2024/11/15 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にサウロさんが現れました。
サウロ > (冬の気配を遠からず感じる冷たい風が一層冷えて感じる雨の夜。
 さあさあと静かに降る小雨程度ではあるものの、当たり続ければ寒さも感じてくる。
 金糸の髪に雨粒を付けてしっとりと湿らせ、形のいい唇からは白い息を吐く。
 目的がないわけではない。ここ最近貧民地区で魔物が出ているという証言があった。
 とくにここは警邏の兵もきちんと仕事をしているとは言い難い区域。
 冒険者ギルドへの報告もあり、自由騎士として調査をしている最中。
 それもそろそろ切り上げようと思える程度には、少しずつ雨脚が強まってきている気配がして。)

「……流石に少し冷えるな。もう冬か」

(北の方はとっくに雪がちらついてると聞くが、こういう時は温かい場所に行きたくなる。
 浮かぶのは異国情緒のある温泉に浸かれる旅籠だが、あそこは如何せんよくない縁ばかり繋がる。
 ここ最近の、もう一つの姿で得た快感を少しでも忘れようと任務に没頭する日々を過ごしているが。
 ――暗がりの中で、少し雨宿りをしようと立ち寄った軒先で、軽く髪を振り、衣服についた水滴を払って落とす。)