2024/08/21 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にエレイさんが現れました。
■エレイ > ──ある日の夜。
男は人気の少ない夜道を、傍らにいる女性に肩を貸しながらえっちらおっちらと歩いていた。
傍らの女性はだいぶ酒に酔っているようで、殆ど男にぶら下がるようにしながら千鳥足でなんとか歩を進めている。
「……こう激しく酔っ払ってしまってはもつわけもない。とりあえずここに入って休もうず」
ちらりと女性を横目に見遣り、その酔い具合を見て苦笑を漏らす男。
度を越して飲みまくったのか、あるいは極端にアルコールに弱かったのか、それとも何か他の要因か──それはまあさておき。
男は安宿の前で一度足を止めると女性にそう提案し、返事を待たずにその中へと入り込んでいって。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からエレイさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にヴァンさんが現れました。
■ヴァン > 日が暮れた貧民街の路地を銀髪の男はてくてくと歩く。今日も仕事からの帰り道で寄り道だ。
屋台はいい匂いがするものの、正直何を使っているかよくわからない。
ちょっとした広場で篝火の近くに芸人らしき姿がある。何か見世物でも始まるのだろうか。
「この前はいい出会いだったな……」
有力貴族の末娘との逢瀬は実りあるものだった。流石に二匹目の泥鰌はいないだろうが、それでも探すのが人というもの。
何か興味を惹きそうなものがないかと、ゆっくり歩きながら周囲を見て回る。
■ヴァン > ぶらぶらと歩く途中で空腹を感じ、今日は昼を早めにとったことを思い出す。
屋台や酒場に視線を向けるが、眉を顰めてかぶりをふった。
「大人しく家で食べる方がよさそうだな」
腰骨のあたりにさしたナイフの鞘を軽く叩くと、平民地区へと向かっていった。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からヴァンさんが去りました。