悪態をつく女。摩訶不思議な術や 其れが齎す強力な事象を 女は目の当たりにした事があり、相手が “只の子供” ではない何か生物として “上位の存在” である事は 流石に理解しているけれど ──
「 白々しい……… だいたい、その変なチカラさえなきゃ いい勝負だと思うわ。あれから特に… 背も伸びてないみたいだし ? 」
自身を指差しとぼけて見せる 其の態とらしい仕草にはムキになって、小柄な相手を見下ろし、僅かに片側の口角を上げながら軽口を叩く愚行。懲りずそんな態度をとっていた女だったが、
「 忠告、って…… 別に蹴ったりしてないじゃないっ。 人を蹴っ飛ばして踏み台にしたのはソッチでしょ… 」
つらつらと紡がれる言葉に、表情から余裕が無くなる。しれーっと視線を逸らし、対峙から逃れるよう 敵対していない意志を見せ。脳裏に過去のアレコレが浮かぶのを必死で抑え込みながら、嫌な予感に じり… と半歩ほど後退った。
「 まぁ…… 変わりなさそうで何より、 」
なんて、しまいには再会を喜ぶような台詞を棒読みで口にしつつ。此処へ来た時放った白いケープへ視線を向けて
■ホウセン > この小柄な人外に対して、”生意気”な態度を取ることは、
実のところ、大して不興を買うような行為ではない。
下手に委縮ばかりされてしまっても、それはそれで面白みに欠けてしまうのだから。
そんな思考と嗜好が、己が優位を理解しているからこその代物か。
そんな傲慢な観点で見るに、きゃんきゃんと吠える女は手頃な遊興の種だ。
特に言の葉一つで動揺を隠せなくなる辺り、妖仙の目は慈しみにも似た彩をしており。
「嗚呼、お主も変わらずに短慮であることからは逃れられぬようじゃな。
であれば、これも一つの鍛錬と、学習の場を用意してやるのも吝かではありゃせんのじゃよ。」
さり気ない当て擦りはお互い様だ。
逃げを打つにしては、本当に一歩手遅れ。
真昼間の短い影が、俄かに床上で面積を肥大させる。
黒い塗料をぶちまけたよりも黒く、光を反射せず、床面の凹凸すらも平坦に塗り潰す黒。
それが女の足元を範囲に含めるまで、秒と掛からない。
妖仙の司る射程内に収まってしまったら、もうどれだけ地面を蹴ろうと力を入れようが、
反発を得られず黒に沈み込む時間を繰り上げるしかできまい。
泥濘のように捕らえどころが無く、沈み込んだら跳ね除けるには粘性の強い原油を相手にするが如く重く。
「とはいえ、体術はさして得意でもありゃせんから、この世には抗するだけ無駄な相手がおるというのを教育してやる位じゃがのぅ。
一度は知った身であろうから復習というのが正しいのやも知れぬが――のぅ、”ノア”」
思い出したら、対等そうなツラをして相対することができなくなりそうなもの。
逆説的に、吠え掛かることができたのだから、記憶には蓋をしているのだろうと当たりを付け。
誠に悪趣味なことに、最後の最後、引き返せぬタイミングで漸く女の名を呼ぶ。
その名を明かしたのは何時だったか。
小さな人外にその名を呼ばれたのはどんな状況だったのか。
柔らかく甘い声で、封印を――ふつりと。
■ノア = セシル > 「 ──── ッ、 !? 」
で、あれば…… と口にした妖仙の術は、あっという間に退散を企んでいた女の足下に広がる。女の太腿辺りまで ずるりと呑み込めば、身を捩り這い出ようとする抵抗も虚しく 寧ろもがけばもがく程 余計に身体は沈み
「 待っ、………ちょっ と、冗談だってば… ッ、 ──── どうせ見せてくれるなら さっきみたいな変身がいいわっ、ほら…… あれ結構可愛かったし ── … 」
みるみる呑まれながら、口でも悪足掻き。しかし其の身体が胸元まで沈む頃には、先程までの虚勢は何処へやら… 更に 酷く柔らかな甘い声が女の名を呼べば、堰を切ったように閉じ込めてきた記憶が溢れ出し。琥珀色を潤ませた涙目で妖仙を見上げ、既に手遅れとも気付かず制止を訴える。
「 おね、が…………… 待っ て、 ………ゃ ─── 」
そんな女の声を聞いて、修練場の扉を開けた者がいたとして 其処に人影はなく… ……ただ白いケープだけが、忘れられたように落ちていた。
■ホウセン > 【移動いたします。】
ご案内:「貧民地区 修練場」からホウセンさんが去りました。
ご案内:「貧民地区 修練場」からノア = セシルさんが去りました。