2023/10/23 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/広場」にレンジュさんが現れました。
レンジュ > ザシュッ、と切りつける音と共に下品そうな男の悲鳴が上がる。
広場には戯れに現れた下級貴族の男とその取り巻き達。
少ない娯楽として広場で遊んでいた子供に目を付けたその男に、
あからさまにとってつけた理由、それこそ目が合っただけなのを、
貧民の分際で貴族の自分を小馬鹿にしたとかそんなふうに取り繕った理由で、
子供を連れ去ろうとした取り巻きの男に鋭い爪の一撃を浴びせた音だった。

「お前は良いから行け。
あいつらに連れていかれたくないなら振り向くな。」

遊んでいた少年たちがコクコクと青ざめた顔で頷くのを見れば、に、と安心させるように笑みを浮かべて見せる。
そして言われた通りに少年たちが走り出すのを見送れば、それを追いかけようとする取り巻き達にもまた一撃ずつ。
鈍い音を立てて鉄拳や蹴りが繰り出されていく。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区/広場」にオウルさんが現れました。
オウル > 貧民地区特有の聞きなれた喧騒の中に、随分と物騒な音が聞えて、止せばいいのに持て余した暇を何とかする為にヒョイっと近場にある広場を覗き込む。

何やらどこかで見た事があるような下級貴族の男が、広場で遊んでいる子供たち相手に随分と大人気ないことをしている様子。

それを見て義憤、ではないが下級貴族ならそこそこ財布が重たいだろうと、思いケンカを売りにいこうとしたら、どうも先客がいるらしい。

――…眼帯に隠れた左眼と裸眼の右眼。
その視線の先ではフード付きコートの長身の人影が見事な戦いっぷりで、下級貴族の男と取り巻きを追い払い、尚も諦めずに少年を追いかけようとした男にまで綺麗な追撃を、見る見る間もなく手助けするまもなく……大丈夫そうだ。

「よっと……。」

懐にあるニードルホルダーから麻痺毒が塗られた針を、安いプライドがそんなに大事か少年を追いかけようとした取り巻きっぽい男の項に投げて突き立てて、昏倒させた後に長身の人影に声をかける。

「どうした?ケンカ?それとも、ナンパでも邪魔された?」

長身の人影に見覚えがあるような無いような?
ともかく軽い口調で、軽く手を振りながら歩み寄っていく。

レンジュ > 下級貴族の男は取り巻きが切り裂かれた最初の一撃を見てすたこらさっさと逃げていったことだろう。
指先に付いた血を手を振って払うと、ふん、とその背中を追うことなく見送る。
最もこんなことやったところで貴族の横暴がなくなるわけもないだろうが。

周りが見て見ぬふりを決め込む中、近づいてくる気配にくるりと振り向く。
そこに何度か利用したであろう非合法ポーションの運び屋さんの姿を見つければ目を細めて…。

「べっつに、ただ見てて胸糞悪くなったからぶん殴っただけだ。」

どさ、と針を受けて倒れ込んだ男を見降ろし。

「そういうアンタ…確かオウルだっけ?
アンタは仕事中かい?」

おそらく相手も自分の名前くらいは知っているだろうか。
軽く手を振りながら近寄ってくる様子に警戒した様子は無く問い返す。

オウル > ――…あっやっぱりだ。
あの身のこなしは兎も角として、すらっとした長身に加えてあの腰から足先に至る脚線美は、幾度か『ギルド』として仕事をした事がある姐さんである、姉さんではなく姐さん。

そんな姐さんがケンカをしていたのだから、もっと早く加勢すればよかったし、何なら先ほど投げた針を二本追加してくれてやっても良かった。

まあ、兎も角である。

「わかるわかる、貧民地区じゃ良くある光景っつてもね。」

警戒した様子が肌で感じられなければ、直ぐ傍まで相手の拳が蹴りが届く射程範囲内まで近づいて、敵意が無い事を示しながら、姐さんの言葉には大いに頷く。

「そう、逃げ兎のオウル。
 大変喜ばしい事に仕事はお休み、んで、ケンカの匂いがしたので、何かやってんなー?と。」

「レンジュの姐さんは?」と言葉の終わりに質問を一つ付け加えて、自分よりかなり背の高い姐さんを見上げてヘラっと軽薄そうな笑みを向ける、本来なら商売用の笑みを向けるべきだが現在はプライベートである。

レンジュ > 姐さんとか呼ばれてるのはさすがに知らないが、
きゅっと引き締まったウエストに張りのあるヒップ、
そしてすらっとした足までのラインで判断されているのはもっと知らなかった。

それでもあまり戦うイメージがない少年の加勢を期待していたわけでも無し、
というか自分で売った喧嘩を自分で処理できないほどでもないわけで。

「まぁな、目の前でやられてムカついたから殴っただけ。」

相手を子供扱いしているというところもあるのか、近づいてくるのを咎める様子は無い。
むしろ逆にこちらが歩みを進めて少年との間を詰めていくことだろう。

「そうか、俺はまぁ…仕事相手探してたところであいつ等にかちあっただけだよ。」

現在プライベートと聞けば尚更、警戒する理由がない。
軽い笑みにはこちらも緩く微笑みを返し、その頭をぽんぽんと撫でて軽く挨拶をしようとして。
もちろん相手が子供扱いを嫌がって避ければそれを無理に追いかける気は無いが。

オウル > 年上の女性は失礼のないように姐さんと呼んでいる。
仲良くなればあだ名のひとつでもつけて呼ぶのだが…レンジュの姐さんにいいあだ名は今のところ浮かんでいないし、其処まで親しいわけでもない、あくまでも『ギルド』の仕事で幾度が仕事を請け負った事があるだけの仲だ。

尚自分はたわわなお胸派なのだが、姐さんの引き締まったウエストからすらりとのびるおみ足は大好物である。
そして更に言っていいなら安産型のお尻は更にである。
と、そこは内緒にしておくとして。

「姐さんらしいちゃ、らしいかなー。
 今なら手のお手入れに使うクリームお安くしますよ。」

冗談半分、本気半分。
いつも常備している『飴』の他に化粧品に近いモノも幾つか扱っている、なのでそれを姐さんにお薦めしながらも、姐さんの手が伸びてくると軽く首を傾げるが、その手の目的が頭を撫でることだと解ると、素直にポンポンと撫でられておく。

――…これは抱きついても許されるのでは?
と、ちょっと下心がでなくもないが、其処はへらっと軽薄な笑みを浮かべるだけで、止めておくのだった。

子供扱いは嫌いではない、逆に大人として扱われるのも構わない、問題はどちらが相手との距離を詰められるかであり、商売としてその辺の機微は見分けるようにしている。

「ほー?仕事相手探しか、面白かったらひとつ噛みたいし、仕事に必要な道具や薬があれば喜んで承るけど、どう?」

抱きつきたくて、両腕を半分ほど持ち上げて、悩む。
上客を見逃すようなまねはしたくないが、抱きつきたい。
この腰に太ももに男子なら抱きつきたくないわけがない。

レンジュ > 姐さん、と実際に呼ばれても、まぁおばさんとか呼ばれるよりマシかなと。
さすがに客商売をしている少年がそんな呼び方をするとも思っていないが。

まだそこまで親しくないのならば知らないだろう、この女もサラシで締め固めているだけで、
実際はかなりたわわなお胸を持っていることを。
だが、女はそこまで自分の身体に自信を持っていない。
さらに言えば、思春期真っ盛りな少年が自分の身体をそういう目で見ていることにも気づいていない。

「ばぁか、俺がそんなところの手入れに気を遣うように見えるか?」

冗談半分の言葉にはクククと笑みを浮かべた。
ぽんぽんと撫でる手を止められないのであれば、その手はさわりと頭のラインに沿うようにして撫で始めた。

実際のところ、抱き着かれても驚く程度で許すのだろう。
この女はそれほどまでに子供に甘い。
過去に何か悪戯されていてもその場で謝られてしまば許してしまうのだ。

「はは、俺の仕事を手伝いたいなんて言う奴珍しいな。
でも今日は日が悪い、これだけ目立っちまったからな…どうした?」

少年の両腕が半分ほど持ち上がれば、不思議そうに首をかしげる。
少年の下心なんて知る由もない女は、しばらく首を傾げた後に…。

「おいで。」

ふわりと微笑みを浮かべて両手を広げて見せた。
こんなふうに貧民街の子供をかわいがる姿もあったのだろう。

オウル > 客商売、特に『ギルド』である<<黒猫と三日月夜>>の看板に泥を塗るような呼び方は絶対にしていない、なのでレンジュさんはレンジュの姐さん、言い易いし。

そして少年はお胸派、断然お胸派である。
けれど知らない、脚線美に見惚れ、安産型のお尻に興奮し、更に魅力的なものが隠れているなど知らない、それが幸か不幸か、知らない――…流石にそんな空気にも成らずにストレートに着やせしてますか?何て言えるわけがない。

「ですよねーレンジュの姐さんなら、唾でもつけとくわ、ってイメージですわ……でもだからこそ!何て思うわけで、まっご用命があればこちらの商品もどうぞって感じで。」

決して相手を貶している訳ではない。
けれどレンジュの姐さんから受ける印象は狼であり、毛づくろいのイメージが浮かんでそれを人に当て嵌めるなら、唾つけて直すんじゃない?とかそんな意味で言葉にすると、ポンポンと撫でる手つきが、青く短い髪と共に頭を撫でる手つきになって、ふんにゃりと笑みは柔らかいものへと。

「そう?貧民地区で生きるなら仕事は選べないからさ。
 どうせやらかすなら顔見知りとがいい、少なくとも信用できるでしょ?此処では信用ってのは値千金じゃない?」

おいで、何ていわれて飛び込まない理由を教えて欲しい。
抱きつく事さえ許されて、あわよくばお尻を何て鼻の舌を伸ばす前にだ、一歩だけ前に足を踏み込んで、広がる姐さんの両腕に身を委ねるようにして抱きつくと、半端にあげていた両腕をお尻と腰のギリギリの境界線にまわして、おなかに顔をスリスリと擦りつけてみる。

マーキング、ではないんだけども、姐さんの匂いをちょっと堪能させていただこうという魂胆である。

――…しかし誰かとくっつくのは安心するんだよな。

レンジュ > そんなお胸、少年の手が触れでもすれば、明らかに女性の胸としてはあり得ない感触であることがわかるだろうが…。
さすがにドストレートにそんなこと聞かれたことは無い。

「そうだな、何かの都合で必要になったときは頼む。」

毛づくろいとは言いえて妙。
そして間違っていないのだから、女はけたけたと愉快そうに笑った。
ふんにゃりとした笑みを浮かべる少年を見れば、尚更女の目つきは柔らかいものになっていく。

「そうだな、でも俺のやることも奇麗なお仕事じゃないからなぁ…。」

ぎゅ、と抱き着いてくる少年の頭を見降ろせば、頭を撫でていた手はその背中へと。
お腹に顔を擦り付けられれば、手は必然的にお尻のあたりにあることだろう。
他人のぬくもりや匂いに安心するのもとてもよくわかる。
しかし…。

「んっ…?」

少年から、呪いの匂いを感じれば、ジン…と顔を押し付けられているお腹のあたりが熱くなってくる。
そうすればこんな場所で発情しては…と少し焦った表情を浮かべる。

オウル > そうそう、ケタケタと笑う顔がまたレンジュの姐さんらしい。
貧民地区の界隈でこんな風に大らかに笑うのは姐さんしか知らず、だから――…脚線美よりも安産型のお尻よりも、印象強くレンジュさんを覚えていた、ならもっと早く気がつけって話であるが。

さて幾ら過激なお胸派であっても失礼は禁物である。
なので、なので隙あらばと思ってはいても仕事で絡んでいる最中に聞く、触る、嗅ぐ、真似は出来ない、しない。
だから今が絶好のチャンスなのだが、無いと思っているものを探求するよりはくっつく方が気持ちよい。

「綺麗か汚いかって話しちゃうとさー……自分の仕事もどうよって思っちゃうわけでー、こう見えてもーねぇ……。」

仕事の話題には溜息を吐くしかない。
姐さんのおなかに顔をこすり付けるのを一旦止めて、顔を上げれば其処には柔らかな瞳の姐さんの顔だ。
またつられてふんにゃりと緩みっぱなしの顔は戻らない。

「んっ…?」

姐さんと同じ声をあげる。
姐さんの手が背中に回ったからではない。
眼帯に隠れた左眼と裸眼の右眼に映る顔が焦った表情を浮かべたからだ。

何かそそうをしでかしただろうか?
それはこれから、ではなくて……何か面倒な事でも?
と軽く首をかしげて姐さんを見上げた後に、腰とお尻の境界線にかぶせた両手をするんと下ろして、姐さんのお尻に掌を重ねてみる。

左眼の眼帯に封じられた『呪』を感じ取れるなら、それは普段であれば眼帯の力で軽減されているが、触れれば当然感じれる筈である、禍々しくおぞましい力、くわえて少し淫らな香りのする力である。

レンジュ > まぁ、そこはそこ、会うのも久しぶりだっただろうし、仕方ないことだろう。
自分に弟がいたりしたらこんな感じなのだろうかと思いつつ、少年の身体を撫でて。

「それもそうか…、いや、せっかくの休みなんだ、仕事の話はやめておくか。」

ふんにゃりとした顔を見降ろす紫色の瞳には柔らかい光を帯びて、
背中を撫でる手には優しい力がこもっていることだろう。

「……い、いや、なんでもない…ぁっ…。」

少し焦った表情を浮かべるものの、抱きしめた少年がうれしそうな顔をしていれば突き放すことはできない。
ほんのりと熱っぽくなってしまった声で安心させるように少年に言葉を紡ぐものの、
少年の手がお尻に重なればカクンっ、と膝を折ってしゃがみこんでしまう。
そうすれば先ほどよりも少年の左目に鼻先が近づき、より強い呪いの匂いに身体を火照らせていく。
こんな子供の前で…、と、少年の顔の近くで恥じらいの表情を浮かべ始めて…。

オウル > 撫でられるのは当然拒まない、対価ではないけど抱きしめさせて貰っているから、その手に身を委ねる事はあっても振り払う事はないだろう、――…それに性的な意味が込められてもだ。

優しく撫で擦る姐さんの掌で背中を撫でられることで、ふんにゃり笑顔がキリとした表情に戻る事はない、筈だったのだが、安産型の姐さんのお尻を堪能仕切る前に、視線が落ちる、姐さんの紫色の瞳の高さが真っ直ぐと自分の眼帯に隠れた瞳と裸眼の瞳の位置と重なる。

だからパッと両手をあげて、何もしてない、何もしてないとアピールするしたのだけども、視線の高さが合うという事は両手を伸ばせば其処には姐さんの顔がある。

ふわり、と両手で姐さんの頬を挟むように触れてみる。
触れてみながら、真っ直ぐにその紫色の瞳を覗きこみ、恥じらいの片鱗を女の顔の片鱗を見せる表情にすうと薄笑いに近いし笑みを浮かべて。

「どうしたの姐さん?たったままのお話は疲れちゃった?
 んー……近くに休めるところあるけど、行く?
 それとも、気分が悪いならあっちにあるトイレで背中さすってあげようか?」

恥じらいの顔に想像くらいつく。
だから意地の悪い質問をしながら、顔を唇を左眼をより近くへとよせて、クスり、と笑って見せた。

左眼が要因だとは想像もつかない。
けれど、身体が火照りを帯びている想像くらいつくのだ。

レンジュ > ぽん、ぽん、と撫でていた手が震え始める。
撫でていたはずが、縋り付くようなものに変わっていく。

柔くさわ…と触れられただけのお尻から、びり…と甘い快感が昇ってくる。
少年の目の位置と重なった紫色の目に、次第に欲情の色が宿り始めていた。

ふわ、と触れられた頬がすっかり赤らみ、恥じらいの表情を周りに見せないようにすれば、
自然と少年のほうへと顔を向けてしまうことになる。

「………ン、ッ…い、行く…。」

目の前の少年が匂いの元であることはわかっている。
意地の悪い質問に、もじもじと太腿をこすり合わせて俯く。
漠然と行く、とだけ告げてしまったが、それが休めるところになのかトイレになのかは少年に任せてしまおう。

オウル > 姐さん、レンジュの告げた返答に少年は唇の両隅を持ち上げて、妖しくも意地の悪い笑みを浮かべると、さて、何処が一番思い出深くなるか?と「んー……。」と声を零しながら思案し、直ぐに答えは導き出される。

貧民地区にある広場。
そこの片隅にある男女共有のそこそこ綺麗な公衆トイレ。

「レンジュさん、じゃあアッチに行こう?」

太ももを擦り合わせる蠱惑的な姿に、クスッ、とまた声を零して笑いながら、利き手である右手を差し出して、少々強引に姐さんを立ち上がらせようと手を引くと、姐さんが途中でこけないようにしながら、近場にある公衆トイレへと歩き出す。

そこは甘い時間を凄く為にある場所とは対極の場所。
それでもついて来るならば姐さんを優しくエスコートして、其処へと、二人消えていく。

少年と少年よりも背丈も高い美人が公衆トイレに消える様を誰も見ていない事が今日唯一に無二の幸運であるかもしれない。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区/広場」からオウルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/広場」からレンジュさんが去りました。