2023/11/16 のログ
タレイア > 「ありがとうございます。
 注意点……は、正直いくらでもあります。」

(断られる可能性も十分に考えていた物の、手の中には指定した金額が。
 そして代わりに相手の手の内には呪いを逃がすための宝玉が渡っている。
 さて、と話を進めるよりも先の問い掛けが一つ投げかけられ、思案し、答え。)

「――やはり私が手伝った方が良いでしょう?
 体液を通すところまではともかく、魔力と術の動線は知識も必要です。
 折角買ったのならば、ええ、最後まで頼った方が得ですよ。
 私としても、言い方は悪いですがただで実験を見られるわけで。」

「それに、一人でどうにもならなかった結果が今なのでしょう?」

(意地を張って一人で取り組んだところで、結果にならぬだろうと。
 それなりに善人、めいたことを言って見せながら笑い。
 商売自体はそれで仕舞い、敷物と商品を魔法でまとめて片づけていく。)

サウロ > (いくらでもあるという注意点、さらに購入した後に告げられる仕様ややり方、
 知識も要するとなればやはり早まったかと掌にある宝玉を見下ろす。
 買わせてからそんなことを言いだすのはずるくないかと恨みがましい視線を向けるが、
 きちんと最後まで確認せずに買ったのは己なので、文句など言えようはずもない。)

「それは……そう、なのですが。
 ……色々と、その、説明が難しいというか」

(手伝ってもらうならきっと一から十まで、どうしてそんな呪詛をかけられたのかも説明せねばならないだろう。
 しかし彼の言う魔力と術の動線というのは、自分で出来るかと言えば自信はない。
 呪具に関する知識は足りないし、プロに任せられればそれに越したことはないのだが。
 一人で取り組んで結果にならないだろうと言われれば、その通りだ。ぐうの音も出ない。
 結局丸め込まれるように、彼の手伝いを言葉もなく承諾してしまったようなもの。
 そうこうしているうちに、商品などを片付けていく姿に、僅かに目を瞠って驚きの表情と声音で。)

「えっと、今すぐの方が、いいですか?」

(商売の途中だっただろう、自分の手伝いで止めさせてしまうことになるとは予想外で。
 日を改めてでも、とは提案してみるが、もう完全にペースは彼の流れに乗せられた状態。
 場所を移動するのであれば、誘導されるままについて行くだろう──。)

サウロ > 【次回継続】
ご案内:「貧民地区の端」からタレイアさんが去りました。
ご案内:「貧民地区の端」からサウロさんが去りました。