2024/05/29 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」に夏虎さんが現れました。
■夏虎 > 日が沈み月が昇って暫く。
ガラの悪い連中が殊多くなってくる貧民地区は殊更治安の悪くなる頃。
入り組んだ路地が、密集した建物が、被された天幕が、
あちらこちらに月明かりさえも届かない暗がりを……
意図的にせよ偶発的にせよ作って黒黒とこの地区を染めている。
ただし。
“其処”は除く。
平民地区のそこかしこよりも、ひょっとすると、富裕地区よりもきらびやかに輝く娼館街。
建築物も照明も着飾った女たちや女に黄色い悲鳴を上げて貰おうと頑張る男達の装飾品が、
ぎらぎらぎらと輝いている。
「……目が痛い……!」
慣れていないと日中でもないのに黒眼鏡が要るほどの輝きに、慣れていない男が目をやられていた。
周りと比べても尚派手な桃色の頭を軽く揺すって、サングラスをかける。
「まったく。だーからこの時間は嫌なんだよ……」
賑わいも、平民地区の大通りにも負けぬ活発さ。流れる人の波を避けると端っこに落ち着いて、一息。
お得意様がブツの受け渡しにこの場所とこの時間で。
等というからやってはきたが、おかげで災難だと肩を竦める。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」から夏虎さんが去りました。