2024/02/14 のログ
■エルバ > 相手の問いへと返答を返す間もなく反射で逃げを打った体。
それが悪手であるとは言わずもがな。
石畳を打つ鈍い音が鼓膜を揺らした矢先、耳が拾った音よりも鈍い衝撃が肉体を襲う。
「ッ――――」
然し、衝撃の儘に体が吹き飛ぶ、なんて悲惨な結果にはならなかった。
腰へと巻き付く腕に抱え上げられれば、視界が揺れて、よろめいた足先までもが浮く感覚。
己の状態を理解するまでに数秒は掛かっただろうか。
瞬いた瞳が驚愕の形に変われば、己の腰を捕らえる太腕を引き剥がそうと両手で押しやり。
「ちょっと、離して……!」
■キール > 会話の最中に相手が逃げれば、本能的に追いすがる。
軽い体、相手がトップスピードに乗る前に男は体の動きと筋力で強引にスピードを上げ距離を詰める。
差し込む腕、巻き付け抱え上げれば逃れようと太腕に両手を掛け推し野郎とする相手。
腰に周る男の腕は両手で押されても小動もせず、むしろ相手の背中が男の胸板や腹筋に押し付けられ、太い骨と撚り集まった筋肉で作り上げられる男の身体を感じさせるだろう。
「逃げなければ平和に分かれた未来もあっただろうに─。」
くつりと小さく笑いながら、男は腕の中で藻掻く女の頭の後ろから項を見下ろす形に。
相手が暴れる度にふわりと漂う桃の香り。
スンスンと鼻を鳴らしながら相手の項に鼻を寄せその香りを確かめながら擽り、
離してと声を掛けられれば逆に腰に回した腕を軽く締めて応え。
「せっかくいい女を捕まえたのに、どうして易々と離さなければいけない?」
愉しげに笑いながら、男は遊んでいる片腕で女の腰回りや太腿に仕込みが無いか探る様にまさぐり、相手の顔よりも大きな手を滑らせながら足がバタつけばそのわずかな隙間に手を差し込み内腿までボディチェックついでの愛撫を始める。
■エルバ > 「~~絶対嘘!」
思わず反論してしまった。
そもそも、平和に分かれられるような人間は、離れようとする人間を捕まえたりはしないはず。
びくともしない相手の腕に、身を覆うようなその体躯に、焦燥ばかりが募って藻掻きを止められずにいる。
然し、項を擽る鼻先と、僅かな空気の揺れに肌を擽られれば、ぞわぞわと肌が粟立ち身を竦めた。
「んひっ、わ、わ、やだってば…!」
腰回りにはマジックバッグとダガーが一本。
ショートパンツから伸びる両脚には、提げるものもなく柔肌ばかりが晒されて。
内腿にまで下りる掌が肌を滑ればその手から逃れようと藻掻きは強くなるのだろう。
いずれにしても、必死に抵抗した所で覆せぬ圧倒的な体格差。
脱出困難なこの状況から脱するには、未だ遠く――――。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からエルバさんが去りました。
■キール > 「はっはっはっ。」
絶対嘘と断言されれば楽しげに笑いながらじたばたと藻掻く相手を楽しむ男。
柔らかな背中を牟田板で感じ、粟立つ肌を見れば小さく笑みを深めながら、
歌詞をまさぐった手、ダガーがあればそれを抜き舌へと落とし離れた場所へと足で軽くけり遠ざけて、茂垣が強くなれば消耗するのは相手の体力だけか…。
その後どうなったかを知る者はこの二人のみ。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からキールさんが去りました。