2025/04/19 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にアシュラスさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にアリサさんが現れました。
■アリサ > 薄汚い道を潜り、今日泊まる安宿の、無愛想な老人に宿泊費を手渡す。
あてがわれた部屋に向かう途中に、このオンボロな宿には似つかわしくない、小綺麗な衣服をまとった、同い年位の女の子が、私にニコリと微笑みかけてきた。
……この子は娼婦だ、私の小さな村でも、趣味と実益(金)を兼ねて、同じ雰囲気を持ち、村の男や旅の冒険者の「相手」をしていた子がいた。
その相手の中に、私の父親もいた事を知ったのは、確か13歳前後の頃だったと思う。
部屋のドアを開いた時、ちらりと廊下を見たら、その子と共に、ブクブクと太った、小汚ない中年男が、私の後ろを通り過ぎていった。
……その子の、若い子だけが持つ軽やかな声で隣の男に上げた「矯声」に、何か少しだけ、心が傷んだ。
――私も、もし一文無しになったら、ああいう「仕事」をする羽目になるかもしれない――
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からアシュラスさんが去りました。
ご案内:「」にアリサさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にアリサさんが現れました。
■アリサ > さっき、宿に入る前に少しだけ、すれ違った人がいた。
お互いに無言だったけど、せめて私から会釈ぐらいは、するべきだったかもしれない。
……しかし、やっぱりここは安い宿だ、マットレスには明らかに虫食いがあるし、何か変な臭いがする。
この臭くて、すえた、薄気味悪匂いい…… もしかして、やはり男女のペアが、このベッドで……
他人が行為を行い、体液が付いたまま、洗ってもいないシーツのベッドで寝るの……?
ん、この枕に付いた、何かネバネバしたモノは……?
ちょっとまって、まさか、これ……!!
でも、お金に余裕は無いし、仕方がない、せめて枕を取って寝よう……
うっ、臭い……
これは多分男の液体、私が時折行う自慰では、股からこんな匂いのするモノは出ない、多分だけど、やはりこれは男の精え……
■アリサ > ……他人のオコナッタ、行為の後のベッドで寝るなんて、せっかくお風呂に入ったのに。
何か見知らぬ男と女の愛の行為、いや、単なる交尾だろう、この安宿では、おそらく、少しでも時間は経っていると信じたい。
……まるで、まだ経験も無いのに、下らない男女に、服の上から身体をまさぐられている錯覚すら感じる……
早くお金を貯めなきゃ、毎日こんな思いをしなくちゃいけないのか……
都会は金が全てという話は、本当らしい……
今日は悪夢を見そう……
身体も身も休めない……
明日、服も洗わなくちゃ……
■アリサ > ……隣の部屋から「アヒィ」だの「グォウ」だの、先の女の子の声と「豚」の鳴き声が聴こえてくる。
当然こんな宿では、壁など薄い。私は悪臭のする毛布を頭まで被りつつ、何とかその交尾の「騒音」を遮ようとした……
――その夜、私は悪夢を、実に不愉快な、淫夢とすら呼べない、女にとっては不快極まる悪夢を観た――
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からアリサさんが去りました。