王都の周縁部分に位置する貧民地区。その名の通り、貧しい者が多く住む。
また、荒くれ者やごろつきなども多い。柄はよくない地区だ。
そのため治安は王都の中でも特に悪く、毎日多くの事件が起きている。
この地区の衛兵はごろつきなどの仲間であることが多く、助けを求めても、逆に彼らの味方をされてしまうこともある。
貧民地区という名ではあるものの、娯楽施設も多く、いかがわしい店も多い。
こっそりお忍びでやってくる王族や貴族もいるという。
特にこの地区には娼館が多い。このような場所で働かざるを得ない者が多いためだ。
※王都の貧民街です。特に治安は悪い場所になります。
貧民地区にあるような施設や場所などを色々と考えてロールしてくださってかまいません。
参加者(0):ROM(1)
Time:14:36:49 更新
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からルーベルさんが去りました。
■ルーベル > うろうろと会場を歩く間に配給も終わりに近づく。
そろそろ解散と知らされては、箱馬車に乗り込み邸宅へと帰宅していって…。
■ルーベル > 貧民地区と平民地区を隔てる場所を示す様な広場。
気紛れな貴族が高貴な物の義務と声高に主張しては行われる『救済の炊き出し』。
参加する者の思惑は様々。それこそ気高い志の者もいるし、ただの偽善と割り切りながら金を出した手前と顔だけ見せる者もいる。
実際に一食にも困る者には受けもよいのだろうけれど、貧民自体への恒久的な救いには成り得ず。
むしろ餌に釣られて少々小奇麗にして寄ってきた顔立ち整った者などはこの場で囲われたり、後々所在が分からなくなったりと良い結果ばかりではないのが実態ではあろう。
それでも貴族同士や大店商人などは評判も欲しいからか開催は定期的に行われていて。
手伝いにと雇われた教会関係者、冒険者、平民なども入り混じる、一種独特の空間。
「面子の揃い用は兎も角、退屈に変わりはないのぅ」
そんな場所でも護衛に囲まれ施しの様子を眺めるだけの貴族たち。そのうちの一人であるルーベルが益体も無い事をはっきり告げては近くにいた貴族に苦笑される。
手ずから給仕めいたことをする奇特な貴族も居なくはないがやはり少数派。
一応は…と参加した多くの貴族やそれらの代理人はつまらない催しの一つとばかりに人の集団を離れた位置から眺めるばかり。
見るだけでは飽きたのか、何か興でも引いたのか、その席から離れて周辺へと足を向ける男。
衛兵らしき者が一応は止めるも手で構うなとばかりの仕草を見せては、人の間を歩いて周る。
なにか面白い手合いでもいないか、いっそ不埒者でもいれば面白いのにとばかりに。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にルーベルさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からエレイさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からメアリさんが去りました。
■エレイ > 「OK、じゃあ案内よろしくッ」
ともに黒猫を見送った後、彼女の返答に笑って頷くと、雑談しつつ彼女の案内に従い平民地区の宿へとともに向かって──
■メアリ > 「そうなのですね。私はそんなに絡まれることはないので羨ましいです。
……でも標的としてロックオンされるのは少し困りますねぇ。」
犬猫に好かれるのは羨ましく思いつつも、やはり少し困るかもしれないと言えばちらりと猫の方へと視線を向けて。
「えぇ、そうですね。それなりに久々かと。
偶然とはいえこうして変わらずお元気そうな顔を見ることが出来てよかったです。」
冗談に軽口で返されると可笑しそうに笑いながら、久方ぶりの再会には言葉に喜びを滲ませて。
宿は確保しているかと問われると首を縦に振ってみせる。
「宿はとってありますよ。
此処から少し歩きますが、それでもよろしければ是非遊びに来てください。」
男の後に続いて立ち上がれば、猫が足元から塀の上へと駆け上りどこかに消えて行ってしまった。
その後ろ姿を見送った後、男の方を見れば「私たちも行きましょうか」と告げてにこりと微笑みを浮かべる。
そのあとは貧民地区の路地裏を後にして、軽く雑談でもしながら共に平民地区へと向かったことだろう――
■エレイ > 「俺は動物には優しいからな、猫や犬が絡んでくることは稀にだがよくある」
彼女が猫に語りかけている横でドヤ顔でそんなことをのたまいつつ。
すっとぼけた仕草には軽くジト目を向けるも、すぐに笑いながらフ、と鼻を鳴らし。
「ワハハ、一度餌をやったら以後標的として見かけたらロックオンされるから気をつけるべきだろうな。
──まああぬこと戯れるのはいつでもできるので……だがメアリとはなんやかんや久々だしね。旧交を温めるとゆーやつだよ」
頬に触れた指に彼女の指が触れると笑みを深め。
楽しげに軽口を叩きながら、もう片方の手で猫の頬や顎を軽くくすぐってやってから、頭をひと撫でして。
特に用事はない、との返答を貰えば、笑みのまま頷き。
「フフ、それじゃあ平民地区に向かうとしよーか。もう宿は確保しているかね?
それならそっちにお邪魔したいし、そうでないなら俺の取ってる部屋にご招待するが……」
そう言ってゆっくり立ち上がり、ウキウキしながらそんな問いかけを。
黒猫は二人の様子を察したか、近くの塀の上にするりと駆け上り、一度二人の方を振り向いて
闇の中で光る金色の双眸を向けてから、塀伝いに音もなく何処かへと去っていって。
■メアリ > 「そうなのですか。ではこのあたりで絡んでくるのは猫ちゃんくらいですねぇ」
ねー?なんて同意を求めるように猫に語り掛けながら頭を撫でてやると、猫は意味が分かっているのか
分かっていないのか、ミャーと愛らしく鳴いて。
心配されるべきはメアリの方、と言われるとすっとぼけた様子で首を傾げて目を逸らす。
「そうねぇ。私も何か持っていたらついついあげていたかもしれません。」
貧民地区でうまく立ち回って生きているというのはこの愛想と体型で察することが出来る。
簡単に野良猫に餌をあげるべきではないと分かっている上でも、ついあげてしまいそうだと眉を八の字にしながら語りつつ
すり寄って甘えてくる猫を撫で続けていた。
その手が止まるのは男の手が頬に触れた時で。
「ふふっ、猫ちゃんではなく私をですか?
こんなに可愛い子を前にして勿体ないことをしますねぇ。
……この後は平民地区に戻って宿で休もうと思っていたので特に用事などはないですよ。」
顔を覗き込んでくる男を見つめながら勿体ない、と冗談めいて言いながら目を細めて笑い、頬に触れる指先を自身の指先で触れて。
■エレイ > 「もうここいらで俺様だと知って絡んでくる奴は殆どいないから大丈夫だべ。
ってゆーか、ふつう心配されるべきは女の子であるキミの方だと思うけどまあ一般論でね?
……つってもメアリは一般論に当てはまるほうではないがな」
一人で納得する彼女にケタケタと笑って。
棚上げしていた部分についても一応ツッコんでおくが、彼女に心配の必要は基本無いというのは
男も理解しているので、眉下げて笑いながら軽く肩をすくめ。
「この愛想の良さならよほどの猫嫌いでもなきゃみんな余りモンぐらいくれるでしょう。
相当上手く立ち回って生きてきたと考えられる」
側にしゃがみ込んで猫に向き合う彼女を横合いから見やり、やがて戯れ始める様子を頬杖ついて目を細めて微笑ましげに眺め。
撫でられれば彼女に対しまるで既知の相手のごとく喉を鳴らしながらすり寄ってゆく黒猫。
そんな猫に緩んだ表情を見せる彼女の横顔を見やればフフ、と小さく笑い。
「──ンフフ、なかなかいい表情(カオ)すんねぇ。思わず可愛がりたくなってしまうではないか。
メアリは、この後特に用事とかはない系ですかねぇ?」
楽しげに言いながら、片手を伸ばして彼女の頬を指先でふに、とつつき。
そのまますりすりと軽く指の背で撫でながら、顔を覗き込んでそんな問いかけを。
■メアリ > 「こんな時間にこんなところでお散歩ですか?
危な、い……と言いたいところですがエレイさんなら大丈夫でしたね。」
こんな遅い時間に貧民地区の裏通りを散歩するなど危険だと、自身の事を棚に上げて指摘しようとするが
男の強さを知っているメアリは心配を引っ込めて、この人ならまぁ大丈夫かと勝手に納得し。
「ふふっ、お返事してくれたのですかねぇ。
本当、随分人馴れしているようですね。毛艶も悪くなさそうですし、野良猫にしてはそこまで瘦せ細ってもいない
でもないですし、誰かからご飯でももらっているのでしょうか……。」
か細い鳴き声を聞けば緩い笑みを浮かべて。
スペースが空けられるとありがたくその場に入らせてもらい、ぼさっとしている毛流れを整えるように
手のひらで優しく猫を撫でる。
そうすれば甘えるように手のひらに顔をすり寄せてきて、ごろごろと喉を鳴らすのだから「あらまぁ」と
嬉し気に声を上げその猫の愛くるしさに表情を更に和らげた。
「甘えん坊さんねぇ……そんなに甘えたって何もないのよ。」
気が抜けてしまっているのかついついいつもの敬語も抜けつつ、つん、と猫の額を突いて
■エレイ > 「──む」
目ヤニを剥がし終えたところでかけられた声に、男も反応して顔を上げた。
抑えていた首根っこを放してやると、黒猫は逃げもせずにその場で前足を舐めては自らの顔をぐいぐいと拭い始め。
「おう、メアリではねぇーかッ。ワハハ、確かに奇遇だなという顔になるが
まあ適当に散歩していたらコイツが道の端っこから姿現してきたので
ちょっとかまってやっていた系の話があるらしいぞ」
しゃがんだまま彼女を見上げてはこちらもにへ、と緩い笑みを浮かべながらシュビ、と片手を上げて挨拶を返し。
猫について言及されればそんな返答をよこしながら、指についた目ヤニをピン、と適当なところへ弾き飛ばして。
黒猫は構わず顔を拭っていたが、覗き込んできた彼女から声をかけられると答えるかのように『ミー』とか細い鳴き声を上げて。
「どうも人馴れしているようで初対面の俺やメアリがいても堂々としたものだと関心顔になる。
猫大丈夫ならメアリも構ってやるといいぞ」
なんて言いながら彼女が寄るスペースを少し開けてやるように一歩下がって。
そうすれば黒猫の全容も彼女に見えてくるだろう。
野良猫らしくぼさっとしているがそこそこ良いものを食べているのか毛艶は悪くなく、小柄な体格だが健康状態については問題なさそうで。
■メアリ > 貧民地区での用事を終えて平民地区の宿に帰ろうとした道中。
治安の悪い貧民地区でもメアリは無防備に女一人で裏通りの人気のない近道をゆく。
「……?」
薄暗いその道中、人気のない場所で人影を見つけると自ずと視線はそちらへと向いて、
夜目の利くメアリはどこか覚えのあるそのシルエットをまじまじと見つめた。
「エレイさん……?」
猫の首根っこを掴みながら何やらしているその人物の名を口にすれば、一歩二歩とそちらへ歩み寄って行って。
「やっぱり!こんばんは、こんなところで奇遇ですねぇ。
ここで一体何を……猫ちゃんと遊んでいたのですか?」
近くに寄れば相手の顔もより鮮明に伺えて、疑問が確信に変わると表情をぱぁ、と明るくしながら知人との再会に歓喜し。
奇遇と言いながら男の手元を覗き込めば、そこにいる闇に溶けそうな黒猫を見つめては首を傾げ。
すでに目やにがなくなって綺麗な顔になったその猫に「可愛い子」と言葉を向けて。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にメアリさんが現れました。