2025/02/03 のログ
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ご案内:「王都マグメール 貧民地区 無名の建物」にクロスさんが現れました。
クロス > (夜遅く、月夜が街を照らす時間帯となった貧民地区。
外は寒く雪が積もり、道の端では焚火を燃やして暖を取る浮浪者達が大勢居た。
そんな貧民地区のとある建物、ほとんどが半壊してボロボロな外見をしており、室内もほんのりと明かりが灯っているも弱々しい炎によるものであった。
だが、周りの建物とは違い一段と強く明かりを灯す建物が一つあった。
そこは、クロスの事務所である)

「・・・。」

(目元を隠すかのように帽子を深く被り、テーブルに足を乗せて小さな呼吸を繰り返していた。
建物内は貧民地区の中では綺麗であり、談話室の様な作りとなっていた。
大き目のソファにテーブル、山の様に積み重なっている書類に最低限の飲食物を作れるキッチンが備わっている。
男の本職『何でも屋』の為の事務所だ。
報酬と内容次第では何でも行い、人探しから借金取りの代行、ギルドの応援に夜の相手…どんなことでも受け付けて行うのが男の仕事である。
だが、この場所を知る者は少なく、滅多に客なんて来ないのである。
万が一の為に部屋の中で居るが、客が居なければその日は終わり。
暇なので眠って過ごしているのであった。)

ご案内:「」にクロスさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にクロスさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からクロスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にルーベルさんが現れました。
ルーベル > 普段身に着けているものよりはいくらか質の悪いローブを選び、フードを目深くかぶって路地裏を歩く。
侍従を連れず一人でうろうろと、身分隠したお忍び行脚。

初老に差し掛かりながら稚気めいたことをしているのは、昨今の貧民地区の路地裏では合法非合法問わず、ちょっとした出物があるらしいと魔術師としての同好の士から教えられたから。

堂々と貴族としてうろつけば、このあたりを棲み処にしている者はさっさと店じまいして逃げてしまうだろう。
人を使っても、自分の好みのものを見つけだしてくるかもわからない。
なればこそ自らの足で向かうのも一興、と、思ってしまったのが運の付きか。

「まさかここまで初見お断りとはのぅ…」

実際にお断りされたわけでなく、妙に入り組んだ裏路地に辟易しているのだ。
絡まれたのも数度。術で意識をずらさせて、ささっと避けたり、何かないかと催眠仕掛けて聞いてみたり。

ここまで面倒をかけられたのだから、せめて何か拾い物が欲しいところと、勝手に迷っておいて責任を入り組んだ路地に転嫁しながら。
さて次は右か左かと、フードの下で口元を引き結んで思案して。