2024/03/10 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にミィルさんが現れました。
ミィル > 貧民地区にひっそりと佇む孤児院
――と言っても、管理する大人は誰もおらず、その実態は数人の子どもたちが身を寄せ合っているだけの有様
書類上だけで言えば管理者はいるはずなのだけれど、その誰かが現場に来ることはなく。
教会から代わりに派遣されてきたのは、シスターというには年若く、年長の子どもたちと同世代の少女だった。
自分たちとそう変わらない年恰好の少女を、孤児たちが受け入れられるはずもなく。

「えっと……でも食べるものにも、困ってるでしょう?
 多くはないけれど、食べ物も持ってきたから……」

まるで野良猫のように警戒心剥き出しで、こちらを睨んでくる孤児たち
そちらに向けて、袋から取り出したのはとっておきのクッキーだった。
本当なら自分も食べたいところだけれど、それはぐっと我慢して、小さい子に向けて差し出して。