2025/02/10 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にホロウさんが現れました。
■ホロウ > 姿が見えない身体というのはとても便利である。
こうして普段なら入り込めない貧民地区にもお忍びで入り込める。
――…それも安全にである。
平民地区だと稀に、富裕地区だとかなりの確率で、
幽霊に対して結界に近しい防備がされているのだが、
残念(ラッキー)な事に貧民地区では稀の稀。
なのでこうして人間のふりをして地面を歩いてみたり、
通りすがりの人間に珍獣でも見るような視線を送ったり、
何なら脛を蹴って逃げることもできる。
普通なら貴族がそんな場所に行くな!と言われるのだろう。
でも、幽霊である自分には関係ない、関係ないのであった。
さて、なんぞ面白いものでもないだろうか?
面白いことでも起きていないだろうか?
足音もなく、気配もなく、幽霊の少年は貧民地区を歩く。
ただ霊感が強いもの、魔力が強いもの、その手の職業の人間には、
青白く不安定な人間?が歩いているように見えるだろう。
■ホロウ > ピリリッと肌が、というか身体が痺れる。
そろそろ戻る時間が来たようだ。
ふわっと現れた幽霊は
ふわっと消えてしまうのだ。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からホロウさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にラッツィオさんが現れました。
■ラッツィオ >
「――なンだ、今日は随分とガラガラじゃねェか」
貧民地区にある行きつけの酒場。
ガラの悪い連中の多く集まる、それだけに気取らずに酒を呑める店ということで頻繁に利用している店だ。
薄い木製の扉の向こうから賑やかな声が聞こえず、不審に思いながら扉を開く。
中は数名の客がいるばかりで、いつものような賑わいがない。
カウンターへ向かっていき、注文を聞きに来た店主を冷やかすと、丸坊主の巨漢店主はギロリと目をいからせた。
「まぁ、そういう日もあるわな。
いつものやつをくれ」
注文を最後まで聞かずに店主は戻り、すぐに引き換えして、酒瓶とグラスをカウンターへ置いた。
自分で注げ、ということだ。