2023/07/28 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にサウロさんが現れました。
■サウロ > (日が暮れればいよいよ危険度が増す貧民地区。
夜間の任務でその地に入る時は、何度経験しても緊張する。
規模が大きなイベント施設が近郊に出来て人々の意識がそちらに向く時こそ、陰謀は水面下で動くもの。
だとすれば貧民地区でも常とは違う空気も流れやすい。
貧民地区で違法の奴隷売買が行われている、その調査結果をもとにサウロが所属する隊は主に補佐。
摘発する隊と、裏口や秘密の通路などで現場から逃げようとする関係者を逃さぬよう巡回する。
────作戦実行からどれぐらい経ったか。
サウロと相棒のミレー族である黒髪の青年がツーマンセルで行動して、今の所異変はない。
身体能力の高い相棒が屋根の上にのぼって月夜の下でよくよく目を凝らしている。
地上ではサウロが暗がりになりがちな路地にカンテラを向けながら、足音を聞き洩らさないように耳を澄ませる。)
「…………」
(今の所、異常はない。
だがまだ撤収命令も出ていない。
狭い路地には差し込まない月が浮かぶ空をなんとなしに眺めて、緊張をほぐすように小さく息を吐いた。)