2024/05/01 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にオウルさんが現れました。
オウル > ――…貧民地区にあって比較的安全な路地になるだろう。
ここは平民地区と貧民地区の境となる『とある路地』。
少しでも悪い事を知っていれば裏技的に知っている平民地区から貧民地区へと抜ける事ができる裏路地の1本道。

この路地なら衛兵が巡回するルートから外れている。
この路地に入れば物陰は幾つもあり隠れる場所もある。
この路地なら…路地なら……と、まあ貧民地区に興味のある者が使う、同時にわざと見逃されている道でもある。
そりゃ、この道を通ってくるということはカモとイコール。

それはそれで困るということで一般人を装い冒険者ギルドから時々巡回してほしいという隠れた依頼があり、今夜はそれを受注したのだった。

路地には等間隔にガス灯が立っており、幾つか壊れてただの棒になっているが、幾分か道を照らす灯りもある。
それが逆に良くないんじゃないかな、暗かったらわざわざこんな道に来ないだろ?と思うのだが、それは、まあ、色々と利権と思惑があるのだろう。

時間にして薄雲に月も星も覆われた夜
雨上がりの路地、少し湿った路地の壁に背中を預け、毎度のごとく口に突っ込んだ飴をした先で転がして遊びつつ、時間まで路地で待機する。

今夜は交代要員は微妙だと依頼を受けたときに説明されたので、厄介ごとに巻き込まれると嫌だなー……と思うのであった。

でも、こう、貴族のお嬢様がだだーっと駆け込んできたり、貧民地区のほうから奴隷とか踊り子さんが逃げてきたり、とか男なら憧れもするんだが――そんなのは夢物語だろうね。

オウル > 今夜もすべて何もことはなし。
路地裏で待機しているだけでも疲れることは疲れるのか、大あくびをかみしめると、一度だけ空を見上げて、体内時間と相談した後に、今夜は此処までと決めた。

少年は一人歩きだす。
路地を抜けて今夜は平民地区のほうへと。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からオウルさんが去りました。