2024/11/26 のログ
ティアフェル > 「えへへー。
 ごめんごめん。やー…まさか騙されるとか予想外ではありまして」

 ほんま大丈夫か?と少々ご心配にも及ぶ。
 けれど、謝りつつも頬を膨らます顔に、かーわい、と萌え萌えする辺り悪びれない。

「多分ね。
 わたし程度の志でも誉めてくれる人がいるくらいだから……人助けの為にとなるとガチでそうでない?」

 我ながら安い志だと自覚はあるが。
 それよりも余程高次元な考え方であると思えば首を傾げる彼女に肯いて見せ。
 対照的に癒されない系ゴリラヒーラーの感想。

「うん、こう……リップド加工、的な服ということで……押し通すわ。
 良く云えばそうね」

 ユーモアと云えなくもない…と自分ではとても主張できないけど。
 云ってもらう分には乗っかっておく。
 往々にして面白い方が善いだろうという能天気な思考回路の持ち主ではある。

「根本的に理解不能だしもはや理解することは諦めているのでお気になさらず」

 わたしとあなたは違う種族。
 ようわからんもんはわからんのである。
 仕方ないこととして掘り下げなくてよろし、と首を振っておくのである。分かんなくったって受け入れれば付き合ってはゆけるのだ。
 人様の乳を許可が出たからって素直に揉ませていただくお調子者。
 その年頃の女子なんてそんな奴別に珍しいものでもないだろうけども。
 ふにふにしたら温かくて柔らかくて女の子らしい弾力が心地よかった。
 満足した。それ以上に及びたいというほどの突き抜けたど変態でもなかったので、なんかありがとうとぺこりして手を放し。
 それからこきこき首を鳴らして。

「作法~……大丈夫わたしも知らない。そんなこと分からなくても生きていくのに支障はないよ。
 とりま、お陰様で気力もなんだか回復したようだ。
 治しとこーっと」

 お揉みになりたければ良くってよ。
 と、揉ませてもらったからにはご要望があるとしたら、どうぞ。である。こちらだけやめてくれとか、そこまで身勝手でもない。
 そして揉んでくれというほど切羽詰まってはいないしもし相手が異性なら、会話は肉体言語となる。
 かわいいお嬢さんかお姉さま限定な辻揉みっこだと思っていた。
 
 それはさておき、首から下の殴打痕などなど、回復するに足る力は戻ったようなので。
 スタッフを持っていないので少しやり辛くはあったものの、ようやく起き上がって慣れた詠唱を唄うように口ずさみ、患部に手を翳しては暖色の光を生み出して淡い熱を放ち癒してゆく。
 一通りの施術が終われば、ふーっと息を吐き出して。

リーナ > 「真剣なのですからぁ~
 余りそう言う冗談話にしてくださいますねぇ~。」

 頭の中がお花畑な少女だ。
 大丈夫かどうかで言えば首を傾がざるを得ないのだけども。
 それでも、それでやっていける……のだろう、多分きっとメイビ―。

「そう仰るなら~。
 どんな思考でも、ティアフェル様の様に~。
 人助けを行っている時点で、高尚。
 そう思いますわ~。」

 考え方は、兎にも角にも。
 実際に彼女(ティアフェル)は、ヒーラーとして生業を行っている。
 言葉、思考ではなく、実際に人を助けているので貴女様も高尚と、考える。
 ドラゴンヒーラーの感想。

「え?え?りっぷ、どかこう~?」

 聞きなれない言語に、頭の上にはてながぷよよぷよ。
 お花畑のように生えて、首を傾いで問いかける。
 押し通すという言葉さえも、ユーモアがあるという感想も、今はぶっ飛んだ。

「ええと……はい~。」

 ええ、人間と、人竜(Dragonhalf)
 確かに、似通っているし、リーナは1/4なので、人間の方が要素が多いのだけど。
 彼女の言う通りに違う種族。
 判り合えない所は、確かにあるので、言葉には、うん、と頷くしかなかった。

「成程……?判らなくても、大丈夫、なのですねぇ~」

 彼女の考え方、判らなくても尊重し合えるものだ、と言う事、リーナは学んだ。
 ひとつかちこくなった。
 
 おぱーいを揉んでのお作法は、永遠の謎、と言う事に成るのだろう。
 理解できても、仕方がない事なのやもしれない。
 でも、モミモミされて、一寸感じていたのは秘密だ。
 頬はほんのりと、赤く染まってしまうのは仕方ない事。

「おぉ~~。
 同じく詠唱魔術ではありますが。
 癒しの際に、熱が……治療の力を熱で治療なのでしょうか……」

 お胸を揉み返しに関しては。
 まあ、したいかしたくないかで言えば、どっちでもいい。
 話の流れに必要なのかと思っただけで。
 それよりも、自分で治療を始めた彼女、その治療の姿と、魔法の発現の方に、興味津々。
 きらきらお目目が輝きます。

 でも、凄く細い眼なので、きっと、目を見開いていても気が付かれないかも、です。

ティアフェル > 「人は嘘をつくものなのだよ……例え無意味でも!
 それを君に教えたかったまででありまして」

 という発言こそ方便である。
 取り敢えず真面目な顔してそう云っておけば通るような気がしないでもなかった。

「ん~……どうだろね。
 助けてやろうなんて考えてのことでもないからな……
 リーナちゃんみたく誰かの為に、なんてかっこよく云えちゃう程立派じゃないのですよ」

 他の回復術師を見ていても自分は相当俗な奴な気がするし。
 目の前の彼女の方が純粋で立派に映ってしまう。
 引け目を感じている訳でもないけど、ただの商売人のようなものかと思えてならない。

「破れてる服ってちょっぴりセクシーよねって話?」

 じゃないな。
 ダメージ加工と云い換えればいいんだろうか。
 適当に話すもので多分なにも伝わらない会話に仕上がった。
 
 そう、分からなくたって大丈夫。
 相手を尊重する心さえあれば、他種族だろうと、乳揉む作法だろうと理解及ばずともなんとかなる。
 ということにしまして、にこっと朗らかな笑みを湛え。

「人生、分からないことだらけよ!
 それでもなんとかなるもの。多分!そう願いたい!」

 そしてその雑な発言に一切の保証はございません。
 取り敢えず笑っとけばなんとかなる、と云わんばかりに無駄ににこにこしておく。
 笑って誤魔化すとも云う。

 あ……変な空気にしちゃったかしら。
 思わず遠慮なく揉んじゃって、相手の顔が薄っすら赤らんでることに気づくと胸中でごめんなさいと思った。
 誠に不作法な女がご迷惑をおかけした一幕。

「わたしのはね、無属性なの。
 種族問わず魔性にも聖属性にも有効で……当人の秘めてる自然治癒力を引き出して代謝をあげたりもするから少し熱くなる。この時期はいいんだけど……夏は少し暑苦しいかも知れない」

 祈りの力である神聖術の類とは一線を画す。
 だから彼女のように祈りを捧げるような詠唱にはならない。
 似て非なる法に、目が輝く気持ちはとても理解。
 情報交換とかしたくなるよねーとうむうむ首肯して、そして裾を払って立ち上がると。

「さてぇ、なんぞお礼をせねばだよね。リーナちゃんはなにが嬉しいかなー」

 膝を貸してくれて顔を治してくれてと彼女の親切に報いるべく思案しながら、尋ねもし。
 手を差し出して、ごめんねお尻冷えちゃってない?と自分のせいで冷たい地面に腰を落とさせることになって悪いことをしたとも気になって首を傾げ。

リーナ > 「成程……(わたくし)のために~。有難う御座います~」

 そんな方便を、方便と取らない系の、リーナ。
 本当にもの知らない系の箱入りお嬢様と言った思考と、頭ん中お花畑なの両方なのだ。
 真面目にお話されれば、真面目にそれを信じてしまい、お礼まで。

「ふふぅ~。
 無自覚なのですねぇ~。
 でも、ティアフェル様は私から見れば、とても立派、ですわ~。」

 理由は言わないけれど。
 でも、彼女はリーナと比べて長く生きて、様々な経験をして。
 その上で、ヒーラーをしているのだ。それは、立派だ、と言って良いと思う。
 商売だろうが何だろうが、貴い事をしている、命を救っているのに、変わりはない。

「……あぁ~!
 はい~、とても妖艶にてございます~。
 目のやり場に困ります~。綺麗で、ドキドキ、しちゃいます。」

 ぽむ、と手を打って。
 合点と、?が!に切り替わる、ちゃんと理解できた。
 確かに、ダメージのある服装はエロティックだ。
 治療後の、艶めかしいおみ足や、彼女のプルンとしたお胸が見え隠れ。
 チラリズムと言う奴だ、と認識したのだ。
 屹度、彼女の考えている方向から別の方角に理解してしまったかもしれない。
 だから、か。
 彼女の事を、キャー❤と、黄色い声をあげながら、ちらちら。

「はい、判らないことが有っても、何とかなればいいですわ~。」

 誤魔化されました。
 だって、世間知らず、ですもの。

 謝る必要は無いのです。
 胸を揉まれたら、それはそれは、矢張り感じてしまう物です、同性でも、それは違いありません。
 そして、許可を出したのはリーナなので、自業自得、と言う奴なのです。
 ただ、ほんのり赤く染まったままの頬、ほわ、と見やってしまうのは、逆に申し訳ないかも。

「無属性……!
 誰にでもかけられるなんて、素晴らしいですわ……!!」

 本人の治癒能力を促進しての回復は、即効性に乏しくも、不具合は少ないと思われる。
 誰にでもかけられるというのはとても、良い。
 熱が出る、に関しては、まあ自分の回復能力を使うのだから仕方ない事、なのだとおもうし。

「そぅですわね~。
 エッチな気分になったので~ティアフェル様との熱い一夜を~。

 と、思う所も有りましたが~。
 今の、ティアフェル様の、回復魔法を教えて、いただけますか~?」

 トゥルネソルはそういう(同性愛者)な一族だ。
 前に、レイプが~と言ってたのは、多分、長女のクロナではないだろうか。ゼナの娘の。
 そう言う資質はたっぷり含みつつも。
 それよりも、彼女の回復魔法の方に、興味を示したのが、リーナと言う娘。
 お尻は、だいじょうぶです、やわらかくて、もちもちです。冷えてません。

ティアフェル > 「そんな、いいのよ~。どういたしまして~」

 こんなコロっと騙されてては……今後苦労するだろうな。と方便を駆使した立場で偲んでしまう。
 だから気を付けてね、と付け加える程度には良心が呵責を感じていたけど。

「そんなこと……ないけど。
 でも、ありがとう。お互い仕事、がんばろうね」

 自分は彼女の思うように立派な仕事、できていないけれども。
 せっかく純粋な気持ちで誉めてくれているのだから、面映ゆいけれどもありがたく。
 がんばろ、と軽く拳を握って互いを激励しておくのである。

「マジにてございますか~。
 このような代物でよろしければ、どっからでも凝視してくだされ」

 なんかこう。ノル。
 この時期あちこち破れてると寒いのだけど。
 嬌声めいた声を上げていただいていささか照れる。
 肌が破れ目から露出している、セクシーというよりシンプルにぼろっちい有様なものの。ただのお目汚しに他ならないものの。良ければどこからでも見てください、と……アホである。

「うん、なんとかなるなる。ならなくってもいつか死ぬ」

 前向き何だか後ろ向きなんだか皆目不明な。
 相変わらず雑な発言を何故か自信たっぷりでほざいて。
 しかし、純粋なお嬢様を適当に丸め込んだ上、乳まで揉んで顔を赤らめさせてしまう。
 極 悪 人 か わ た し は 。
 自覚しながらも、紅くなる顔はかわいいし絵になる。わたしがおっさんなら所構わず押し倒してるね、と確信を持った。

「その代わり……神官みたいにいろいろできないのよね。
 バカの一つ覚えだわ。魔法は回復しか使えないの。つぶしが効かないったら」

 微苦笑気味に頬を掻いて、いやいやと真っ向から感心してくれる彼女に首を振り。
 良く云われる『回復魔法以外使えないのか?』は若干コンプレックスでもあって。

「おお……社交辞令代わりにエロい口上が息を吐くように出てくるのはさすがだね。

 ん? うん、企業秘密なとこもあるけど、触りくらいならいーよ。喜んで。
 わたしもリーナちゃんの回復魔法、差し支えないところとか概論的なとことか教えてもらえると嬉しいな」

 おっとりと大人しそうなのにきっちりそういう科白が利けることには、そんなびっくりしない。
 そういうものらしいという認識くらいはある。
 回復魔法の教授ということならば、伝えられる範囲で良ければと快く肯いた。

リーナ > 此処で、返答をしてしまえば。きっと、同じ事の応酬に成ってしまいかねない。
 なので、どういたしまして、と言う言葉に対しては、後はおじぎで、この話はおしまいと言う意思を見せよう。
 彼女の偲ぶ表情は、愁いを感じてしまって、奥ゆかしさを感じるリーナだった。

「はい~頑張りますので、ご指導ご鞭撻よろしくお願いします~」

 ティアフェルは、名実ともに、リーナの先輩である、先達である。
 なので、彼女がお仕事頑張ろうと言ってくれるなら、頑張るだけだ。
 まだまだ伸びしろしかない、もっと伸びて、褒めて貰いたい、そんな風にも思う。
 きゅ、と手を握って、ガッツポーズのまねごとを。

「……?
 はい、マジにてございまする~。
 じー………。」

 マジと言う言葉が一瞬理解できなかったが、思考を這わせて、本当にという意味にたどり着いて。
 だから、同じように返答して見せるがなんか混ざった。
 そして、凝視の許可を得たので、遠慮なく。

 ティアフェル様のボデーのデータを。リーナのメモリーにしっかり刻み込んだ!!!

「それは、仕方ない事、ですわ~。」

 何時か死ぬ、絶対死ぬ、それは、誰にでも、命あるモノには共通してあるモノ。
 なので、其処を同意する、ヒーラーとしてどうなのか、と言われてしまうが。
 竜の部分が、命に終わりは有る事を肯定してしまうのだ、抗う事をしたとしても、抗えないときは、死ぬしかないのだ、と。

「色々出来る必要はないのでは~?
 ティアフェル様は、ティアフェル様で、ヒーラーであって~、神官ではないのですわ。
 それに、ティアフェル様の回復は、素晴らしい物、ですわ~。」

 考え方の違い、思考の違いだと思うのだ。
 色々出来るのは、確かに便利だけども、それを補うために、人はパーティを組むのではないだろうか。
 出来る事を全力でしていればいいのではないか、と。

 あと。

「ティアフェル様の回復魔法は、それだけで、様々な物を癒せますわ~。
 人の回復力に働きかけるまほうなので~、その魔法だけで、毒も~病気も~。
 その魔法一つで、対応できるもの、です~。」

 そう、彼女の回復魔法は、彼女が思っている以上に万能だ。
 傷を塞ぐのも、人の回復能力を使うなら、毒だろうが、病気だろうが、人はもともと回復する力があるから。
 それを増幅するものならば、全て対応できるのだ、後は認識の問題なだけ。だから、その魔法が欲しい。

「はい、(わたくし)の魔法であれば~。
 (わたくし)の魔法は、自分をを聖なる人に置き換えて、神の寵愛を、奇跡を呼び出すもの、ですわ。」

 難しく聞こえるかもしれない、言い方を変えれば、魔法の詠唱により、一時的に自分を神官と同等の魔力に変える。
 そして、神の奇跡を疑似的に発動させているだけと言う。
 魔術師が、回復魔法を使う一般的な方法ですよ、と。

ティアフェル >  なんかセルフでいい方向に捉えている気配がある……奥ゆかしくもない女はちょっと察した。
 この子の人生ハードモードなのかイージーモードなのか心底分からん……。

「あは。真面目だねー。
 ダメだよ、指導してもらう相手をわたしにしといたら……伸びない伸びない」

 お勧めしないと少し肩を竦める。
 先輩風吹かせられる程のキャリアがあるかどうか。
 直向きな彼女はもっともっと上に行けるはずだ。

「ほんまにガン見するなあ……。
 せっかくなのでポーズでもとっとこう……」

 やっぱりノル。
 ちょっと悩まし気に腰に手を当てて上肢を傾けるようにしてそれっぽいポージング。
 ええ、ただただ間抜けなだけだとは思いますが。
 がっつり見られているからには、所在ないので格好つけておこう。ついてないけど。
 データ読みこまれていることには気づいていない。

「仕方ないってか……どうしようもないこと悩んでると。
 まあ、いつか死ぬから無駄に追い込むなよって思うんだなわたしは」

 死を忌避するような技を使う癖に楽天的な死生観。
 とはいえ、今この瞬間に死ぬとも思っていないから軽く云えるのかも知れないが。

「割とわたしの生きる業界、マルチで万能型が多くってね……
 わたしなりにやってるだけじゃ、なんだか落ちこぼれ、みたいに感じることもあるのよ。
 ヒーラーと神官って混同されがちだし、この街でも『え?違うの?』って反応多くって」

 彼女のように別種の職業だと認識してもらえていれば助かるのだが。
 同じ業種だから違いが分かってもらえている、というのもあるだろう。
 他から見れば同じに見えるらしい、と分かって少し悩ましい。
 けれども。

「……うん……っふふ。そうね。
 リーナちゃんってばさすが、良く分かってる。
 なんだか……そうやっていじけがちな時に『こうこうこうだから、そんなことないよ』って云ってくれるところ、ラファルちゃんと一緒だね。
 ありがとう。いじける訳じゃなくって、バカに一芸あれば立派だろ!って胸張っとくわ」

 真っ直ぐちゃんと筋道を立てて能力について評価してくれる。
 根源的な部分を理解できているからこその言葉でもあって。
 思慮深さにも感嘆しつつ、嬉し気に大きく肯いてそうだね、と明るく笑った。

「なるほどー。じゃあ、やっぱりわたしが覚えるのは難しい部分が大きいだろうけど。
 いろいろと参考にはさせてもらえそうだ。知ってて損はない。
 ――ほいじゃ、勉強会だね。今夜は寝かさないぞー」

 とても真面目な意味で寝れない。
 と云っても誇大表現みたいなもんである程度、交換し合ったらおやすみなさいするんだろうけど。
 とにかく――寒いし服破けてっし、この状況どうにかしてからだなと笑って。
 そもそもここは女二人長居する場所でもないって天の声も聞こえてたことだし、ともあれ場所を変えますかと、歩き出そうか。
 着替えて落ち着いたら温かいお茶でも飲みながら深夜のお喋りみたいな勉強会をしようと――

リーナ > 「ふふふー。大丈夫ですわ~。
 誰だから~と言うのは違うのですから~何を学ぶのか~ですから~。」

 にっこりと笑って、お話をする。
 彼女が、自分で気が付いていないだけの事もだってあるし、それ以外の何かを知る機会もあろう。
 それに、先に生きている、それだけで、リーナよりも経験は有るのだ、全てに於いて。
 学ぶというのは、そう簡単な物では無い、何を学ぶかだって、あるのだから。

「あらぁ❤」

 そんなセクシーな、いけませんわ、いけませんわ、とか言いつつ。
 凄く、凄く、喜んでいる。
 はい、もう、手を出す三秒前かもしれません。

「判りますわ~。
 多分、考え方は違うのかもしれませんが~。」

 楽天的に考えているわけではないが、言っていることは同じだと理解できる。
 ヒーラーとしては、正しく無いのかもしれない。
 ただ、生きる事を諦めてるという訳でもないのはわかるのである。

「冒険者は、必要に応じて……と言うのは聞いたことがありますわ。
 それはそれで仕方が無いのかもしれませんが。
 ティアフェル様はそれで、落ちこぼれ、という訳ではないと思います。

 全く違う物を同一視するような人の言う事は、聞かない方が良いと思いますわ~。」

 治療師と、神官と、何故同一出来るのか良くわからない。
 それは、リーナが知っているから、と言う事なのかもしれないが、冒険者こそ、知っていなければならないのではないだろうか。
 ことんと、首をかしげて、知らない冒険者と言う物に思いを馳せる。
 今度母に聞いてみるのもいいやもしれない。

「血筋、なのかもしれませんわね。

 ―――でも、ティアフェル様は、もにょもにょ(ばか)、ではありませんわ。」

 トゥルネソルの血筋。
 母親の商人のリスを筆頭に、叔母の竜胆も魔術師、異端児的な野生児のラファル。
 それでも、三人とも、理屈を優先する、その気質が、娘達にも受け継がれやすいのかもしれない。
 そして、自分で自分を卑下するのも、あまり宜しくありませんわ、と追加。

「うふふ、覚悟してくださいまし~
 お勉強と言うなら、ティアフェル様が覚えるまで、お付き合いいたしますから~♪」

 お勉強大好きリーナちゃん。
 一緒にお勉強と言う事で火が付いたか。
 ティアフェルと一緒に、歩き始めた。
 丁度良いカフェテラスとか、勉強の出来そうな宿とか。
 
 後、今度、プレゼントしないといけない気がした―――。
 そんな、一夜だった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からティアフェルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からリーナさんが去りました。