2025/05/17 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 路地裏」にアードルフさんが現れました。
アードルフ > 馴染みの店へいくつかの配送を終えた帰り、いつも通る路地裏も比較的人通りは穏やかに。
ただし娼館に雇われなかった者たちは、所謂立ちんぼとして時間問わず客引を──。

「ヤる前からラリってる奴は相手に出来ないって。」

裸もかくやと言わんばかりの薄いドレスに身を包み身体を寄せてくる女性。
その正常でない緩んだ口元と虚ろな瞳に、一番価値の低い硬貨を一枚手にすると胸の谷間に押し込んでやった。
これではパンの一つも買えまい。

そんな女性たちを数名やり過ごし、どこか空いてる酒場にでも入ろうかと思案。普段慣れない角を曲がった所で、さて──

「…………どっちから入ったっけか?」

前も後ろも、右も左も浮浪者や立ちんぼの並ぶ同じ景色。
一方向に歩き続ければ出られるのだろうが、どうやら道迷いを犯したよう。

アードルフ > 「仕方、ねぇか。」

頭をかきながらとりあえず一方へ向けて歩み始めた。
何れ大通りに出るのだろうが、それまでに何人の物乞いと、たちんぼに絡まれたかは、考えたくない話。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区 路地裏」からアードルフさんが去りました。