2024/09/16 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にオウルさんが現れました。
■オウル > ――…雨宿り、貧民地区、廃屋の軒下。
本当なら廃屋の中へ入り込めばいいのだが、それはできない。
何故ならば少年は【仕事中】で『仕事中』だった。
平民地区と貧民地区の境界に当たる場所。
こんな雨の日だからこそ、視界の悪さと人の出の少なさを利用して興味本位で貧民地区に入り込む者達がいる。
それの首根っこをつかんで、あるいは制圧して、平民地区に送り返すのが冒険者ギルドから依頼された『仕事』、で親御さんの地位が高そうな奴らは【飴玉】をご馳走して丁寧に追い返す。
どっちにしてもお得しかない仕事なのだ。
ただし晴れていれば、だ。
残念ながら廃屋の軒下から見上げる空は分厚い雨雲に覆われ、鬱陶しいくらいに雨が降っている。
眼帯下の瞳と右目を細めて恨めし気に夜空を見上げて、ため息を大げさなほど大きく「は~~~~~。」と吐き出した。
夕暮れまで仕事は続く。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からオウルさんが去りました。