2024/09/04 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にシグルズさんが現れました。
シグルズ > 青年は裸の上半身にびっしりと汗を張り付かせて、酒場の裏にある裏路地から、やや広い通りへ姿を表した。
昼時でも薄暗い路地のせいで目を凝らさないと見えないが、路地の角から白く柔らかい丸みを帯びたものがはみ出て、ビクビクと痙攣している。
女の尻だ。
柔らかそうな肉が震えるたび、びゅく♪と体内へ大量に詰め込まれたらしい白濁汁が弧を描いて噴き出す。

「思ったよりあっさりヘバってくれちゃって、こっちは欲求不満だってーの、たく」

通りが少し広いだけで風通しがよく、火照った身体に心地よい。
放置しておいて大丈夫だろうかと、最後にもう1度後ろを振り返った。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にドリィさんが現れました。
ドリィ > 男が振り返るより少々前、だろうか。
貧民街の路地裏、密集した屋根をショートカットルートとして頻用する女は、
通りへと抜ける着地地点を定めるべく、狭い路の片隅に目を留め、

「ぁーー…」

遭遇してしまった、とばかりの呻き声を出す。

突き出された丸尻は、失神しへたり込んだ女であろうは直ぐに知れた。
路を色濃く濡らす情交の痕跡といい、滑稽な玩具めいて未だ噴き零れる白濁だって
状況は一目瞭然、女とてそうそう近寄りたいものではないのだが。

「こぉゆうの見ちゃうとぉー……」

かつて女が属していた大歓楽街でも無かった訳じゃなかった。
未だ暮らしの術を覚えぬ店の若い子が、悪漢に拐かされて路に棄てられる姿。
それだけならまだマシだ。その後に不埒な輩が群がり盛大な輪姦会場になるなんて事も、無きにしも非ず。
浮浪者の多いこの界隈では時間の問題だろうも知れた。
それは流石に目覚めが悪過ぎる故に。───溜息ヒトツ。

と、 すん。女は屋根から舞い降りる。
美脚に備えたしなやかな筋力でもって、堅い地面すら女の従僕とするかの如くに柔く着地したら。
剥き上がった丸尻の主にしゃがみ込んで声を掛ける。

「もぉー、 だぁいじょうぶー…?」

シグルズ > 外見からしてただの人間ではない。
が、膂力以外の戦闘技能はからっきしな青年である。
気配を殺して屋根を歩く音に気づくはずもなく――せめて、もう少し路地の奥に移してやろうと雀の涙ばかりの温情をかけるつもりで歩きかけたところへ、音もなく視界に黒い影が舞い降りてきた。

「――…へ?」

思わず口から出た素っ頓狂な声。
しかしすぐに我を取り戻したのは、舞い降りてきた影の稜線があまりに牝として魅力的だったから。
脚も腕も細くしなやかなのに、肌に張り付くタイプの衣装は盛り上がりも食い込みもナマイキが過ぎる。
魔術なしでは足音を消す方法を知らぬ青年は、ごく普通に女の背後に近づいて。

「それヤッたのオレだけど、命に別状はないと思うしダイジョーブだと思うよ。
 なんかあったら、店のマスターが来てくれるかもだし。
 昨日の夜にこの店で知り合って意気投合してから、この時間までずっとヤりまくってたら、ヘバちゃってさぁ」

突っ伏している女性は喜悦で顔を完全に蕩けさせたメス顔で、口からはうめき声のようなものしか発していない。
女性が飛び降りる前に気づいたかは定かではないが、狭い裏路地には濃密な交尾の淫臭が充満していた。
半ば千切れるように乱れた女の衣服や、全身に飛び散ったどちらのものと判別つかない体液は、本能を剥き出しにした荒々しいセックスの名残り。

「セックスには自信あるって聞いたから、丸一日ヤりまくるつもりで声かけたのに。
 オレからしたら欲求不満しか溜まってなくてさァ」

青年の身体からも、女と一晩中身体を重ねた牡の臭いが漂っている。
最初から目を惹かれていたドリィの尻に手を伸ばし、長い指でボディスーツごと尻肉をぐにぃ♪と掴んだ。

ドリィ > 「ぁー…クソオトコに捕まっちゃったかぁ。キモチヨカッタねぇ、よぉちよーち…」

場に立ち籠める饐えた精臭に辟易としつつ。
ハァイまずはお尻隠しましょうねぇ…なぁんて子供かペットを扱うよな風情に話し掛けるものの
相手に意識があるかどうかも甚だ怪しい。
未だ天国にトリップ真っ最中なのだから余程ヨカッたのだろうとは察する。気楽なものだ。

取り敢えずしゃがみがてらに携帯していた媚毒にも効く気付けのハーブを
女の唾液垂れ流しの口中に雑に押し込み噛ませたところで、近付いてくる男の足音に顔を向け。

一瞥、そして察した。───あ。これか、クソオトコ。
確かにセックス上手そうな顔してるわ、なんてのは客観的意見だけれども。
屈み腰から立ち上がれば、膨らみを存分に張らせた乳肉は優美に撓むだろう。
女は形良い眉を動かし。

「ダイジョウブってのはぁー… この子が言ったの?
 チンポガツガツ突っ込んでぇー…アンアンイカせてー……はぁいオシマイって?」

口元は甘ったるく傾ぐし、語調の蜜もそのまま。
男の言葉を弛めた笑みにウンウンと頷き聞くけども。
己が豊満な且つぱつぱつボディスーツに納まった尻肉に掌が伸びるにつけ、
容赦なく、引っ叩けるものなら───べちん!!掌に掌を食らわし。

「次の尻に手ェだす前にー、───…使ったケツくらい片付けろや。」

ブチ切れた。指差す、先。

「宿アッチ。ハイ。連れてく。」

シグルズ > 揉んだ。確かに揉んだ気がしたのだ。
身体を攀じればピチピチと音がしそうなほど、豊満にボディスーツを張り詰めた熟れ尻を。
だが、そう錯覚した次の瞬間に手に走ったのは鋭い痛みだった。

「痛っでぇッ!?」

素の反応を曝け出して、伸びていた手を咄嗟に引っ込める。
平手の鋭い振りに併せて乳尻とも重そうに弾んだ様子を眼福として見納めるあたり、タダでは転んでいない。
柔和な顔つきからは想像もつかないドスの利いた口調で叱られて、ようやく視線がドリィから剥がれた。

「――ふんふん。つまり、そういうことか」

地面に這いつくばったままの女を、周囲に散らばった女の荷物と一緒に姫抱きに抱えあげる。
掛け声ひとつなく、まるで赤子を持ち上げるような気軽さで。
抱えてからニッカリと笑みを浮かべ。

「案内してくれんだろ?
 使った尻を片付けたら、次の尻に手を出していいってことはさ」

歩き出す途中、彼女の真横で止まり、ぐいと頭を耳傍に近づけて。

「この女を見りゃ分かると思うけど、オレ、結構スゴいよ。
 それにアンタのどエロい身体を見ただけで、もうバッキバキ♡
 もしいくつか宿を知ってるなら、できるだけ広くてベッドが頑丈なトコがいいな」

避けられなければ、長い舌の先でちろぉ♪と女の耳を擽ってから、頭の位置を戻す。
案内してくれとばかりに、顎で路地裏の先を促した。

ドリィ > 相手の痛がる声に、澄まし顔の女は、少しばかりの溜飲が下がる。
女に対する相手の態度が腹に据えかねたのもあるが、
爽やかな午後を台無しにされた腹いせも多分にあったので、そりゃあもう思いきり叩いたのだ。
痛がってくれないと甲斐が無いというもので。

態とらしく男を叩いた方のヒリヒリとする掌を振り揺らし乍ら、
何やら納得した風情の相手を眺め遣る。

双角が目を惹く人外種、暗色の膚に飾られた銀彩金彩。
精力にあふれていそうな頑健な肉体。魅力に陥落すべき要素は幾つも見受けられる。

加えて、悪びれず明るい笑顔は、そりゃあもう可愛らしいものだ。
そっかぁー、コレにオチちゃったかぁー……等と軽々姫抱きにされる女を思わず見遣ってしまうわけで。

そんな最中に、ずいっと吐息が吹き掛からんばかりの耳傍に近寄りくる男の、
馴れ馴れしくも懲りない言い草に、───ぺ、しんっ。今度はその額を掌裏で無慈悲に払う。
勿論、笑顔も笑顔。極上の笑顔でだ。

「ハイ。ヤッた女の前で次の女口説かない♡
 そぉーゆーマナー違反はぁー… 減点1万点ー。」

耳にもし舌先が触れようものなら今度は裏拳が飛んだだろうが──避けてくれると有難い。
勿論、案内する気はある。故に、次手がくる前に女はさっさと歩き出さんとするだろう。
まるで子供に言い諭すよな甘い声を辛辣に投げつつに。

「寝言を宣うのはぁー、お片付けをちゃぁんとしてから、ですよぉー」

シグルズ > 「あ痛っ」

せっかく叱られた通りに抱き潰した女を抱えたのに、また額を叩かれた。
通常の人間よりは相当頑丈なはずの身体だが、刺激で反射的に出てしまう言葉は止められない。
だがしかし、極上のなかにも艶の漂う笑顔だ。
こういう女がぐずぐずに蕩けて啼くときの顔は格別だと、経験が語っている。
その期待だけでスキニーなパンツの股間は急激に膨張していた。
――しかし立て続けに叩かれているので、それを軽々と口にしないぐらいのオツムは青年にもあった。

「うええ。減点なのかよそれ、きっちり覚えとくわ。
 んーでも、減点1万点も失格にはなってねーなら、セックスが10万点なら差し引き9万点だよな?」

人間のマナーというやつは未だに分からないことだらけだが、学べることは面白い。
なのでまったくめげた様子はなく。

口を開いて舌を伸ばしかけたところで、動作がぴたりと止まる。
獣ならば備えた本能のようなもの。
それをするのは不味い、と語りかけた本能に従い、鼻を鳴らしてドリィの匂いを確かめる動作でごまかした。

「ハーイ。
 あっ、そうそう、オレはシグルズって言うんだけどさ――」

そうしてドリィのよく弾む尻を目で追いかけながら、案内される宿のほうへ向かっていく。

シグルズ > 【移動】
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からシグルズさんが去りました。
ドリィ > 宿に到着したとて、無事に別れられるだろうか。否、無理だろう。
先に歩きながら、どう考えても失敗したかなァー… なんて思うのだ。
とはいえ捨て置けなかったのも事実であるし、等と若干に悶々と女は先に歩くのである。

「減点も減点、後ろからざっくざくに刺されちゃえってー…カンジ?
 あと、セックスするってあたしまだ言ってないんですけどぉー」
 
そして捨て置けないのは何となく、───実は、この青年の方だったりもする。
クソオトコっぷりを発揮してくれたものの、この素直さ、矯正の余地はあるのだろうし。
コレを機に教え込むのも悪くないだろう、なんてのは内心のこと。

はてさて、どうなることやら。舞台は路地裏、宿へと続き──

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からドリィさんが去りました。