2024/10/09 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にアストラさんが現れました。
アストラ > 娼婦さながらの露出の多い蒼いローブを着た若い女。
ほぼ丸出しに近しい豊かな胸を揺らし、細い腰から大きな臀部にかけて体のラインを強調させながら、しなやかな長い脚を深いスリットから覗かせて高いヒールを鳴らして歩く。
長い波打った薄青の銀髪を靡かせて、魔女の帽子のようなつばのひろい帽子をかぶり、肌を飾る装飾品は魔術関係だが高級品めいた宝石が散りばめられている。
稼ぎが良い、美貌を持った娼婦────のような冒険者。

「……顔を出さない期間があれば、飛びつく馬鹿も増えていると思ったのだけれど」

いかにも襲ってくださいと言わんばかりにわかりやすく貧民地区を練り歩いているのは、依頼だからだ。
娼婦や金品を狙った悪質なならず者をとっ捕まえて欲しいという依頼。報酬も中々に良かったから即引き受けた。
もっと娼婦らしい恰好をすべきだったかしら、と頬に手を当てながらそう独り言ちて、歩を進めていく。

「久しぶりに戻ってきたのだから、少しは遊びたいわねえ」

女を慰み者にする無法者の集団でも、持つモノを持ってれば自分としては全然構わない。
もっと奥の方まで行ってみてもいいかもしれないと、足取りは相変わらず軽やかで、迷いはなかった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にシアンさんが現れました。
シアン > 一つ歩む、度、度、柔らかく弾む肉付き、一つ歩む、度、度、美しく揺れる銀髪、目線を流すだけでも溜息さえ溢れそうな美貌と何をとっても人目を引く女にあちらこちらから視線が集まる。
平民地区でさえ、治安が良い、等とは場所によっては言えぬが此処は殊更。
襤褸の幌の下で怪しい品物を売る商人? から、民家の剥げた外壁に凭れる酔っ払いに、
煙草の煙にしては色鮮やか過ぎる煙を上げる細巻きを口にしている全身入墨の若人達……
良く言っても、荒々しい、悪く言うならどれほどでも言えそうな町並や男達女達の、幾人かが、
『おいアレ攫ってマワそうぜ』等と中にはそんな台詞まで口にしつつも腰を上げた時だ。

「あれ? アストラちゃん」

ずい、と、その輩より前に出て、なんなら大きな掌で突き飛ばして、横合いの路地から出てきては声を掛ける奴がいる。
……文句の一つ、罵倒の一つがそれでも出ないのは、それがまた、厳つさなら余程の所為だろう。
身丈はとまれ体格ときたら衣類の上からでもわかるほどに筋肉が絞り上げられた分厚さ、に加え、
猛禽類を思わせる金色の瞳孔とそれをより引き立てるような目元の赤化粧の男だ。
下手に絡んだら何されるかわからん。と、周りには引かれるぐらいの強面。
おまけに顔には幾つか切創の生傷が刻まれていて強面加減が倍でドン。

へにゃ。と、その面の強さを盛大に崩した締りの悪い笑みを浮かべながら、緩ぅく、右手を挨拶に上げる。

「久しぶりぃ! いやぁー。いつぶりかねぇ。見た瞬間早足になっちまったわー」

風呂入ったし飯行こ。あすこの焼き鳥屋この時間やってたっけな……
と、足を運んだ貧民地区にて偶然見かけた姿に一も二もなく声を掛けたという訳。

アストラ > 歩く都度に多方向から視線を多く感じる。
そろそろ引っ掛かってくれる頃かしらと髪を払う仕草をした矢先に幾人かが腰を上げたタイミングで名前を呼ばれて声を掛けられれば、見返り美人さながら肩越しにゆっくりと振り返り金の瞳を瞬かせる。
同じ金でも猛禽を思わせる彼の眼差しと、他者を魅了する輝きのある金貨のような女の眼差しが交わって少し。
厚みのある唇が弧を描いて、体の隅々までよぉく知った仲である男へと笑みが向けられる。

「まぁ、シアン。久しぶり。元気にしていたかしら?」

互いの名を呼び合って気さくに会話を交わす様子に、美人局かよ、と内心で吐き捨てる輩もいたかもしれない。
目を眇めて真顔になるだけで他人を射殺せそうな強面の顔に締まりのない笑みを浮かべているのはその大柄で屈強な体躯とのギャップで可愛らしいもの。
一応依頼中ではあるのだが、わざわざ自分を囮にしていたのは攫ってマワされるのを愉しんでからでいいか、なんて普通の女の感性では考えないようなことを考えていただけで、見知らぬ他人よりは当然よく知った最高のカラダを持ってる男の方がいいに決まっている。
ご機嫌な様子で久々に会うシアンの元へと近づいていけば、適切な男女の距離も関係なしに腕を伸ばして太い首に回し、柔らかくも弾力のある胸をむにゅり♡と押し付けて妖艶に微笑み。

「少し見ない間に男っぷりが増したわねぇ。再会の熱烈な“ハグ”が欲しいのだけれど、この後は空いているかしら?」

滑らかな白い肌を示しながら、繊手と細い指先ですりすりと生傷の堪えない強面の頬を撫でて、首を傾けて。

シアン > 歩みを止めて踵をちょいと返して振り返る、だけでも、口角が上がる男共は目いっぱい。
例外ならぬ例内になってしまっているこの強面もそろそろ鼻の下まで伸び、そうになり、

「……。待った。うん。よし。ようし。うん。悪い。だらしない面になり過ぎだわ俺」

口元、頬に眉間にを分厚い爪やら硬い指先やらでぐにぐにと揉み解して多少正して笑む。

「ほんとな。ああ、相変わらずでやってるよ。アストラちゃんはー……
 相変わらずどころか美人っぷりにゃますます磨きが掛かってんなぁ?
 見惚れ過ぎちまうぜ。んははは」

つい視線が下へと行き過ぎそうになるのも眼筋に活を入れて、眩しいぐらいに艶めかしい金の瞳へ。そちらにいったらいったでまた口端が緩み過ぎるので、まじ美人過ぎぃ、などと口元に左手をやったまま照れ臭そうに挨拶の右手がやや急いで右に左にゆらゆらゆら。
只、向かう道すがらや周りに一瞥だけくれて、内心どころか実際に口にも負け惜しみな輩共には普通に可笑しく軽く噴き出しつつの。

「お、っと。おう。邪魔……しちゃったかと思ったけど。いや。邪魔ではあったな、悪かった。
 でもそうさな。アストラちゃんがよけりゃ、喜んで、さ」

ひょっとしたらなにがしかの依頼中だったか、とは、思い至った様子。
ごめんと軽く謝罪しながらも目前、を通り過ぎて胸元迄やってきてくれる肢体に両手を広げる。
絡む腕も体躯も迎え入れれば、ぐにり、と、むにゅりと撓む乳房をもう少しばかり平らにする程、
彼女の背へと両腕をぐるり回して捕まえるみたく強めの……前にしたよりは“軽め”のハグをして。
胸板の分厚さも張りも、腹筋の割れも彫りも、衣類同士が合間に挟んでも解るハグが、ぎゅうぅぅ、と。

細く滑らかな手指が頬と傷とを擦れば、擽ったくって、喉も肩もついでに抱いた彼女も少し揺らして笑う。

「ゆっくり出来るとこ行こうか。そこで、ゆーっくり。おもいっきり、ハグしまくろーぜ?」

周りで羨望やら悪態やら付いてる者達に自慢げな気持ちがない、といえば、まあ嘘。
周りに配慮もせぬままそれらしい事を宣い、視線をどこか違う方へと向ける。

アストラ > 「いいのよ、邪魔だなんて思ってないわ。急ぎというものでもないし、それより優先すべきことが出来ただけだもの♡」

仕事中でも依頼中でもよっぽどでなければ自由に振る舞うのがアストラ流。
美人だと褒められて喜ばない女はいないというもの。社交辞令やお世辞だとしても嬉しそうに笑顔を向けて好意として受け止めれば幸せな気持ちになれるのだから損はない。
大きく腕を広げる様は猛禽類が翼を広げているかのようで勇ましく、その膂力に見合うだけのハグが細い身を包んで乳房すら撓ませるほどの強くて軽いハグ。
硬く男らしい筋肉の筋が食い込むほどのそれは普通の女性にしたら悲鳴を上げそうなものだが、浮かぶのは恍惚の表情で、胸に、なだらかな腹部に、感じる厚みと硬さに、うっとりとした蕩けるような甘い吐息を零して、彼の肌に吹きかける。

「ふふっ…、…ええ、喜んで。久々だからと言って、力加減を間違えないで頂戴ね?」

それがどちらの意味なのかは、後でわかることだが。
すっかり周囲の視線など気にせず、金の瞳には彼のことしか映っていない。顎先にちゅ、と再会を喜ぶ唇をつけたら、貧民地区の中にある歓楽街方面へと誘って共にその場を後にするだろう────。

アストラ > 【移動します】
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