2024/05/05 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にメアリさんが現れました。
メアリ > ――無意識に何かを探し、求め、ふらりと歩みを進め、気付けば夜中の貧民地区へとたどり着く。

酒気を纏う女は煌びやかなネオンが輝く娼館が並んだ通りをゆっくりと抜けて、その足で人通りの少ない路地裏へと向かった。

「……!」

ふと近くで物音が聞こえた気がすると、反射的にそちらへ視線を向ける。
視線の先では黒く小さな影が揺らいでいる。

歩み寄り、しゃがみ込めば、月光に照らされた薄暗い中でもそれが何かしっかりと視認できた。

「あぁなんだ、猫ですか……」

何処か残念そうにも聞こえる声でぽつりとつぶやくと、女はそのまま地面に腰を下ろして、逃げる素振りも
見せない人慣れした様子の猫の頭を指先で優しく撫ではじめる。

「よしよし……」

静かなその路地裏では呟くような女の声と猫が喉を鳴らす音がよく聞こえるに違いない

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にグスタフさんが現れました。
グスタフ > 「ノラ猫に餌なんてやるなよ、なつかれるぞ」

少女の後ろから声をかけてきた男は彼女の知った声だった。
立ち上がる彼女の姿を上から下まで眺めて。
彼女を壁際に追い詰めると、その顎先を上向かせる。

「なんだ、今日も仕事か? ……付き合えよ」

唇を寄せて、少し舌を絡ませるように触れさせて、腰を抱いた。
彼女の様子を伺いながら続ける。

「この辺の店も案内してやるよ」

にんまりと笑みを浮かべる男は何か企んでいるようだったが。

メアリ > 誰かの声、聞き覚えのある男の声に立ち上がりながらそちらを見る。

「……餌なんてあげてませんよ。
それに今は、あげられそうなものも持っておりませんし。」

知ったその男が距離を詰めてこようとも女は動じる事無くいつもと同じ調子で返事を返す。
唇が寄せられ舌が触れると、僅かに眉根を寄せながら目を細めて――

「っ……はぁ、分かりましたよ」

腰を抱くその腕の中で小さくため息をつくと、女は渋々と言った様子で頷いて、明らかに何かを
企んでいそうな男と共にその場を離れていった――

グスタフ > 【移動します】
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からグスタフさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からメアリさんが去りました。