2024/08/16 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にオウルさんが現れました。
■オウル > ――…仕事の帰りである。
今日は『ギルド』の仕事を確りと終えて、報酬に試作品の飴玉を貰って、じゃあ報酬それでよくね?と言われた帰り道である。
いや、良くない、すごく良くない、良くないが『ギルド』に逆らえる筈もなくて、小さな皮袋に詰め込まれた『飴玉』を眼帯と裸眼と両の瞳の前でぶらぶらさせながら、平民地区に向けて歩いていた。
「これどう捌く?学院に持ち込んで配る?
それともお貴族様に奥様と春を取り戻せる飴、とか理由をつけて売りつけちゃう?」
どれも、これも、現実的ではない。
眉間にハッキリと皺を寄せて『ギルドハウス』では見せなかった不満な表情をありありと浮かべて、……今日もため息をつく。
本当なら報酬でお酒でも?と思っていたのに。
予定がすべてご覧のあり様である。
ふて寝しようにも引き続き宿も借りれてないし。
……さて、どうしようか。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にアレンシアさんが現れました。
■アレンシア > 「あら、オウルじゃない。なんか不機嫌そうな顔してるけどなんかあったの?」
幼馴染のおねーさん風味で気軽に声をかけるアレンシア。アレンシアも男時代スラム育ちだったので幼馴染という言葉に嘘はない……はず。ちょっと性別が変わってやたら豊満な身体になっているだけで2歳しか違わないので昔から弟分扱いしていたのだ。
男の子としては背が低めな弟分を屈みこんで覗き込むアレンシア。ふわっ。といい香りがするが魔法で香水じみたことをやっているだけである。
■オウル > さて、どうするか?どうしようか?どうしたらいいか?
と、悩みに悩んでいる意識は名前を呼ばれることで現実に引き戻される――…と言えば大げさであるが、ふと我に返る。
顔を上げれば少々見知った顔ではある。
互いに名前を知る程度、もう少し言えば知っている顔は男だった筈だ。
いや紆余曲折?諸々あって現状があるのだから、そんな細かいことを気にしては貧民地区じゃ生きていけないので、あえて、細かいことは尋ねずに、顔を上げて相手をまっすぐと見据えながら両肩を軽くすくめてから疲れた顔で笑う。
「……いやぁ?貧民地区でよくある奴だよ。
依頼人がケチで、ケチが報酬にまで発揮されてって奴。」
『ギルド』を前面にだすとややこしくなるので、単語を置き換えて愚痴をこぼす、おねーさん風味のお兄さんだった2歳上の相手に。
■アレンシア > 「あーそういう……よし!かわいい弟分を慰めるためにおねーさんがなんか奢ってあげよう!!何食べたい?」
弟分のほうはそうでもない模様だが姉貴分のほうはやたら距離が近いようで。前はそうでもなかったのだが女になってからお人よしスキルに磨きがかかった模様。
逃げられなければ弟分をはっぎゅりと抱きしめて頑張ってえらい!とか褒めてあげようとするのだ。照れくさいとは思われていそうだが悪意がないのは伝わるであろうか。
■オウル > 複雑な気分である。
正直に言うと複雑な気分である。
視線の先には確かに美人がいる、美人がいるのだが、脳内には男であった時の記憶がべったりと張り付いていて、その、微妙かつ絶妙に複雑な気分になる。
それに距離感が近い。
めちゃくちゃ近い。
すごく近い。
抱きしめられそうになったが、そこはするりと回避。
いや抱きしめられたら色々と、こう、あれがゆがんでしまいそうなのでかわすと、悪意のない相手に対して再び両肩をすくめると、首を静かに左右に揺らす。
「タダより怖いものはないって奴。
貧民地区は金の次に借りを作るのはヤバってさ。」
けども、最後に軽く会釈くらい挨拶をして、背中を向けて小走りにこの場から立ち去るのであった。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からオウルさんが去りました。
■アレンシア > 「はぁい。おつかれー」
てーふりふりしながら見送って。残念。とか悲しそうな顔をするのであった。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からアレンシアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/大通り」にヴァンさんが現れました。
■ヴァン > 【お約束待機】
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/大通り」にカミーレさんが現れました。
■ヴァン > 肩掛け鞄を提げ、銀髪の男は猥雑な地区を歩む。
勤務先である神殿図書館からの帰り道、貧民地区を通る必要はないが――ちょっとした気晴らしがないかと遠回り。
路上の見世物、屋台、酒、可愛い子や美人さん、商売のタネ、なんでもいい。
「とはいえ、酒は家に帰ればあるしなぁ……」
夕飯を食べる頃合いだが、昼が遅かったので屋台という気分でもない。
行き交う男達の中には陽が落ちて間もないのに、赤ら顔で女を買いに行くか、と馬鹿話をしている者達もいる。
その言葉につられた訳でもないが、花売りでもいるかと視線を動かす。もう少し奥まった場所まで足を伸ばすべきだろうか。
■カミーレ > 「あ、あの…はぁ…。あっ、その…はぅ…」
男が花売りを探し始めたちょうどそのころ。
もう少し奥まった通りで一人の少女が道行く男たちに声をかけようとしていた。
貧民街の中でもさらに治安の悪い、普通であれば花売りですら敬遠するような危険な通りである。
男たちも女を買うような心の余裕もないような荒んだものばかりで、少女に声をかけられても威圧的ににらみつけたり声を荒げてあしらったりするばかりだ。
「あぅ…なんだかあまりうまくいかないです…でも、罵倒されるの…怖くてドキドキして…」
■ヴァン > 「……ん?なんだ……?」
細い路地の前を通り過ぎた後、気になるものが見えた気がして後ろ足で戻る。
視線の先には幼さを感じさせる少女の姿があった。
随分とこの場には場違いな印象を受ける。服の生地や肌の血色の良さ……富裕地区で優雅に紅茶でも飲んでいそうな娘だ。
修道服でも着ていれば宗教の勧誘かと勘違いしたかもしれない。
(こんな所に一人か……?)
素早く視線を巡らせるが、周囲に誰かいるようには見えなかった。
美人局は考え辛い。奪えるだけの財物を持っている人間はこの界隈には少ないのだから。
若くして借金でも抱えて街角に立たされているか、寝取られ性癖を拗らせた恋人が絡んでいるか。
――あるいは、少女が一人で羽を伸ばしているのか。
どんな理由があるにせよ、界隈の粗野な連中の毒牙にかかるよりは己が関わった方が彼女にとって良い結果になるだろう。
「よう、お嬢ちゃん。誰か探してるのかい?」
まずは遠回しに確認をしてみる。少女相手にがっつくというのも憚られた。
■カミーレ > 「あっ、もしよかったら…あの…うぅ、全然ダメです…でも、放置プレイって考えたら…えへへっ…」
慣れた花売りであったなら絶対に声をかけないであろう物騒な出で立ちの男に声をかけ、
鬱陶しそうに払いのけられるとがっかりしたような表情でひとり呟きながらも、
彼女の被虐心がくすぐられたのかすぐににやけてしまいながらまた他の男を誘惑してみようと切り替える。
そんな矢先、男の方から声をかけてこられた。
ラフな格好をしているが、他の男たちと違って品のある出で立ち。
遠回しな質問に彼は自分が求めているような欲望に忠実な獣ではなくきっと善意で話しかけてきたのだと早合点する。
「えっ…と…人探し、というわけではない…です…。その…えっと…」
目の前の男をドン引きさせたくない、と思いつつはぐらかすが、その一方で彼に自分の背徳的な行為を曝け出して蔑んだ目で見られたい。
そんな欲求も芽生えてくる。
次第に頬を紅潮させた少女がまるで発情したようにそわそわしながら上目遣いを始めると、察しの良い者ならば彼女の思惑にすぐ気づくだろう。
■ヴァン > 近づいていく間も少女は通行人への声掛けを続けている。
強面の男は少女をしっかり見たらそのまま路地裏に連れ込みそうな風貌をしていたが、用事でもあるのかろくに見もせず手で払うのみだ。
不思議なのは、少女は一瞬がっかりした後、どこか嬉しそうに笑ったからだ。
「あぁ……そうか。何かに困っているように見えたからね」
己の身なりを頭の中で確認してみる。今朝鏡で確認した時よりは崩れているが、そう大差はない筈だ。
清潔さを感じさせるジャケットにカーゴパンツ、中流の平民以上だと彼女の目には映るだろう。。
首からさげられた聖印は主教の関係者だと示している。少女に主教の知識があれば神殿騎士団所属とまで特定できるだろうが……。
額には独特な模様のバンダナを身に着けている。それが意味する物に気付くのはよほどの読書家だろう。
「もし困りごとがあるなら、相談に乗ろうか? とはいえここは騒々しいし、陽も落ちたとはいえまだ蒸し暑い。
場所を変えて、静かで涼しい所で――だが」
少女の表情の変化はわかりやすい。それならばと、男もわかりやすい言葉を使った。
■カミーレ > 「えっと、困ってるわけではない…のですが…でも、困ってる?のかな…えぇと…」
少女は男の言葉にしどろもどろになりながら返事をする。
目を泳がせて、取り繕っているつもりが全く上手くいっていない光景は男からしてみればさぞ滑稽に写るだろう。
しかしただ適当にでまかせを並べればいいところを一生懸命嘘をつかないようにと言葉を選ぶあたり、少女の生真面目さも伝わるかもしれない。
「ぁっ…そうですね、じゃあ、静かで涼しいところで…お願いします。」
何とか誤魔化しながらも、少女は目ざとく男の出で立ちを観察していた。
ラフではあるが清潔な身なりは概ね彼の階級を推し量るには十分で、首から下げられた聖印にも目を向けた。
しかし特徴的な模様のバンダナの意味するところは少女にはわからず、何かの所属を表すシンボルだったか、それともどこかの国の国旗だったか…といった程度の知識であった。
男が少女にも伝わるように、少女の売る「花」を買うつもりであると暗に示すと全部ばれていたのに必死になっていた自分のことが滑稽に思えてかぁっと赤面しながら頷き、そこから彼に誘われて場所を移すまで恥ずかしそうにうつむいたままでいるだろう。
■ヴァン > うまく言葉を紡ぎ出そうとする少女に対し、男は急かすこともなく頷いてみせた。
「裏路地に近い場所よりは大通りに近い方がいいかな……あぁっと、その前に。
友人の話なんだが、このあたりで困ってる子の相談に乗っていた時に病気をうつされてね。
失礼な話だと思うだろうが、念の為に<状態>の魔法で確認させてもらっていいかい?」
大通りへと歩き出そうとした後に思い出したのか、すぐに立ち止まった。
病気、という言葉と共にごほごほと冗談っぽく咳き込んでみせた。もちろん、気にしているのは風邪のような病気ではない。
この界隈での性交と性病は切っても切り離せない。感染防止の道具や魔法を使う者もいるが、その微細な感覚を嫌い生を好む層もいる。
そういったことを気にする様子から、男もまたこの場には不似合いに映ることだろう。
少女が拒否を示さなければ男は何事か呟いた後、右手が淡く、白く光った。すっと差し出されたのは、握手を求めるかのようだ。
この魔法に熟達した僧侶ならば接触も、ましてや相手の同意すら必要としないが、同意を得ようとするのはせめてものマナーなのかもしれない。
■カミーレ > 「そ、そうなんですね。勉強になりましたっ…。病気…?まぁ、そのお友達さんは大丈夫だったんですか?」
親切に助言をする彼に少女が心を開くのは比較的早かった。
少女は彼のアドバイスに感心するように頷くと今度からは大通りで客を引こうと心に刻むのであった。
病気、と口に出した彼にきょとんとした後でそのお友達のことを心配しながら快く自身の状態の確認を受け入れた少女はされるままに手を握られてうっすら光る彼の手を不思議そうに眺めるばかりだ。
彼が解析した結果には少女自身何の対策も取っていないにもかかわらず、経験人数の多さの割には奇跡的にも少女は病気を持たずいたって健康体であることが窺い知れるだろう。
■ヴァン > 「まぁ……今は大丈夫だよ。しばらく苦しんでたけどね」
実際にはそんな友人はおらず、ただ魔法で確認するための方便に過ぎない。素直に信じた少女にちょっと驚いた視線を向けた。
握手をした際、バンダナで隠されている眉間に一瞬皺がよった。何か違和感でもあったのか。数秒後、手をゆっくりと離す。
「…………うん、大丈夫。ちょっと喉が渇いていたりするかな?
君みたいな可愛い子となら、場所もしっかりした所にしたいな……」
得た情報を整理して口にする。魔法は無意識下の情報をも露わにする効果がある。
すぐ近くに手頃な連れ込み宿があるが、そことは反対の方向へと視線を向けた。
エスコートするように手を差し出して、手を繋ぎながらゆっくりと歩みを進める。
少女の歩幅に合わせているのか、あるいはこうやって歩くことすら楽しんでいるのだろうか。
慣れた足取りで数分歩いた後、たどりついたのは貧民地区では比較的小綺麗な宿。
貴族のボンボンが羽目を外す時に使う所で、少女も何度か利用経験があるかもしれない。
■カミーレ > 「まぁ…治ったのなら安心ですが、くれぐれもお体をお大事にとお伝えください…」
彼の方便を真に受けたままの少女は実際には存在しない男の友人を心配し、今は治ったことを知って安堵する。
彼が眉を顰めたことに少女は気づいておらずきょとんと首を傾げるのみだ。
唐突に反対方向へと歩み、貧民街ではあまり見かけない小奇麗な宿まで連れてこられると少女も何度か利用したことがあるようで、部屋の内装を思い出して目を輝かせるのだった。
「喉、ですか?別に乾いては…。えっ?あの、どちらへ…?あっ、ここって…。確かベッドがおうちみたいにふかふかでとても寝心地がいいんですよね…。」
■ヴァン > 行き交う人々は、この場に不似合いな二人の姿に視線を向ける。一人ならまだこの地区に紛れ込めるが二人では目立つ。
二人がどんな関係なのか全くわからないとばかりに首を傾げる者もいた。
少女の感想を興味深そうに頷いて聞く。
「平民地区よりも設備はいいんじゃないかな。お忍びで過ごすにはいい所だ」
最上級とは言わないが、貴族が愉しみで使うような場所だ。裕福な平民でもここのベッドと同じものは使えないだろう。
少女がこぼす情報を拾い集めつつ、受付へと向かった。
男は受付の老紳士に何やら書いて渡すと、老紳士は頷いた後に部屋の鍵を渡した。少女を一瞥するが、余計なことは口にしない。
この宿の料金は先払いだった筈だが、受付は金額を告げるようなことはしなかった。
男が選んだ部屋は魔導灯のおかげで昼のように明るい。天蓋つきのダブルベッドが中心に鎮座し、部屋の目的を示している。
その周囲にはテーブルや椅子、大きな鏡台。通りの喧騒はどこかに消え失せて、高原の木陰のように穏やかで涼しい風が吹いている。
「さて、と……」
鏡台の机上に鞄を置くとジャケットを椅子にかけ、ベッドへと腰掛けた。鏡台の正面。
己の太腿をぽんぽんと叩く。ここの上に座るようにとの意思表示。
■カミーレ > 「そうなのですか…穴場、なんですね。お兄さんは物知りですねっ」
貧民地区には似つかわしくない二人に視線を向ける往来の人々に対しても、先ほどのしどろもどろだった姿から想像できないほどにどこか余裕気な少女は男に引かれるままに受付へ、そして部屋へと向かった。
受付も少女をみて少し考えこんだものの、気のせいかとでも言うように再び自分の職務へと戻るだろう。
男が選んだ部屋は以前少女が止まった部屋より格段に豪華で、その快適さから少女は目を輝かせ部屋中を見渡した。
男がポンポンと自分の大腿を叩いて少女に促すと、少しだけ恥ずかしそうに躊躇した後、少女は男の大腿に跨った。
ただし跨るにしても男に向き合って座りするっと両手を男の首にかけるあたり、離れはしていることが男にも伝わるはずだ。
「えっと、こんな感じで、いい…ですかね?」
■ヴァン > 「うん……それでいい」
腰掛けて座るかと思いきや、向き合うように座ったので片眉をあげた。
ベッドから落ちたりしないように左手を腰へと回すが、軽く触れる程度。少女の後頭部へと右手を伸ばし、髪を梳くように撫でながら告げる。
「そうそう。お小遣いはどれくらい必要だい?」
相談に乗る、という言葉でここに誘った。あまり慣れていないようだが、売り物にはすべからく金額がつく。
貧民地区を訪れている少女がお金目当てだとは思えなかったが、タダというのも居心地が悪い。
髪を撫でていた手はうなじへ、そして指先で擽るように頬をなぞる。
軽く顔を傾けた。男の視線は少女の瞳と唇を交互に眺めている。
■カミーレ > 「んっ…お小遣い、ですか…?ん~、そうですね…お兄さんのお気持ちでは、どう、ですか?」
腰に手を回しながら反対の手で髪を解くように撫でる彼の手に心地よさそうに目を細める。
男から金額を提示されるもごっこ遊び程度でしか花売りをしていない少女は相場を知らない。
自身の金銭感覚では庶民とは違いすぎるし素性がばれてしまうかもしれない。
悩ましそうに考え込んだ後で思考放棄して金額を全て彼にゆだねることにした。
そうしている最中に頭を撫でていた手が徐々にうなじや頬へと移動していき、彼の視線が散らっと唇に移ったことに気づき自ら彼に唇を重ねた。
■ヴァン > 「……なるほど? 君への満足度次第、か。自信があるみたいだね」
少女が具体的な金額を告げないことを、異なる意味で男は受け取ったようだ。
高額な金額を提示しては、男が払えないと恥をかかせることになるやもしれない。あえて相手に任せるというのは賢い手だ。
近づいてくる唇に対して、啄むようにキスをする。少女をからかっているかのように目が笑っている。
何度か同じことを繰り返した後、舌先を少女の口腔に忍び込ませた。ちろちろと少女の舌を先端で擽り、絡め合わせる。
若々しさを味わうようにねっとりと動かすが、少女の意思で簡単に離れられるように押さえつけたりはしない。
「確かに、見た目に反して随分と場数を踏んでいるようだ……」
素直な感想を口にする。再び唇を重ねながら、ジャンパースカートのベスト部分を脱がせ、白いブラウスが露わになるように両手を動かした。
布越しに肩や腕、背中を男の指が滑ってゆく。やがて指先は膨らみの上を円を描くようになぞり始めた。
■カミーレ > 「まっ、満足させられるように…頑張りますっ」
男の言葉に本意を違う形で取られたことに気づきながらもあえて訂正せず、しっかり彼を満足させるためのモチベーションに変えて少女はぐっと握りこぶしを作って見せた。
少女が交わした唇を受け入れながら、余裕気に目を細めた彼に何度も啄むように唇を重ね合わせる。
しかし彼が本当の大人のキスを教え込むように舌先を口内に潜り込ませて少女の小さく柔らかい舌先を擽ると最初は驚くように体をこわばらせ、そして徐々にほだされる様にリラックスして脱力しぎこちなくではあるがその下の動きに合わせて少女も必死に舌を絡め始めた。
「んっ…!?ふぁ…はふっ…ちゅっ…ぷぁ、はぁっ、んっ…それっ、くすぐったくて、切ない…ですっ…その、もっとお兄さんに…堪能してもらいたい、です…私の、身体…」
普段は激しく背徳的な行為を好む少女だが彼のように割れ物のように大切に扱うような甘ったるいプレイも大好きだ。
スカート部分を脱がされて純白のブラウス姿を晒されながら身体を嘗め回すようにじっとりと指先でなぞり、行きつく先に胸元の付け根をじれったく撫で始めた彼に切なく甘く鳴きながら自らの身体をもっと求めて欲しそうに誘惑し始める。
■ヴァン > 「ん……あまり、優しくされることはないのかな?」
うなじへと唇を落とす。リップ音をあげるが、キスマークがつくほど強くは吸わない。
男の両手は少女の上半身を堪能するようにまさぐっていく。
「堪能……こんな風に?」
服の上から胸の膨らみを両手で包み込むと、戯れるように撫で回す。
ブラウスのボタンを外し、下着をずらして直に男の指先が少女の柔肌をなぞった。
指の腹で何度か乳房の先端を押し、ぐりぐりと捏ね回し、軽く抓る。右手はそのまま腹を滑り、スカートの中に潜り込んだ。
「右足を動かして……そう。俺の、触ってみるかい?」
右足を抜き、左足にショーツが絡まるようにした。全部脱ぐよりも淫靡な姿だ。だがまだ肝心の場所には手を触れていない。
少女の腰を己へと近づける。骨のように硬く、だが熱をもつものが少女の股座へと当たった。
少女の手をとるとズボンのボタンへと誘導した。いくつかのボタンを外せば、下着ごしか直接、それに触れることができるだろう。
■カミーレ > 「えっと…私その…虐められるのが好きっ、だからっ…」
男の言葉に頷いた後で、しかしそれはすべて少女自身が望んだことであり、少女もそんなインモラルなプレイを楽しんでいるのだということを注釈する。
うなじを吸われてちゅっと音を立てられると背筋をぞくっと震わせてもッとして欲しいとでも言うように両手で男のシャツの胸元をギューッと握り鎖骨あたりに頭をぎゅーっと押し付けた。
男の両手が少女の上半身全体を弄ると、すでに発情しているためか元来のモノか、体をびくっと跳ね上げながら感度良く反応し始めた。
「ひゃぅ…そんな風、にぃ…もっと、もっとぉ…」
男に聞き返されながら胸元を両手で覆われ、掌全体で撫でまわされるとコクコクと何度も頷きながらはだけさせられたブラウスを自ら体を捩って脱ぎ捨てて、下着の下に手を挟み込んで上にずらし、直接愛撫されて満足そうににやけながら腹を伝ってスカートの下に伸びていった右手に大腿を擦りつけた。
「んっ、ひゃん…えっと…こう、ですか?」
男に指示されるように足を動かすと、少女の下着が左足にかかり、スカートの下は無防備な姿へと。
服をはだけながらも身に着けたままで彼に身体を弄られる姿が鏡に映り、それをみた少女は背徳的な自身の姿に興奮し、次第に理性が溶けて乱れていく。
ズボン越しに男の熱いイチモツが股座へと当てつけられ、誘われるままにズボンのボタンを外すとそれが露になった。
目を見張るほどの大きさというわけではないが彼の体格に見合った十分な太さと長さ、そして今まで相手にしてきた誰よりも固く反り立ったそれは少女が握ると手の温もりを遥かに超える熱を帯びており、思わず唾を飲み込んだ。
「わぁ…硬くて、熱い、です…お兄さん、これ、私の好きにしてもいいん、ですか?」
■ヴァン > 「そうか……じゃあ、優しくいじめてあげよう。上手いわけじゃないが……」
シャツを掴まれると、お望み通りとばかりにキスの雨を降らせる。時折強く吸うが、髪で容易に隠れる場所。
擦りつけられた太腿に応えるように右手の指で擽ったが、すぐに離れてしまう。
「脚あげて……よし。この姿勢の方が弄りやすいんだ。君も、自分の姿がよく見えるだろう?」
鏡に映った姿を見て興奮した様子を男は見逃さなかった。
更に腰を近寄せて、男の下腹部付近に座るようにすると一瞬男は身体を倒した。少女と男、共に鏡台を向くような格好になる。
照明もあって鏡は二人をしっかりと映している。
「まだ手で触るだけ。いきなりメインディッシュに手を伸ばしたら怒られるだろう?」
好きにしていいか、という言葉にはゆるやかに首をふり、軽くたしなめる。男の比喩はマナーを学んでいる少女にはよく伝わるだろう。
秘所に中指を添えると最初は左右に、そしてすぐに指全体に蜜を塗そうと楕円を描くような動きに変わった。
男の長い指は容易に少女のGスポットにたどりつき、襞を押すようにしながら擦り上げる。
「エッチな格好だな。でも綺麗だ……気持ちいい所に指があたったらちゃんと言うんだよ」
低い声で耳元で囁く。手の届く所にある男根を弄るか、あるいは快楽に身体を委ねてしまうか。
ちろりと耳朶を舐めて、少女の動きを楽しそうに眺める。
■カミーレ > 〈中断します〉
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/大通り」からカミーレさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/大通り」からヴァンさんが去りました。