2024/11/16 のログ
サウロ > (暫くすれば雨脚も弱まってきて、小さく息を吐けば歩き出し、そのまま夜闇の中へと姿を消して──。)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からサウロさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にオウルさんが現れました。
オウル > さて昼に引き続き夜も冒険者ギルドの仕事である。
【ギルド】の仕事より後ろめたくもないし気楽で良いのだが、代わりに実入りがとても少なく、こうして夜も働かなくてはならない。

いつも賑やかな貧民地区は今宵もにぎやかである。
喧騒を耳にしながら賑やかな輪に入れない己の境遇を恨みつつ、仕事である平民地区と貧民地区の境界に当たる路地を歩く。

何も知らずに入り込んできた者、度胸試しと悪ふざけで入り込む者、あとは逆に貧民地区から出ようとしている犯罪者、等々を追い出したり、案内したり、通報したり、というのが今夜の……というよりも何時もの仕事で、代わりの人間が来るまでこうして歩いたり、路地の壁に寄りかかったりして時間をつぶすのだった。

まあ、なんだ、あれだ、暇である。
基本的に何事も起きない、起きるとしても手に余るような事ばかり、なので何かあればダッシュで冒険者ギルドに行けばいいし、なかったら暇と戦うしかないのだ。

「くあぁ……ねむ………。」

左目を隠す眼帯下に指を突っ込んで目をこすりつつ。
暇のあまりに来訪する睡魔に負けそうになっている。

何事もないことはよいことだ。
でも暇なのは大変つらい。

交代要員が来るまでまだ少しある。
だから少しだけ仮眠を……。

歩みを止めて壁に寄り掛かると瞼を閉じる。
少しだけ、少しだけと呟きながら夢の中へと

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からオウルさんが去りました。