2025/04/11 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にティータさんが現れました。
ティータ > 夜も更けてきて、夕飯時と言うよりはもう遅いかなってぐらい。窮屈そうに建物が並んでいる中のひとつ、場所柄かこじんまりとした空間の中で老若男女問わずざわざわと、意外と賑わっている酒場のような所。
ちょっと前に通りがかって気になっていたところへいざ入ってみれば、思っていたより居心地は良さそうで、同じように居心地良いと感じているのかもしれないお客さんたちにまぎれて軽く食事を済ませたり。

「うん、お誘いは受けられなくてごめんねだけど、ありがとうー!」

にこやかに微笑みながら、おじさんともう少し若い男の人達の三人組に手を振って。
以前通りがかった時に、泥棒さんしているのを見かけて泥棒さんしてあげたおじさんだったんだけど。この酒場で思い切り鉢合わせしちゃって、うわ、と思ったんだけど……
脅されるとかあるかなって身構えてたら、逆にすっごい笑顔で話しかけられて、良い腕してるから仲間に入らないか、なんて誘われたのね。
一人が気楽だし、断っちゃったけど。無理強いはしたくないしなぁ、なんて納得もしてくれたし、意外となんというか、悪人生活してる人でも矜持?って言うのかな?……はあるものなんだな、なんて関心して見送ったりして。

「ふあ〜、でもちょっと焦ったよねぇ。安心はしたけどまだちょっと落ち着かないし、ちょっと飲んじゃおうかな」

せっかく酒場なんだしね、と果実酒とか頼んでみる。たまに強いのあるから気をつけないとだけど。

ティータ > テーブル席で、頬杖ついたりしていろんな人たちがいろんな話してるのを、聞き耳立てるって言うわけじゃないけど何となくどんな話なんだろうなってぼんやり眺めていて。
周りが楽しそうにしているのを見るのはわりと好き。どんよりした雰囲気なのよりずっといいのは、それはそうよね。

少しして、赤い色の果実酒が注がれたグラスが運ばれてくる。給仕の人なのかお店の主の人なのかはあんまり見てなかったから解らないけれど、さっきの連中に絡まれてて心配したけど、大丈夫だったみたいだねぇ、なんて心配されて。
ちょっとした切っ掛けはあったんだけどね、なんだか一緒に仕事しないかとか誘われてた、断ったけど。って軽く端折って説明したら、なるほどそりゃぁ……なんてこっちでもまた少し感心された気がする。

「なるべく一人で居たいのよね〜。あ、友達要らないとかそういう意味じゃなくって。ほら……どこかにしっかり所属、とかってなるとルールとかしがらみとか、自由で居られなくなりそうって言うか」

こうしなきゃいけない、とか。ここはこうすべき、とか。明確にそうしなさいって言われたわけじゃなくても、そうしておくのが無難……みたいな空気ってなんだか苦手に思っちゃう。もっと自由気ままに生きたっていいじゃない?ってよく思うから。

「何よりまず、楽しまなくっちゃね、って思うと……まだもうちょっと好き勝手していたいかなぁなんて!」

ティータ > 「んん……思ったより、つよい、かな?」

グラス一杯分飲むと、思いの外ほんのりと身体がふらっとするような感じがする。時々飲むけど、ぜんぜん平気ですってほど行けるわけでもないのよね。
気分的にはもう少し飲んでも、って気がしなくもないんだけれど。ここのお客さんたちって良い人多そうかなとは思うけど、ここが平気でも一歩外に出たらやっぱり危ない地域だし。と言うか街全体があんまり安心できなかったりするのよね、とも思うの。
だから、思い切り飲みまくるのはまた今度、もっと安心そうな時にね、ってことにして諦める。

「それじゃ、ごちそうさまでした〜っ」

ここ自体は良い感じだから、気が向いたらまた何か食べに来るとかは良いかもね、と覚えておくことにして、あとはもうまっすぐ帰ろう、ってお店を後にして。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からティータさんが去りました。