2024/08/31 のログ
■ヴァン > 少女から金銭を受け取るつもりはなかったが、対価として渡してきたものを受け取らないのも失礼だ。
折角得たきれいな金は無駄にはするまい。
「……あんまり、投げやりになるなよ?
信用できる相手がいるならそれでいい。――あぁ。彼等の予定が詰まっていたら、神殿図書館に来るといい」
にやりと笑ってみせる。――この男、まだ少女に対して名乗っていない。
特徴的な外見をしているから、少女がその気になればすぐにわかるだろう。
笑っていたが、酒で流し込む姿をみると眉を顰める。
「飴を舐めるように時間をかけて使うようにと以前言った筈だ。……とはいえ、俺は使ったことがないから受け売りだが。
そんな使い方をして、身体に影響はでないのか?」
少女がこれまで同じように錠剤を摂取して何も問題がないのならば、余計なお世話といったところだ。
ただ、錠剤の過剰摂取が少女によい影響を与えるとは、男には思えなかった。
■イェフィム > (正直受け取らないと選択するなら、
少女自身も錠剤を受け取らない選択をするだけだろう。
男がその後どうこうするかは問題ではないのだ)
「…別に、呪いとはかれこれ10年以上の付き合いなんだ。
投げやりになんて別になってねぇよ…って、神殿?アンタまさか…。」
(世も末だな…、と、男のことを見て肩を下げる。
聖騎士の自分がこの体たらくなのでどうこう言う権利は無いかもしれないが、
カリ、と口の中で錠剤を砕きながら飲み下して)
「一応この使い方でも効果は出たと思うケドな…、
まぁちょっと、今はな…。」
(ぐ、と抑えた下腹部の熱が収まる様にさする。
それでも少女、一応最初は普通に使っていたのだろうが、
それが既に普通の使い方では効果が出なくなってきているのだろう。
それだけに呪いの効力は強いものなのだ)
■ヴァン > 「言わなかったっけか……? 今は出向中の身だが、所属は神殿騎士団だ。
君と同じ聖騎士だよ」
聖印を見せる。多少なりとも紋章の知識があるか主教に詳しければ、男の言葉が真実だと伝わるだろう。
神殿騎士団の聖騎士は隊長のようなもの。騎士団でも上の立場――ということになる。確かに世も末だ。
効果は出た、というのならば口を出すことでもないかと座り直す。
腹部をさするようにしている少女を横目に顎に手をやったが、おもむろに口を開いた。
「……やっぱり、大丈夫なようには見えんな」
拳を握った状態から親指、人差し指、中指の順で広げながら言葉を紡ぐ。
「1つ、スタウトを飲み終わって用事も済んだから俺は真っ直ぐ帰る。
2つ、ここに君を置いて周囲の連中の慰み者になるのを見るのも忍びないので馬車で君の家まで送る。
3つ、君が落ち着くまでここの上で休む。どれがいい?」
この酒場の二階には個室がある。酒を飲む机や椅子の他にも、酔い覚ましに休むという建前でベッドもある。
男の顔から先程までの笑いが消えている。少女の体調を案じている一方、意思を尊重するつもりのようだ。
■イェフィム > 「言われた記憶がねぇな……。
はぁ、どこもかしこも腐ってるとは思っていたけど…。」
(こういうものを手にしている者もいるのかと錠剤を胸に仕舞いながら呟く。
自分は所詮ルクス家に雇われている一聖騎士。
世も末というのは相手のことを言っているのか、自分のことを言っているのか。
ぐい、とグラスを煽って会計を済ませると無理やり立ち上がった)
「………。」
(男が指を広げながら言う言葉。
く、と口の端を持ち上げて)
「俺にとっちゃどれも一緒だ。」
(家に帰れば義両親の目の前で、
この場に残れば遠見の術の上で、
結果として男に抱かれるのには変わらない。
笑みが消えている男の視線に一瞬口を閉じ)
「っは……ァ…。」
(歩き出そうとした脚がもつれ、
ガタン、と近場のテーブルにぶつかってしゃがみこむ)
■ヴァン > 「今はただの図書館司書のオジサンさ。
いろいろと副業もやってるが、まぁ気にしないでくれ……っと、またな」
立ち上がるのなら帰るのだろう。獲物を狙うような男たちがいる場所から少女を送りだせれば上出来といえた。
どれも一緒だという言葉には怪訝そうに首を傾げる。まさか義両親の目に届く所とまでは想像もしていない。
歩き出した途端に脚をもつれさせたので立ち上がる。
「おいおい……酔いが回ったか?」
屈みこみ、少女に肩を貸すと立ち上がる。脇の間に頭を入れ運ぶのは、怪我人に対するものに近い。
少女より身長はやや低い男だが、安定した動きで鞄を掴み、屋外へと運んでいく。
指を銜えピッと口笛を吹くと、ややあってから一頭だての小型の馬車が近づいてきた。
「どこに行く……君の家か、休める場所か、俺が住んでる所か。手ぇ出すなってんならその通りにするぜ」
馬車に少女を押し込め、己は隣に座る。前回助ける代価を得ようとしていたのが嘘のようだ。
■イェフィム > 「………。」
(ジトリ、と半眼になった金色が男を見つめる。
ただの、というあたりが強烈に引っかかったらしい。
けれども、それよりも、である。
どうやら足に来るほどに紋様の効力は強くなっているらしい。
少女に手を伸ばそうとする他の客より早く、
男の手が少女に伸びて身体を支えていけば、
チッ、とあからさまな舌打ちがあたりから聞こえたことだろう)
「………ッはぁ、ン……。」
(男の耳にも聞こえただろう、
情欲に濡れた少女の声が。
ふらふらとしたあしどりのまま馬車に乗せられ、
ぐったりとしたままぼんやりと)
「……好きに、しろ…。」
(手を出すなとは言わない。
それが全てだろう)
■ヴァン > 男は酒場内を睥睨する。目の前で話している少女に無礼を働こうとする者を見過ごすほど愚かではない。
馬車に乗せるまでの間、少女の吐息が艶めいていくのが感じ取れた。
好きにしろ、という言葉をどう受け取るべきか考えている間に、馬車の扉が閉められた。
「……? 随分と君にご執心の奴がいるようだな」
酒場から感じていた“見られている感覚”が消えた。
馬車内は厚手のカーテンの他に小型の結界が張られており、物理・魔法両面で覗き魔をシャットアウトしている。
御者に富裕地区の宿までと行き先を告げる。
「狼にそんな言葉は禁物だぜ……?」
少女の頭を撫でながら、身体を寄せてうなじへと唇を落とす。リップ音をたてて吸い、その痕を消すように舌先で舐める。
もう片方の手は脇腹や脚を服の上からゆるゆるとなぞっていく。
■イェフィム > (男の視線一つで忍び寄らんとしていた手が引いていく。
ここでも自分と男とで差がでるのかと、
悔しいんだか情けないんだかよくわからない気持ちになってくる。
ギィ…、と馬車が軋む音と一緒に魔力が遮られる感覚を覚え、
遠くで歯噛みしたであろう義両親に「ざまぁみろ。」と心の中で思った)
「……知らないほうが、いい。」
(どうせ知ったって何もできない。
そう言いたげに、ふう、ふう、と、
荒い息交じりに告げた)
「ぅぁっ…んっ…。」
(サラリと銀髪を撫でられ、
項へと吸い付かれれば赤い痕が残る。
その後を舌先で舐られて、ゾクゾクとした刺激にもじもじと太腿を擦り合わせた)
「ぁ、ん、…はぁ…や…。」
(男の空いている手が服の上から身体のラインをなぞってくる。
それだけで甘く達してしまいそうになるのを、唇を食んで耐えて)
■ヴァン > 「そうもいかん。敵のことは深く知らないとな」
男ははっきりと敵と称した。義両親と男がどんな関係かはわからないが、友好的ではなさそうだ。
あるいは、だからこそ少女に近づき、支援を申し出たのだろう。
「馬車の中を汚す訳にもいかないからな……」
顔を上げ、低い声で少女へと囁く。壁を隔てたすぐ傍にいる御者の存在さえ感じないが、それでも誰かに聞かれたくないのか。
少女の後頭部に添えた手を寄せて唇を奪う。口腔に舌先が忍び込み、歯頚や口蓋を擽るようになぞる。
舌同士をねっとりと絡みつかせ、唾液を啜った。
「……そうだ。いいものを見せてやろう」
鞄から取り出したのは黒い直方体。以前酒場で同じものを見た記憶が蘇るだろうか。
男は直方体に対して何度か操作するような仕草をした後、正面の壁に少女自身の映像が現れた。
目の前にいる男の男性自身に唇で奉仕する様や、屹立したもので貫かれる姿――過去の少女の姿だ。
少女に映像を見せている間も、男の掌は身体をまさぐる。頬、耳朶、肩……時折馬車が跳ねて、指先が少女に強く触れる。
■イェフィム > 「……ははは、敵か…なら、俺も敵だな…。」
(男と自分の義両親が敵同士ならば。
少女と男も敵同士になるだろう。
クスクスと、さも愉快そうに少女は笑った)
「……っふ、く……ン…。」
(男の唇に少女の唇が奪われる。
ちゅ、ちゅく、と、濡れた音が響く中、
舌先が口内に忍び込んできて甘い刺激を与えてくる)
「っは、はぁ…、何……ッ!?」
(男が取り出した黒い直方体。
それが見せたのは過去の自分。
男のものに奉仕して、やがてそれに貫かれて喘いだ過去の自分。
その様に金色の瞳が見開かれ、やがて赤く染まった顔は背けられる)
「や、やぁっ、やめ…ひぅっ…ッ。」
(それでもそれが良いのだと。
甘い刺激と目の前に移る映像。
その都度、少女の身体は馬車を跳ねさせながら強く揺らぐ)
■ヴァン > 「敵の敵は味方……だろ?」
親との関係が良好ならば少女の言う通りだろう。少女の弱みを握り、親との交渉材料にすることができる。
だが実際は違う。少女と親の間に信頼関係はないだろう。ましてや愛情など。
「ん……っ、…………ふ……」
甘い蜜を味わうように、執拗に少女の唇を貪った。己が昂ってくるのがわかる。
そういえば、と前回は触れる機会のなかった胸へと両手を近づけた。片腕は少女の背後を通り、抱き寄せるように。
大きな掌が少女の乳房を包み込み、やわやわと揉みしだく。
「目ぇそらすなよ。自分の顔……しっかり見てみろ」
耳元で強く、低く告げる。
車内の壁に映る映像は達した後のこと。精と蜜で塗れた男根を少女が舌で拭う姿。
男が吐精し、少女の顔を穢す姿が映されている。少女にとって、己の表情はどうみえるだろう。
妙なことに、画面の端に直方体がある。――どうやら、位置的に男は聖印で撮影したようだ。
■イェフィム > 「………さて。」
(どうだろうな、と、少女は思った。
どうあがこうと、義両親に縛られて逃れられないのは事実。
愛情も信頼も無くても雁字搦めになっているのだ)
「んぅ、……っは、ふ……。」
(ぎゅ、と男の背中に回した手に力を籠める。
胸に触れようとする手があれば、
柔らかい膨らみというより囁かな膨らみというそれがサラシに固められているのがわかるだろう。
それをサラシ越しに揉みしだかれれば、ぴく、ぴく、と身体を震わせて)
「うぁ、や、やだぁ……あんな…ぁぁぁっ…。」
(耳元で低く告げられる声にゾクゾクと背筋が粟立つ。
社内の壁に移る自分の痴態を見せつけられ、
恥ずかしさから金色の瞳に涙を滲ませる)
■ヴァン > サラシを巻いているのは身体を動かす際に邪魔になるからだろうか。
想定とは違った感触だったが、あまり気にせずに指先を滑らせる。
正確に両の先端を探り当て、やや摘まむまでに時間がかかったが、きゅっと抓った。
「にしては……興奮してるな? ここに鏡がないのが残念だ。今、嬉しそうな貌をしているぞ。
今日も沢山撮ってやるよ。……なに、他人には見せないから安心しろ」
言葉で意地悪く苛む。少女の身体の震え、発せられる声色……それらが男の嗜虐趣味を煽る。
胸を覆っていた指が離れて、目尻の涙を拭った。
馬車が速度を落としていく。目的地が近いようだ。
「これから行く宿もこの馬車みたいに覗き対策がされてる。落ち着いて休める場所だ。
……それで。君はまた、さっきみたいに『好きにしろ』って言うのかな」
少女の手が軽く男の股間に触れた。石のように硬くしているが、宿の部屋に入るまで襲い掛かってくることはないだろう。
■イェフィム > 「んひゃっ…。」
(正確に胸の先端を探り当て、
きゅっと抓られる感覚にビクンッ、と少女の背中は反りかえる。
それと同時、抑えきれない甘い声が上がった)
「ひ、ひっ…違……っぁ…!!!
や、嬉しいなんて……っぁう……!!!」
(意地悪い言葉にぽろりと涙があふれる。
それでも自覚はしている、見られて恥ずかしがって、それで感じる性癖だと。
かたんことん…。
やがて落ちてくる馬車の速度に、
とろんと蕩け始めた少女の目はさまよって)
「……っく、う…。
この、やろ……。」
(このまま放置されても苦しいことに変わりはない。
少女は悔し気に唇をかみしめた)
■ヴァン > 悔しそうな表情ににやりと笑ってみせる。
馬車の中で与える快楽は強烈なものではない。醒めさせず、さりとて満ち足りぬよう注意している。
「朝までは、君にとって都合のいい男になろう。紳士のように優しくか、獣のように激しくか。お気に召すままに。
もし気に入ったなら――朝といわず、長い間。決めるのは君だ」
馬車が止まり、扉が開く。男は車内で何事もなかったかのように、馬車から降りやすいよう少女へと手を差し出す。
紳士のように振る舞う姿は滑稽に映るかもしれないが、この男の一面でもあるのだろう。
富裕地区の高級宿の一室で何があったかはまた別の話――。
■イェフィム > (きゅっと唇を食む少女に何を思ったかは男次第。
馬車の中で高ぶらされた身体は、
そのまま放置されては苦しいものになってしまっていたことだろう)
「……っく、う…。
隙にしろって、言った以上、……それを違えることはしないさ…。」
(きゅ、と男の衣服を掴み、涙の浮かんだ瞳で見上げる。
紳士のようにふるまう男にどんな思いを抱いたか、
それは先ほどとは逆に少女次第だろう。
高級宿で何があったかは二人のみぞ知ること―――)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/酒場」からヴァンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/酒場」からイェフィムさんが去りました。