2025/05/18 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にグリードさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からグリードさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にグリードさんが現れました。
グリード > 昼間の貧民街。まるでどこぞの国よろしく夜のほうが賑わっている表通り。
カフェ、とも呼べない簡素な店の表に置かれたテーブルに使い捨て容器のコーヒーを受け取り腰を下ろした。

「さて…、今日はどのあたりに狙いをつけるか…」

いくら人通りのないとはいえ表通り。それなりに出入り自体はある。
物乞いや漫然と客を待つだけの売春婦には目もくれず。狙うとすれば…
姿を消した所で困らないであろう。【悪党】や率先して自らを売る【売春婦】等なのだが。

「っても、別に今困ってねンだよな。正味な話」

腰に巻き付けた布袋の中はそこそこ重く、だからこそただ今はコーヒーを片手に人間観察。
勿論自身の商売が商売だけに、自身が狙われている可能性も視野に視線を巡らせる。

グリード > 「…麻縄、革ベルト…いや、チョーカーも…… やっぱリングか」

目の前を歩く、貧民街では珍しい豊満な身体つきの女性に対し、
両手を伸ばしカメラに収めるような恰好で値踏み。
どうしたら映えるだろう、どんな姿で街を歩かせるのが良いだろうか。そんな事ばかり。

反対側の腰袋から取り出してみせたのは金色の小さな環。女性の指だとしても収まらぬもの。
耳用にも、如何様にも。

「プレゼントと称して売りに出してもイイっちゃイイんだが、折角なら商品の箔押しにだよなァ。」

くるくると指で転がす金色の環、それが陽の光を浴びて無駄にキラキラ光って見せた。

グリード > 飲み終えたコーヒー。そして目の前を通り過ぎた亜人の少女…

その姿を追って空になったカップだけが風に揺れ、倒れ…転がる。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からグリードさんが去りました。