2023/11/10 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にシースさんが現れました。
シース > …こんな所さっさと抜けてしまおう。

学院周辺とは異なり。あまり治安が良いとはいえない貧民地区。
取り立てて用事が有った訳ではないものの。この辺りに近い、平民地区でも外周の方に住まう友人が居り。
お坊ちゃんお嬢様達とは異なる、数少ない友人の、遅い帰宅を放っておけずに付き合って…気付けば。
不慣れな界隈に迷い込んでしまっていた。

顔を上げて息を吐くと。流石にこんな時間だと冷えてきたのだろう。息が白くもやけて見えた。
昼間はあんなに温かかったのに、今はこの格好では肌寒くて仕方ない。
深めにフードを被ると、それを上から手で引っ張るようにして。足取りが速くなる。
時折、住人と擦れ違う事も有るから。あまり顔を出さない方が良いかもしれない。という判断だった。

シース > そんな上半身に比べると。細りと脚を晒す下半身は、冷えて仕方ないものの。
流石にそちらは追加で持ってきている物もないので。帰り着くまで我慢するしかないと思う。
ぅぅ…と脚を震わせ捩りながら息を吐くと。つい先程までに比べても、尚白くなってきた…気がする。
このまま、どこまで。体感温度が下がるのだろう。

脚の白さに目を向けてか。路地の隅に座り込んだ浮浪者だか、酔っ払いだかが。少々教育に宜しくない野次を飛ばしてきたりする。
じろりと睨み付けるようにしてやると。更に向こう、路地の奥にて。
何やら人影が二つごそごそと…直に。影が二つから一つになったように見える。
というか、きっと。繋がるという意味で。一つになったのだろう。

野次は兎も角、そうした光景を盗み見てしまった…というせいで。
かっと頬が熱くなる。頭を振っても暫く抜けそうにない程に。
堪らずその場を足早に。大急ぎで元来た道をUターン。

おかげでかっかと火照る体は。風邪を引かずに済みそうだが。
思わぬ体験に、今夜はなかなか。眠れなくなりそうだ…。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からシースさんが去りました。