2025/03/20 のログ
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ルスラン > 頷くたびに揺れる獣耳の先が興味深いのか、スカイプルーが彼の顔を通り越してさらに見上げる。

「…えらくなくても『おむかえ』できるひとがいるの?」

少年の常識の中では、お迎えしてくれる人は例外なく金満家だったり高位の貴族や聖職者たちだ。
だから、えらくはないと聞いた少年のごしゅじんさまがどんな人なのか、逆に興味が出て気もして涙が更に引っ込む一因になった。

「ジーゴおにいさんと…『おつかえ』?」

スカイブルーが言葉を聞いて、瞬いて、ぱっと顔が赤くなった。
そのままその青を下に向ければくっついている合間に見える柔くてかたいものの主張に気づく。

「えっと…おにいさん、こわくなったりしない?
……その…いたくないなら、いいよ」

少年にとって、『おつかえ』は気持ちいいより先に、こわくて、苦しくて、痛いものという認識だ。
だから、狼狽えてしばらくしたあと、真っ赤な顔をして、頷いてみせる。
それから許可することをちゃんと意志として伝えたいのか、頬ではなく唇にキスをしようと踵を少し持ち上げた。

ルスラン > 【中断/後日継続】
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からルスランさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からジーゴさんが去りました。