2024/09/12 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にエウヘニアさんが現れました。
エウヘニア > 街灯の灯すら落ちた遅い夜。ただでさえ暗い道を、採取鞄を抱えて迷いもせずに歩いていた。
自分の工房への近道なのは確かだけれど──こんな時間に足を踏み入れる路地ではないことは理解しているから、ランタンのような手持ちの灯りはともさずに、自作の暗視薬を服用中。
夜の森を歩くときや、洞窟。夜間の採取用に作ったそれが街の中でも使い道があるものなんだなあ、とか暢気なことを考えながら。

実際、こういう月明かりの弱い夜に採取する薬草を取りに出かけていたから、この時間。
多少土と水の匂いが濃いのはその所為だ。

「んむむ、さすがにこの時間だと、お風呂キャンセル…?いやでもお風呂は、入りたいなー…」

さすがにそこは、譲っちゃダメな気がする。でもちょっと疲れた、なんて感情と理性の合間を彷徨っているが、足取りは確かだった。

エウヘニア > それなりに歩きなれた場所。人の気配を避けて、暗い路地を進んでいると、暗視のおかげか、野良猫なんかが奔ってゆくのを視界の端でとらえたり。今は自分もそんな猫の仲間みたいな気分なのに小さく笑みを浮かべて。
自宅兼工房まではあと少し。
一番最初にするのは薬草の保存、そのあとはお風呂に着替えに…とすることを順繰りに思い浮かべて。
ゆっくり湯船につかりたいところだけれど、この時間からお湯を沸かすのは億劫だし。精々焼き湯で体を拭うくらいになるだろう。それだってちょっとめんどくささを感じているのを追い払いつつ。

エウヘニア > 少し重たい採取鞄を抱えなおすと、路地の向こうへと姿を消した。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からエウヘニアさんが去りました。