2025/01/06 のログ
ルーベル > 普段身に着けているものよりはいくらか質の悪いローブを選び、路地裏を歩く。
いつもどおりのローブであっても構いはしないのだけれど、いわばお忍びごっこのようなもの。

初老に差し掛かりながら稚気めいたことをしているのは、昨今の貧民地区の路地裏では合法非合法問わず、ちょっとした出物があるらしいと魔術師としての同好の士から教えられたから。

いっそ貴族らしく共でも連れて歩いてもよいのだろうけれど、それでは聡いものはさっさと店じまいして逃げてしまうだろう。
侍従なりに言いつけても、自分の好みのものを見つけだしてくるかもわからない。
冒険者なりを雇っての案内も考えたが、自らの足で向かうのも一興、と、思ってしまったのが運の付きか。

「まさかここまで初見お断りとはのぅ…」

実際にお断りされたわけでなく、妙に入り組んだ裏路地に辟易しているのだ。
絡まれたのも数度。術で意識をずらさせて、ささっと避けたり、何かないかと催眠仕掛けて聞いてみたり。

ここまで面倒をかけられたのだから、せめて何か拾い物が欲しいところと、勝手に迷っておいて責任を入り組んだ路地に転嫁しながら。
さて次は右か左かと、フードの下で口元を引き結んで思案して。

ルーベル > あちらへふらふら、こちらへふらふら。
結局あまり首尾良く面白いものは見当たらなかった模様。
そのうちの再調査をと考えながら、魔術に頼り帰路に向かったのだとか…。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区 裏路地」からルーベルさんが去りました。